2023.04.23
◇第71回兵庫リレーカーニバル(4月22日~23日/兵庫・神戸総合)
グランプリ男子10000mは、村山謙太(旭化成)が28分41秒29で日本人トップの6位。「タイムがタイムなだけにそんなに喜べないですが、これまで3度日本人トップになっている相性のいい大会で最低限の結果を残せて良かった」と復活に向けて手応えをつかんだ様子だった。
ここ数年はマラソンに軸足を置いてきたが、パリ五輪代表選考会マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権を逃すなど、満足する結果を残せていない。今年2月の延岡西日本マラソンで2位(2時間11分26秒)に終わり、得意のスピードを生かした「トラックレースに再度切り替えた」と言う。その後は、低圧低酸素ルームを利用しつつ、スピード練習に取り組んできた。
今大会では2020年以来となる27分台を目指していたものの、「外国人勢とスピード感が違っていたので、日本人トップに目標を切り替えて冷静にレースを進めました」と村山。我慢するレースに徹し、「最後は自信があった」と、残り1周を57秒台でまとめた。
「今回でスピードは確認できた」と言う村山は、5月4日のゴールデンゲームズinのべおかの10000mに出場する。この大会では、実業団1年目の2015年、自己ベストで大会記録でもある27分39秒95をマークしており、その再現を目指す。「27分40秒を切って日本人3位以内に入り、アジア大会の代表入りが目標」と意気込む。
8月のブダペスト世界選手権代表選考会となっており、オレゴン世界選手権代表の田澤廉(トヨタ自動車)といった、村山にとっては駒大の後輩ランナーが参戦する見込み。「強い、大学の後輩に大会記録も抜かれると思いますが、最後まで抵抗したいですね」と力を込めた。
さらに、「アジア大会に出て、パリ五輪につなげられるようがんばりたい」とも語った村山。トラックで再起をかけるつもりだ。
文/花木 雫
兵庫リレーカーニバル初日の成績
●男子 ・グランプリ10000m 1位 K.エマヌエル(三菱重工) 27.32.07 2位 S.ワイザカ(ヤクルト) 27.33.79 3位 R.キムニャン(ロジスティード) 27.34.61 4位 B.コエチ(九電工) 27.37.50 5位 K.エバンス(JFEスチール) 28.26.46 6位 村山謙太(旭化成) 28.41.29 ・アシックスチャレンジ10000m 1位 N.M.ンビティ(桜美林大) 28.01.88 2位 M.ムイル(JR東日本) 28.03.06 3位 片山祐大(亜大) 28.30.57 ●女子 ・グランプリ10000m 1位 W.エスター(スターツ) 32.22.45 2位 B.デスタ(デンソー) 32.24.20 3位 兼友良夏(京セラ) 32.30.56 ・アシックスチャレンジ5000m 1位 安藤友香(ワコール) 15.42.47 2位 松本明莉(積水化学) 16.10.58 3位 川村 楓(岩谷産業) 16.13.57 ・
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