HOME 国内

2023.04.17

日本代表・佐藤風雅が300mVミズノでの初タイトル「世界陸上の決勝へ」/出雲陸上
日本代表・佐藤風雅が300mVミズノでの初タイトル「世界陸上の決勝へ」/出雲陸上

出雲陸上300mを制した佐藤風雅(ミズノ)

◇吉岡隆徳記念第77回出雲陸上(4月16日/島根・島根県立浜山公園陸上競技場)

日本グランプリシリーズの出雲陸上が4月16日に行われ、グランプリ男子300mは佐藤風雅(ミズノ)が32秒85で優勝した。

昨年の400m日本選手権者で、オレゴン世界選手権では準決勝に進んでいた佐藤。作新学院大卒業後から所属してきた那須環境技術センターを退職し、この春から名門・ミズノの一員に。新しいユニフォームをまとってうれしい初主要タイトルとなった。

前週に200mで20秒89をマークしていた佐藤。「スプリントには自信がありました」と言うように前半から積極的に飛ばす。しかし、後半に強さを見せる中島佑気ジョセフ(東洋大)が迫り、最後は0.01秒差だった。

「(スピードを)400mに近い動きでも(発揮)できるか確認したかった。後半はリズムが悪くなりました」と佐藤。だが、手応えもあり「それを修正すれば400mにつながる」と話す。

400mでは昨年5月に日本歴代8位の45秒40をマーク。「毎試合44秒台を狙っていた。できれば歴代2位には入りたかった」と振り返るように、髙野進以来となる44秒台、それに迫る走りができなかったことに悔しさがあった。

広告の下にコンテンツが続きます

それでも充実のシーズンを過ごし、今季は新天地でシーズンを迎えた佐藤。世界選手権4位となった4×400mリレーの一員としても「メダルを本気で狙いにいく」と見据え、エースとしての活躍が期待される。

「今年は世界選手権の決勝に行きたい」。ロングスプリントのエースが44秒台と世界のファイナルに向けて好スタートを切った。

◇吉岡隆徳記念第77回出雲陸上(4月16日/島根・島根県立浜山公園陸上競技場) 日本グランプリシリーズの出雲陸上が4月16日に行われ、グランプリ男子300mは佐藤風雅(ミズノ)が32秒85で優勝した。 昨年の400m日本選手権者で、オレゴン世界選手権では準決勝に進んでいた佐藤。作新学院大卒業後から所属してきた那須環境技術センターを退職し、この春から名門・ミズノの一員に。新しいユニフォームをまとってうれしい初主要タイトルとなった。 前週に200mで20秒89をマークしていた佐藤。「スプリントには自信がありました」と言うように前半から積極的に飛ばす。しかし、後半に強さを見せる中島佑気ジョセフ(東洋大)が迫り、最後は0.01秒差だった。 「(スピードを)400mに近い動きでも(発揮)できるか確認したかった。後半はリズムが悪くなりました」と佐藤。だが、手応えもあり「それを修正すれば400mにつながる」と話す。 400mでは昨年5月に日本歴代8位の45秒40をマーク。「毎試合44秒台を狙っていた。できれば歴代2位には入りたかった」と振り返るように、髙野進以来となる44秒台、それに迫る走りができなかったことに悔しさがあった。 それでも充実のシーズンを過ごし、今季は新天地でシーズンを迎えた佐藤。世界選手権4位となった4×400mリレーの一員としても「メダルを本気で狙いにいく」と見据え、エースとしての活躍が期待される。 「今年は世界選手権の決勝に行きたい」。ロングスプリントのエースが44秒台と世界のファイナルに向けて好スタートを切った。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.26

日本陸連が暑熱環境下の大会について対応検討 今年は日本選手権、インターハイなど「WBGT31度」目安に「踏み込んだ対策を」

日本陸連は3月26日に行われた理事会で、暑熱環境下における大会運営に対しての考えを示した。 日本陸連の田﨑博道専務理事は、最近の気候変動の大きさに触れたうえで、特に夏の競技会について「暑熱環境下で競技をすることの危険性は […]

NEWS 東京世界陸上へ吉田祐也、佐藤早也伽ら「日本のマラソン界で一番元気のある選手」選考レースの結果重視で選出

2025.03.26

東京世界陸上へ吉田祐也、佐藤早也伽ら「日本のマラソン界で一番元気のある選手」選考レースの結果重視で選出

日本陸連は3月26日に理事会が開催され、東京世界選手権マラソン代表5名を発表した。 男子は選考レースの成績から吉田祐也(GMOインターネットグループ)と近藤亮太(三菱重工)が選出。女子は安藤友香(しまむら)、小林香菜(大 […]

NEWS 日本選手権の大会要項と競技実施日が発表! 男子100mは初日に予選、準決勝 2日目に決勝 女子やり投は1日目に実施

2025.03.26

日本選手権の大会要項と競技実施日が発表! 男子100mは初日に予選、準決勝 2日目に決勝 女子やり投は1日目に実施

日本陸連は3月26日、第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場)の大会要項ならびに競技実施日を発表した。 今年の日本選手権は9月に行われる東京世界選手権の選考会を兼ねて実施される。昨年まではU20日本選手権 […]

NEWS 東京世界陸上マラソン代表が発表!男子は吉田祐也、近藤亮太、女子は安藤友香、佐藤早也伽、小林香菜の5名 小山直城は資格取得後に

2025.03.26

東京世界陸上マラソン代表が発表!男子は吉田祐也、近藤亮太、女子は安藤友香、佐藤早也伽、小林香菜の5名 小山直城は資格取得後に

日本陸連は3月26日に理事会を開催し、東京世界選手権マラソン代表を発表した。 男子は吉田祐也(GMOインターネットグループ)、近藤亮太(三菱重工)の2名。女子は安藤友香(しまむら)、佐藤早也伽(積水化学)、小林香菜(大塚 […]

NEWS 日本選手権まであと100日 キービジュアル第1弾公開! 9月の東京世界陸上代表選考会

2025.03.26

日本選手権まであと100日 キービジュアル第1弾公開! 9月の東京世界陸上代表選考会

日本陸連は3月26日、第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場)まであと100日を迎えて、キービジュアルの第1弾を公開した。 日本選手権の国立競技場の開催は、2005年以来20年ぶりで、今秋の東京世界選手権 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top