HOME 海外

2023.04.05

ケニア女子選手がドーピング違反で8年資格停止 類似事例あり「違反を隠蔽しようとする医学的な作為」と監視機関

世界陸連(WA)の独立監視機関のアスレティックス・インテグリティ・ユニット(AIU)は4月4日、ケニアの女子中距離選手のE.ナリャニャに対し、2022年3月18日から8年間の資格停止処分を科すことを発表した。

禁止物質の使用とドーピングコントロール(ドーピング検査に関連した一連のプロセス)における改ざんがあったことが理由。ナリャリャは2019年5月に横浜で行われた世界リレー大会2×2×400mリレーに、ケニア代表として出場した経歴を持つ。

これに合わせてAIUは、ケニア選手の関与するドーピングについて、少なくとも2つの事例について改ざんの類似点が見つかっていることから、「違反を隠蔽しようとする選手を助ける医学的な作為」が存在するとの調査の結論を公表。1月に資格停止処分を受けた女子長距離のB.レンプス(ケニア)とナリャリャの事例が類似しており、同じケニアの病院で注射を受けたという医療文書が虚偽だったことが発覚している。AIUはケニア選手たちが、医学的知識を持つ人物から違反行為についての支援を受けていると結論づけている。

ケニアではドーピング問題が深刻化しており、現在はAIUの禁止リストに合計66選手が登録されている。この問題で、ケニア政府はドーピング対策に5年間で2500万ドルを拠出することを決定している。

AIUは「我々は、この問題の大きさを認識しており、ケニアにおけるこういったドーピング行為の源を見つけ、適切な処罰を求め、陸上競技の完全性を守るために全力を尽くします」と声明を出している。

世界陸連(WA)の独立監視機関のアスレティックス・インテグリティ・ユニット(AIU)は4月4日、ケニアの女子中距離選手のE.ナリャニャに対し、2022年3月18日から8年間の資格停止処分を科すことを発表した。 禁止物質の使用とドーピングコントロール(ドーピング検査に関連した一連のプロセス)における改ざんがあったことが理由。ナリャリャは2019年5月に横浜で行われた世界リレー大会2×2×400mリレーに、ケニア代表として出場した経歴を持つ。 これに合わせてAIUは、ケニア選手の関与するドーピングについて、少なくとも2つの事例について改ざんの類似点が見つかっていることから、「違反を隠蔽しようとする選手を助ける医学的な作為」が存在するとの調査の結論を公表。1月に資格停止処分を受けた女子長距離のB.レンプス(ケニア)とナリャリャの事例が類似しており、同じケニアの病院で注射を受けたという医療文書が虚偽だったことが発覚している。AIUはケニア選手たちが、医学的知識を持つ人物から違反行為についての支援を受けていると結論づけている。 ケニアではドーピング問題が深刻化しており、現在はAIUの禁止リストに合計66選手が登録されている。この問題で、ケニア政府はドーピング対策に5年間で2500万ドルを拠出することを決定している。 AIUは「我々は、この問題の大きさを認識しており、ケニアにおけるこういったドーピング行為の源を見つけ、適切な処罰を求め、陸上競技の完全性を守るために全力を尽くします」と声明を出している。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.01.17

西脇多可新人高校駅伝の出場校決定!男子は佐久長聖、大牟田、九州学院、洛南 女子は長野東、薫英女学院など有力校が登録

1月17日、西脇多可新人高校駅伝の実行委員会が、2月16日に行われる第17回大会の出場チームを発表した。 西脇多可新人高校駅伝は、兵庫県西脇市から多可町を結ぶ「北はりま田園ハーフマラソンコース(21.0795km)」で行 […]

NEWS 編集部コラム「年末年始の風物詩」

2025.01.17

編集部コラム「年末年始の風物詩」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]

NEWS 中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝

2025.01.17

中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝

◇天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝(1月19日/広島・平和記念公園前発着:7区間48.0km) 中学生から高校生、社会人・大学生のランナーがふるさとのチームでタスキをつなぐ全国都道府県男子駅伝が1月19日に行われる […]

NEWS 栁田大輝、坂井隆一郎らが日本選手権室内出場キャンセル 日本室内大阪はスタートリスト発表

2025.01.17

栁田大輝、坂井隆一郎らが日本選手権室内出場キャンセル 日本室内大阪はスタートリスト発表

日本陸連は2月1日から2日に行われる、日本選手権室内のエントリー状況と、併催の日本室内大阪のスタートリストを発表した。 日本選手権室内では12月にエントリーが発表されていた選手のうち、男子60mに出場予定だったパリ五輪代 […]

NEWS 東京世界陸上のチケット一般販売が1月31日からスタート!すでに23万枚が販売、新たな席種も追加

2025.01.17

東京世界陸上のチケット一般販売が1月31日からスタート!すでに23万枚が販売、新たな席種も追加

東京2025世界陸上財団は、今年9月に開催される東京世界選手権の観戦チケットの一般販売を1月31日(金)の18時から開始すると発表した。 昨夏に先行販売が始まり、年末年始にも特別販売を実施。すでに23万枚を販売し売れ行き […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年2月号 (1月14日発売)

2025年2月号 (1月14日発売)

駅伝総特集!
箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
高校駅伝、中学駅伝
富士山女子駅伝

page top