2023.03.15
悲願の学生駅伝3冠を達成した駒澤大学と、出雲と全日本で準優勝に輝いた國學院大學。2022年度の学生駅伝を盛り上げた両校はいかにしてハイレベルの戦いに臨んできたのか。駒大・大八木弘明監督と、駒大OBである國學院大・前田康弘監督。“師弟関係”の2人が正月決戦を振り返りながら、本番に向けたコンディショニングについて語り合った。
王者・駒大の強さとは
出雲と全日本を大会新記録で制した駒大が正月の駅伝でも完勝。悲願の“学生駅伝3冠”に輝き、名将・大八木弘明監督は今年度限りで勇退する。出雲と全日本で2位に食い込んだ國學院大は正月決戦で4位。 目標にしていた過去最高順位(3位)を上回ることができなかった。
注目を浴びた2校の明暗はどこにあったのか。國學院大・前田康弘監督は母校である駒大の強さと、恩師・大八木監督の手腕をこう称えた。
「今季の駒大はエース力、選手層など、すべてを兼ね備えたチームだったと感じました。どうにか立ち向かっていきたい気持ちはありましたけど、まったく歯が立たなかった。やっぱり大八木監督は“華”がありますよ。最後の戦いで、駅伝3冠を成し遂げたのは『凄い』としか言いようがありません。多くの苦労をされてきて、最後は胡蝶蘭に囲まれての勇退。私は、同じ監督としては悔しい部分がありますが、教え子としてはうれしいですね」
一方、大八木監督は國學院大の戦いを冷静な目で見ていた。
「國學院大はこれからのチームだと思うんですよね。エースがいますし、中間層の底上げも少しずつできています。ただ、正月のレースで優勝を狙うにはまだ選手層が薄い。10000m27分台を出せるエースを育てながら、選手層の厚いチーム作りをしていかないとなかなか勝てないのかな、という感じはしますね」
最終調整の難しさ
國學院大は12月4日の甲佐10マイルに、正月決戦で山(5区、6区)候補以外の主力選手が出場。中西大翔(4年)が日本人学生歴代2位の46分09秒をマークするなど好成績を残した。しかし、駒大・大八木監督は調整面で苦労するのではと感じていたという。
「あそこで走りすぎてもちょっと続かないときがある。本当に強い選手であればいいんですけど、学生なので、どうやってピークを合わせるか。その持っていき方があるんです。私のところは3冠を狙っていましたので、とにかく正月に集中しました。上の選手たちはほとんど記録会に出さず、試合形式のようなメニューもやりながら練習のなかで自信をつけていったんです」
國學院大は4区を予定していた主将・中西が故障のために欠場。5区の伊地知賢造(3年)も11月中旬に故障があり、期待の4本柱がうまく噛み合わなかった。
「正直、中西がいても、というのはありましたね。駒大も今回はいろいろあったと聞いていますが、選手層の次元がちょっと違う。メンバーが変わっても、3つ勝ち切ることができるんですから。最終調整も選手層の厚さがあるから、自分たちでできるんですよ。私たちはそこまでできないので、レースに出るという選択をしました。駒大は僕らから見たら120点のチームですよね。たまたまではなく、今回は絶対的な3冠だったと思います」 (前田監督)
駒大は出雲と全日本を快走した花尾恭輔 (3年)と佐藤圭汰(1年)を欠きながら、全10区間を区間5位以内でカバー。5区と6区は山川拓馬と伊藤蒼唯の1年生コンビが大活躍するなど、前田監督の言葉通り“異次元の強さ”を見せた。
体調管理に「ボディメンテ」を活用
両校とも正月の駅伝では100%のオーダーを組むことはできなかった。それでも決戦に向けての体調管理はスムーズだったという。栄養バランスの取れた食事に加えて、乳酸菌B240が含まれた大塚製薬の「ボ ディメンテ」を積極的に補給。ハードな日々の体調管理をサポートした。
「選手たちはポイント練習が終わった30分以内にボディメンテ ゼリーを摂取するようにしています。また、発汗が多いときにはボディメンテ ドリンクも飲んでいますね。取り始めた当初は11月と12月の2ヵ月間だけ摂取しました。そのときも駅伝でしっかり結果を残せたので、摂取すれば大丈夫だというイメージができたんです。コンディ ション作りに大いに役立っていると感じています」(大八木監督)
