HOME 国内、大学

2023.03.13

駒大から8大会連続でユニバ代表選出 篠原倖太朗が優勝、鈴木芽吹は故障の影響で欠場/日本学生ハーフ
駒大から8大会連続でユニバ代表選出 篠原倖太朗が優勝、鈴木芽吹は故障の影響で欠場/日本学生ハーフ

2023年日本学生ハーフで優勝した篠原倖太朗(右)と指導する大八木弘明監督(中央)。左は鈴木芽吹

◇第26回日本学生ハーフマラソン選手権(3月12日/東京・立川市)

篠原倖太朗(駒大2)が圧巻の強さを見せ、1時間2分16秒で優勝を飾った。3位以内の選手には今年8月に中国・成都で開催されるFISUワールドユニバーシティゲームズの代表権が与えられ、初の国際大会出場をつかんだ。

駒大にとって、ユニバ代表を出すことは至上命題だ。旧名称であるユニバーシアード時代の2007年大会から代表を出し続けており、篠原で8大会連続となる。

指導する大八木弘明監督は「今日はタイムは望んでおらず、3位以内にはと思っていました。2月にいい練習ができていたので、本人が自分でトップを取りにいったのでしょう。成長してきましたね」と、教え子の快走を喜んだ。

篠原は2月の丸亀国際ハーフで1時間0分11秒の日本人学生最高記録を樹立したあと、チームメイトでオレゴン世界選手権10000m代表の田澤廉(4年)、10000mで27分41秒68のベストを持つ鈴木芽吹(3年)とともに3週間ほど米国・アルバカーキで合宿を実施。「先輩たちの練習にはついていけない」と話すほどハイレベルなトレーニングを積み、自信を深めていた。

そこに同行したのが大八木監督。米国でのトレーニングについて「向こうでの(篠原の)テーマは『田澤とどれだけ一緒の練習ができるか』です。実際、田澤にはまったく相手になりませんでしたが、『もっと強くなりたい』という思いが芽生えてきました」と総括。

広告の下にコンテンツが続きます

篠原自身も「練習以外のノイズをシャットアウトし、日本代表選手と一緒に練習する最高の環境で充実した1ヵ月を過ごせました」と振り返る。

一緒に練習した鈴木も出場予定だったが、「軽いケガがあった」とのことで今大会は欠場。トラックでの日本選手権出場に向けて練習を再開している。

篠原は4月の金栗記念選抜中長距離の10000mに出場予定で「27分台を目指します」と意欲を見せる。

駒大は4月から藤田敦史ヘッドコーチが監督となり、チームの指揮官となる。大八木監督は総監督となり、卒業する田澤と、在校生のうち世界を狙う鈴木、篠原、佐藤圭汰(1年)の練習を見ることが決まっている。

3冠王者・駒大の新たな挑戦が始まる。

※記事に誤りがあったため修正しました

◇第26回日本学生ハーフマラソン選手権(3月12日/東京・立川市) 篠原倖太朗(駒大2)が圧巻の強さを見せ、1時間2分16秒で優勝を飾った。3位以内の選手には今年8月に中国・成都で開催されるFISUワールドユニバーシティゲームズの代表権が与えられ、初の国際大会出場をつかんだ。 駒大にとって、ユニバ代表を出すことは至上命題だ。旧名称であるユニバーシアード時代の2007年大会から代表を出し続けており、篠原で8大会連続となる。 指導する大八木弘明監督は「今日はタイムは望んでおらず、3位以内にはと思っていました。2月にいい練習ができていたので、本人が自分でトップを取りにいったのでしょう。成長してきましたね」と、教え子の快走を喜んだ。 篠原は2月の丸亀国際ハーフで1時間0分11秒の日本人学生最高記録を樹立したあと、チームメイトでオレゴン世界選手権10000m代表の田澤廉(4年)、10000mで27分41秒68のベストを持つ鈴木芽吹(3年)とともに3週間ほど米国・アルバカーキで合宿を実施。「先輩たちの練習にはついていけない」と話すほどハイレベルなトレーニングを積み、自信を深めていた。 そこに同行したのが大八木監督。米国でのトレーニングについて「向こうでの(篠原の)テーマは『田澤とどれだけ一緒の練習ができるか』です。実際、田澤にはまったく相手になりませんでしたが、『もっと強くなりたい』という思いが芽生えてきました」と総括。 篠原自身も「練習以外のノイズをシャットアウトし、日本代表選手と一緒に練習する最高の環境で充実した1ヵ月を過ごせました」と振り返る。 一緒に練習した鈴木も出場予定だったが、「軽いケガがあった」とのことで今大会は欠場。トラックでの日本選手権出場に向けて練習を再開している。 篠原は4月の金栗記念選抜中長距離の10000mに出場予定で「27分台を目指します」と意欲を見せる。 駒大は4月から藤田敦史ヘッドコーチが監督となり、チームの指揮官となる。大八木監督は総監督となり、卒業する田澤と、在校生のうち世界を狙う鈴木、篠原、佐藤圭汰(1年)の練習を見ることが決まっている。 3冠王者・駒大の新たな挑戦が始まる。 ※記事に誤りがあったため修正しました

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.17

プーマ史上最速・最軽量の新作ランニングシューズ「FAST-R NITRO™ ELITE 3」が4月25日より数量限定発売!

プーマ ジャパンは4月17日、ブランド史上最速のランニングシューズ「FAST-R NITRO™ ELITE 3(ファスト アール ニトロ エリート 3)」を4月25日より数量限定で発売することを発表した。 FAST-R […]

NEWS 【世界陸上プレイバック】―93年シュツットガルト―男子マイルリレーで米国が驚異的な世界新!マラソン浅利純子が日本女子初の金

2025.04.17

【世界陸上プレイバック】―93年シュツットガルト―男子マイルリレーで米国が驚異的な世界新!マラソン浅利純子が日本女子初の金

今年9月、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。 これ […]

NEWS 駅伝王者に復権した旭化成 選手たちがパフォーマンスを最大限に発揮できた要因とは?
PR

2025.04.17

駅伝王者に復権した旭化成 選手たちがパフォーマンスを最大限に発揮できた要因とは?

1月1日に群馬県で開催された第69回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)で、旭化成は5年ぶりに優勝。最多優勝回数を1つ上積みして「26」とした。7人全員がミスなく走り切り、区間賞2つ、区間2位も2つ。同日付で旭化成陸 […]

NEWS フレイザー・プライスが愛息子の前で激走!運動会の保護者レースで他を圧倒

2025.04.17

フレイザー・プライスが愛息子の前で激走!運動会の保護者レースで他を圧倒

女子短距離のレジェンド、シェリー・アン・フレイザー・プライス(ジャマイカ)が愛する息子の前で激走した。 元世界女王であり五輪金メダリストのフレイザー・プライスが、17年に出産したジオン君の学校で行われた運動会での保護者レ […]

NEWS 上海ハーフに前回8位の太田蒼生、國學院大・上原琉翔、青学大の黒田然らエントリー

2025.04.16

上海ハーフに前回8位の太田蒼生、國學院大・上原琉翔、青学大の黒田然らエントリー

4月20日に行われる上海ハーフマラソン(4月20日)のエントリーが発表されており、プロランナーとなった青学大卒の太田蒼生(GMOインターネットグループ)が登録した。太田は青学大時代、4年連続で箱根駅伝に出走。3年時は3区 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top