HOME 海外

2023.02.21

110mHのレジェンド、グレッグ・フォスターが死去 世界陸上初代王者&3連覇 ロス五輪銀メダル 難病発症後も指導
110mHのレジェンド、グレッグ・フォスターが死去 世界陸上初代王者&3連覇 ロス五輪銀メダル 難病発症後も指導

110mHのグレッグ・フォスター(米国)

男子110mハードルで一時代を築いたグレッグ・フォスター氏(米国)が2月19日に死去した。64歳だった。

1958年、シカゴで生まれ。カリフォルニア大ロサンゼルス校で頭角を現わし、1978、80年に全米学生選手権で優勝。79年には200mでもタイトルを手にした。78年にマークした13秒22は今もなお同校記録として残る。

81年には当時世界歴代2位となる13秒03をマーク。現在も世界歴代32位タイに入っている。83年にヘルシンキで行われた第1回世界選手権を13秒42で制すと、87年ローマ、91年東京と3連覇を達成した。

オリンピックのタイトルは届かなかったが、84年ロサンゼルス五輪では銀メダルを獲得。室内の60mハードルでも7秒36の当時世界室内記録を樹立した。

96年に引退。98年に米国陸連の殿堂入りを果たした。57歳の時にタンパク質が臓器に付着する難病のアミロイドーシスを発症したが、その後も後進の指導に当たっていた。2020年には心臓移植も受けていたが、帰らぬ人となった。

男子110mハードルで一時代を築いたグレッグ・フォスター氏(米国)が2月19日に死去した。64歳だった。 1958年、シカゴで生まれ。カリフォルニア大ロサンゼルス校で頭角を現わし、1978、80年に全米学生選手権で優勝。79年には200mでもタイトルを手にした。78年にマークした13秒22は今もなお同校記録として残る。 81年には当時世界歴代2位となる13秒03をマーク。現在も世界歴代32位タイに入っている。83年にヘルシンキで行われた第1回世界選手権を13秒42で制すと、87年ローマ、91年東京と3連覇を達成した。 オリンピックのタイトルは届かなかったが、84年ロサンゼルス五輪では銀メダルを獲得。室内の60mハードルでも7秒36の当時世界室内記録を樹立した。 96年に引退。98年に米国陸連の殿堂入りを果たした。57歳の時にタンパク質が臓器に付着する難病のアミロイドーシスを発症したが、その後も後進の指導に当たっていた。2020年には心臓移植も受けていたが、帰らぬ人となった。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.25

箱根駅伝予選会のスタート時刻を変更「温暖化の影響による選手の安全確保」

関東学生陸上競技連盟は3月25日、箱根駅伝予選会のスタート時刻について、次回から変更すると発表した。 前回までは午前9時35分スタートだったが、第102回大会予選会から午前8時30分スタートと、約1時間前倒しする。 「温 […]

NEWS 100mH福部真子「引退しないといけないのかな…」菊池病の公表に葛藤も「あとで後悔したくない」元気な姿アピール

2025.03.25

100mH福部真子「引退しないといけないのかな…」菊池病の公表に葛藤も「あとで後悔したくない」元気な姿アピール

女子100mハードル日本記録保持者の福部真子(日本建設工業)がインタビューに応じ、昨年末に公表した「菊池病」と発覚した時の状況や、今の調子、復帰に向けた思いを聞いた。 「元気です!見てもらった通り!」。オンラインで画面越 […]

NEWS 大阪に約270人の高校生アスリートが集結! 「切磋琢磨していきたい」 3泊4日の全国高体連合宿スタート

2025.03.25

大阪に約270人の高校生アスリートが集結! 「切磋琢磨していきたい」 3泊4日の全国高体連合宿スタート

2024年度の日本陸連U-19強化研修合宿・全国高体連陸上競技専門部強化合宿が3月25日、大阪・ヤンマースタジアム長居で始まった。全国から選手約270人が参加し、20度を超える汗ばむ陽気の中で打ち解けながら練習に取り組ん […]

NEWS HOKAが「CLIFTON 10」発売に先駆けてイベント 鎧坂哲哉「クッション性とフィット感が良い」

2025.03.25

HOKAが「CLIFTON 10」発売に先駆けてイベント 鎧坂哲哉「クッション性とフィット感が良い」

デッカーズジャパンは3月25日、パフォーマンスフットウェア&アパレルブランド「HOKA」の人気シリーズの新作シューズ「CLIFTON 10(クリフトン 10)」の発売に先駆けてメディア向けの商品説明会・トークセッションを […]

NEWS 富士通加入の平林樹「世界一になる」鈴木康也は「マラソンで世界へ」

2025.03.25

富士通加入の平林樹「世界一になる」鈴木康也は「マラソンで世界へ」

富士通が3月25日、2025年度新加入選手の合同取材会見を開き、男子長距離の篠原倖太朗(駒大)、平林樹(城西大)、鈴木康也(麗澤大)、女子400mハードルの山本亜美(立命大)が登壇した。 城西大の主将を務めた平林は「こう […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top