ボディメンテ ゼリーは、体調を維持する乳酸菌B240だけでなく、筋肉のエネルギー源になるBCAA(分岐鎖アミノ酸)、身体のリカバリーをサポートするホエイタンパクとアルギニンも一度に摂れるコンディ ショニング栄養食。質の高いトレーニングをしている駒大の選手には欠かせないアイテムになっているようだ。
一方、國學院大の選手たちもボディメンテ ゼリーを数年前から導入している。
「Aチームの選手は練習後に必ず摂取しています。そのおかげか大事なレースの前の調整がスムーズになりました。試合前のコンディショニングにはかなり有効だと感じています。乳酸菌B240だけでなく、アミノ酸もタンパク質も含まれていて、オールインワンなんですよ。他をあれこれ加えなくても、このゼリー1個だけで体調を維持し、リカバリーもできる。味も選手たちに好評ですし、年間ベースで飲み続けることに意 味があると思っています」(前田監督)
ボディメンテで体調管理をしてきた両校は来季の学生駅伝でも非常に楽しみな存在だ。大八木監督は藤田敦史ヘッドコーチに監督の座を引き継ぐことになるが、駒大がさらに上を目指す気持ちは変わらない。
「2年続けて3冠ができるだけの選手層は作りました。来季も非常に楽しみですよ。3年生以下の選手たちも高い志を持ち始めていますので、学生駅伝だけでなく、世界を意識して取り組んでほしいと思っています」
國學院大・前田監督は恩師を前に、母校へ“宣戦布告”した。
「2位では名前が残りません。藤田新監督は私の1学年上の偉大な先輩。頭の回転が速くて、できる方なのは熟知しています。ですから、駒大のミスを待つのではなく、狙って勝ってこそ本物。駒大は強すぎるんですけど、チャレンジしていく気持ちを常に持っていないと、学生駅伝が盛り上がらないと思っています」
ボディメンテを積極的に活用している駒大と國學院大が学生駅伝でどんな“名勝負”を見せるのか。早くも来年度の戦いが楽しみになってきた
文/酒井政人、撮影/船越陽一郎
王者・駒大の強さとは
出雲と全日本を大会新記録で制した駒大が正月の駅伝でも完勝。悲願の“学生駅伝3冠”に輝き、名将・大八木弘明監督は今年度限りで勇退する。出雲と全日本で2位に食い込んだ國學院大は正月決戦で4位。 目標にしていた過去最高順位(3位)を上回ることができなかった。 注目を浴びた2校の明暗はどこにあったのか。國學院大・前田康弘監督は母校である駒大の強さと、恩師・大八木監督の手腕をこう称えた。 「今季の駒大はエース力、選手層など、すべてを兼ね備えたチームだったと感じました。どうにか立ち向かっていきたい気持ちはありましたけど、まったく歯が立たなかった。やっぱり大八木監督は“華”がありますよ。最後の戦いで、駅伝3冠を成し遂げたのは『凄い』としか言いようがありません。多くの苦労をされてきて、最後は胡蝶蘭に囲まれての勇退。私は、同じ監督としては悔しい部分がありますが、教え子としてはうれしいですね」 一方、大八木監督は國學院大の戦いを冷静な目で見ていた。 「國學院大はこれからのチームだと思うんですよね。エースがいますし、中間層の底上げも少しずつできています。ただ、正月のレースで優勝を狙うにはまだ選手層が薄い。10000m27分台を出せるエースを育てながら、選手層の厚いチーム作りをしていかないとなかなか勝てないのかな、という感じはしますね」最終調整の難しさ
國學院大は12月4日の甲佐10マイルに、正月決戦で山(5区、6区)候補以外の主力選手が出場。中西大翔(4年)が日本人学生歴代2位の46分09秒をマークするなど好成績を残した。しかし、駒大・大八木監督は調整面で苦労するのではと感じていたという。 「あそこで走りすぎてもちょっと続かないときがある。本当に強い選手であればいいんですけど、学生なので、どうやってピークを合わせるか。その持っていき方があるんです。私のところは3冠を狙っていましたので、とにかく正月に集中しました。上の選手たちはほとんど記録会に出さず、試合形式のようなメニューもやりながら練習のなかで自信をつけていったんです」 國學院大は4区を予定していた主将・中西が故障のために欠場。5区の伊地知賢造(3年)も11月中旬に故障があり、期待の4本柱がうまく噛み合わなかった。 「正直、中西がいても、というのはありましたね。