2023.03.16
ブダペスト世界選手権代表選考会を兼ねた第47回全日本競歩能美大会が3月19日に行われる。今大会はアジア選手権も併催するかたちで実施。男女20km競歩で熾烈な争いが見られそうだ。
男子20km競歩は、世界選手権ディフェンディング・チャンピオンの山西利和(愛知製鋼)がワイルドカードとして出場権を持ち、その他の最大3枠のうち2月の日本選手権で池田向希(旭化成)と髙橋英輝(富士通)が代表に内定。残す1枠は全選考会を終了後、選考競技会3位以内の中からさまざまな状況を加味して選ばれる。
内定者以外で日本陸連が定める派遣設定記録(1時間19分30秒)突破した選手はおらず、参加標準記録(1時間20分10秒)を切っているのが野田明宏(1時間19分52秒) と松永大介(1時間19分53秒)。野田が選考会だった日本選手権で3位だったことから、現時点で最上位。今大会出場選手は、その記録以上が一つのターゲットとなりそうだ。
アジア選手権の日本代表として出場する住所大翔(順大院)が最注目。昨年のオレゴン世界選手権では初出場ながら8位入賞と健闘した。2月の日本選手権では1時間20分28秒で4位。ちょうど1ヵ月後の大会とコンディショニングは難しいが、力を発揮して2大会連続代表入りを目指す。
古賀友太(大塚製薬)、村山裕太郎(富士通)、諏方元郁(愛知製鋼)らが虎視眈々と上位をうかがう。古賀は歩型と安定感に課題を残すがスピードは一級品。村山は日本選手権で6位に入るなど着実に力をつけている。学生勢では濱西諒(明大)が力を持つ。
女子20km競歩は未だブダペスト世界選手権代表内定者はおらず、藤井菜々子(エディオン)のみが参加標準記録を突破している。まずは1時間29分20秒の参加標準記録にどこまで迫れるか。
アジア選手権に出場するのは柳井綾音(立命大)。日本選手権では藤井、岡田久美子(富士通)にはつけなかったが、1時間33分46秒で3位に入っている。昨年のU20世界選手権10000m競歩でも銅メダルを獲得。トップ2不在の中でタイトルゲットなるか。
昨年のオレゴン世界選手権35km競歩代表の園田世玲奈(NTN)や、学生の内藤未唯(神奈川大)、梅野倖子(順大)、永井優会(金沢学院大)、高校卒業間際で挑戦する石田さつき(大津商高3滋賀)あたりに注目だ。
大会の模様はYouTube「日テレSports」にてライブ配信される。
(※3月17日に住所大翔の欠場が発表)
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