2023.03.31
女子やり投の山内愛が長谷川体育施設を3月31日付で退社することを発表した。
山内は1994年生まれの28歳。神奈川県出身で、秦野渋沢中で全中・砲丸投に優勝した。小田原城北工高時代にはやり投、砲丸投、円盤投と投てき3種目に挑戦。1年目にやり投で50m81をマークし、これは高1歴代最高記録として今も残る。高2で日本選手権6位入賞。世界ユース選手権の代表となり決勝進出(12位)を果たした。3年目のインターハイではやり投で2位に入り、砲丸投3位、円盤投4位と3種目入賞している。
大阪成蹊大では瀧谷賢司監督、吉田恵美可コーチ(いずれも当時)のもとでさらに成長。日本インカレのタイトルには惜しくも届かなかったが、3年時には58m76(学生歴代10位)をマークし、アジア選手権やユニバーシアードの代表入りも果たした。
日本選手権では14年、19年と2回3位に入ってメダルを獲得。高校以降はタイトルになかなか届かなかったが、ケガに悩まされながらも高1から21年まで12年間50mオーバーというのも山内のポテンシャルの高さを表している。
近年、高校生では50mが当たり前の活況となったが、2010年に佐藤友佳(東大阪大敬愛高、現・ニコニコのり)が高校記録を樹立し、それを追いかけて「50m時代」の礎を築いたのが山内や、同世代の瀧川寛子(東大阪大敬愛高)や久世生宝(倉敷中央高、現・コンドーテック)、中島美穂(市尼崎高)、本岡那菜(薫英女学院高)だった。
その流れは、斉藤真理菜(土浦湖北高、現・スズキ)、梶原美波(薫英女学院高)、そして北口榛花(旭川東高、現・JAL)へとつながっていく。女子やり投のステージを一つ引き上げた世代の功労者の一人と言える。山内は自身のSNSで「将来のビジョンは立っていなくて、これからを考える時、年齢にきた」と綴り、今後の試合などは未定としているが「引退試合はしたいと今は思っています」とコメントしている。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
-
2025.01.17
-
2025.01.17
-
2025.01.17
-
2025.01.17
2025.01.12
【テキスト速報】第43回都道府県対抗女子駅伝
-
2025.01.14
-
2025.01.12
-
2025.01.15
2024.12.22
早大に鈴木琉胤、佐々木哲の都大路区間賞2人が来春入学!女子100mH谷中、松田ら推薦合格
-
2024.12.22
-
2024.12.30
-
2025.01.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.01.18
選抜女子駅伝オーダー発表 積水化学は1区松本明莉、パナソニック5区森田香織 高校3連覇狙う神村学園は5区瀬戸口凜
第36回選抜女子駅伝北九州大会(1月19日/福岡・北九州市の小倉城歴史の道発着)前日の1月18日、各チームのオーダーが発表された。 一般の部(5区間27.2km)は実業団チームと地元・北九州市一般選抜を含めた10チームが […]
2025.01.18
都道府県男子駅伝オーダー発表!3区に塩尻和也と鶴川正也 7区は鈴木健吾、黒田朝日 4連覇狙う長野は3区吉岡大翔
◇天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝(1月19日/広島・平和記念公園前発着:7区間48.0km) 天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝前日の1月18日、オーダーリストが発表された。 エントリーされていた2人の日本記 […]
2025.01.17
西脇多可新人高校駅伝の出場校決定!男子は佐久長聖、大牟田、九州学院、洛南 女子は長野東、薫英女学院など有力校が登録
1月17日、西脇多可新人高校駅伝の実行委員会が、2月16日に行われる第17回大会の出場チームを発表した。 西脇多可新人高校駅伝は、兵庫県西脇市から多可町を結ぶ「北はりま田園ハーフマラソンコース(21.0795km)」で行 […]
2025.01.17
編集部コラム「年末年始の風物詩」
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]
2025.01.17
中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝
◇天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝(1月19日/広島・平和記念公園前発着:7区間48.0km) 中学生から高校生、社会人・大学生のランナーがふるさとのチームでタスキをつなぐ全国都道府県男子駅伝が1月19日に行われる […]
Latest Issue 最新号
2025年2月号 (1月14日発売)
駅伝総特集!
箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
高校駅伝、中学駅伝
富士山女子駅伝