駒大も今回はいろいろあったと聞いていますが、選手層の次元がちょっと違う。メンバーが変わっても、3つ勝ち切ることができるんですから。最終調整も選手層の厚さがあるから、自分たちでできるんですよ。私たちはそこまでできないので、レースに出るという選択をしました。駒大は僕らから見たら120点のチームですよね。たまたまではなく、今回は絶対的な3冠だったと思います」 (前田監督) [caption id="attachment_95269" align="alignnone" width="800"] 駒大の選手たちはポイント練習が終わった30分以内に「ボディメンテ ゼリー」を摂取するのがルーティンとなっている[/caption] 駒大は出雲と全日本を快走した花尾恭輔 (3年)と佐藤圭汰(1年)を欠きながら、全10区間を区間5位以内でカバー。5区と6区は山川拓馬と伊藤蒼唯の1年生コンビが大活躍するなど、前田監督の言葉通り“異次元の強さ”を見せた。体調管理に「ボディメンテ」を活用
両校とも正月の駅伝では100%のオーダーを組むことはできなかった。それでも決戦に向けての体調管理はスムーズだったという。栄養バランスの取れた食事に加えて、乳酸菌B240が含まれた大塚製薬の「ボ ディメンテ」を積極的に補給。ハードな日々の体調管理をサポートした。 「選手たちはポイント練習が終わった30分以内にボディメンテ ゼリーを摂取するようにしています。また、発汗が多いときにはボディメンテ ドリンクも飲んでいますね。取り始めた当初は11月と12月の2ヵ月間だけ摂取しました。そのときも駅伝でしっかり結果を残せたので、摂取すれば大丈夫だというイメージができたんです。コンディ ション作りに大いに役立っていると感じています」(大八木監督) ボディメンテ ゼリーは、体調を維持する乳酸菌B240だけでなく、筋肉のエネルギー源になるBCAA(分岐鎖アミノ酸)、身体のリカバリーをサポートするホエイタンパクとアルギニンも一度に摂れるコンディ ショニング栄養食。質の高いトレーニングをしている駒大の選手には欠かせないアイテムになっているようだ。 一方、國學院大の選手たちもボディメンテ ゼリーを数年前から導入している。 「Aチームの選手は練習後に必ず摂取しています。そのおかげか大事なレースの前の調整がスムーズになりました。試合前のコンディショニングにはかなり有効だと感じています。乳酸菌B240だけでなく、アミノ酸もタンパク質も含まれていて、オールインワンなんですよ。他をあれこれ加えなくても、このゼリー1個だけで体調を維持し、リカバリーもできる。味も選手たちに好評ですし、年間ベースで飲み続けることに意 味があると思っています」(前田監督) [caption id="attachment_95270" align="alignnone" width="800"] 國學院大の選手たちも練習後に「ボディメンテ ゼリー」を摂取して体調管理やリカバリーに役立てている[/caption] ボディメンテで体調管理をしてきた両校は来季の学生駅伝でも非常に楽しみな存在だ。大八木監督は藤田敦史ヘッドコーチに監督の座を引き継ぐことになるが、駒大がさらに上を目指す気持ちは変わらない。 「2年続けて3冠ができるだけの選手層は作りました。来季も非常に楽しみですよ。3年生以下の選手たちも高い志を持ち始めていますので、学生駅伝だけでなく、世界を意識して取り組んでほしいと思っています」 國學院大・前田監督は恩師を前に、母校へ“宣戦布告”した。 「2位では名前が残りません。藤田新監督は私の1学年上の偉大な先輩。頭の回転が速くて、できる方なのは熟知しています。ですから、駒大のミスを待つのではなく、狙って勝ってこそ本物。駒大は強すぎるんですけど、チャレンジしていく気持ちを常に持っていないと、学生駅伝が盛り上がらないと思っています」 ボディメンテを積極的に活用している駒大と國學院大が学生駅伝でどんな“名勝負”を見せるのか。早くも来年度の戦いが楽しみになってきた 文/酒井政人、撮影/船越陽一郎RECOMMENDED おすすめの記事
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