HOME 駅伝

2023.02.20

日体大がアンカー逆転Vで順大の3連覇を阻止「来年も連覇を」/大学男女混合駅伝
日体大がアンカー逆転Vで順大の3連覇を阻止「来年も連覇を」/大学男女混合駅伝

2023年全国招待大学対校男女混合駅伝で初優勝した日体大のメンバー

◇第3回全国招待大学対校男女混合駅伝(大阪・長居公園/6区間20km)

3連覇を狙う順大を最終区で逆転した日体大が、従来の大会記録を29秒上回る1時間0分50秒で初優勝を果たした。

1区(男子3km)の富永椋太(2年)から良いかたちでレースが流れた。「思い描いた走りができたと思います」と富永は切れ味鋭いラストスパートを見せると、残り200mを切ったところで先頭に立つ。そのままトップでタスキを渡すと、2区(女子2km)の柳井桜子(1年)も区間2位の好走で先頭をキープ。3区(男子5km)の廣澤優斗(4年)は3位に順位を落とすも首位の順大と3秒差に留めた。

順大は4区(女子3km)の小暮真緒(2年)と5区(男子2km)の山﨑颯(1年)が区間賞を獲得して逃げ切りを図ったが、日体大は4区の齋藤みう(2年)が区間2位の好走で2位に浮上すると、中距離を専門とする5区の高村比呂飛(2年)も粘り、順大と14秒差でアンカー勝負に持ち込んだ。

日体大の6区(女子5km)は昨年の日本インカレで1500m2位、5000m3位の実績を持つエースの尾方唯莉(2年)。「この差だったら絶対にいけると思いました」と言う尾方は2㎞付近で順大を捉えると、そのまま引き離して栄光のフィニッシュテープを切った。

前々回は3位、前回は4位と惜しい結果に終わっていた日体大。3度目の正直として挑んだ今回はミスなくつないで、最終区で勝負を決めた。

4年生の廣澤以外は1、2年生の若い布陣。春以降の飛躍にも期待が高まる。これが大学生活ラストレースとなった廣澤は、「来年も連覇を期待しています。有終の美を飾れて良かったです」と笑顔を見せた。

前回3位の関大が過去最高の2位。中大が3位に入り、順大は最終区で順位を落として4位に終わった。

文/馬場 遼

次ページ 第3回大学対校男女混合駅伝 上位成績&区間賞獲得者

◇第3回全国招待大学対校男女混合駅伝(大阪・長居公園/6区間20km) 3連覇を狙う順大を最終区で逆転した日体大が、従来の大会記録を29秒上回る1時間0分50秒で初優勝を果たした。 1区(男子3km)の富永椋太(2年)から良いかたちでレースが流れた。「思い描いた走りができたと思います」と富永は切れ味鋭いラストスパートを見せると、残り200mを切ったところで先頭に立つ。そのままトップでタスキを渡すと、2区(女子2km)の柳井桜子(1年)も区間2位の好走で先頭をキープ。3区(男子5km)の廣澤優斗(4年)は3位に順位を落とすも首位の順大と3秒差に留めた。 順大は4区(女子3km)の小暮真緒(2年)と5区(男子2km)の山﨑颯(1年)が区間賞を獲得して逃げ切りを図ったが、日体大は4区の齋藤みう(2年)が区間2位の好走で2位に浮上すると、中距離を専門とする5区の高村比呂飛(2年)も粘り、順大と14秒差でアンカー勝負に持ち込んだ。 日体大の6区(女子5km)は昨年の日本インカレで1500m2位、5000m3位の実績を持つエースの尾方唯莉(2年)。「この差だったら絶対にいけると思いました」と言う尾方は2㎞付近で順大を捉えると、そのまま引き離して栄光のフィニッシュテープを切った。 前々回は3位、前回は4位と惜しい結果に終わっていた日体大。3度目の正直として挑んだ今回はミスなくつないで、最終区で勝負を決めた。 4年生の廣澤以外は1、2年生の若い布陣。春以降の飛躍にも期待が高まる。これが大学生活ラストレースとなった廣澤は、「来年も連覇を期待しています。有終の美を飾れて良かったです」と笑顔を見せた。 前回3位の関大が過去最高の2位。中大が3位に入り、順大は最終区で順位を落として4位に終わった。 文/馬場 遼 次ページ 第3回大学対校男女混合駅伝 上位成績&区間賞獲得者

第3回大学対校男女混合駅伝 上位成績&区間賞獲得者

1位 日体大 1時間0分50秒=大会新 2位 関大  1時間1分12秒 3位 中大  1時間1分17秒 4位 順大  1時間1分35秒 5位 城西大 1時間1分35秒 6位 立命大 1時間2分24秒 7位 筑波大 1時間2分40秒 8位 東洋大 1時間2分50秒 区間賞獲得者 1区(3km)富永椋太(日体大) 8分18秒 2区(2km)窪 美咲(東大阪大)6分14秒 3区(5km)林 晃耀(城西大) 14分11秒 4区(3km)小暮真緒(順大)  9分38秒 5区(2km)山崎 颯(順大)  5分24秒 6区(5km)浜野 光(中大)  16分17秒=区間新 磯野美空(関大)  16分17秒=区間新

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.11.22

田中希実が来季『グランドスラム・トラック』参戦決定!マイケル・ジョンソン氏が新設

来春、開幕する陸上リーグ「グランドスラム・トラック」の“レーサー”として、女子中長距離の田中希実(New Balance)が契約したと発表された。 同大会は1990年代から2000年代に男子短距離で活躍したマイケル・ジョ […]

NEWS 早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結

2024.11.21

早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結

11月21日、株式会社コラゾンは同社が展開する麹専門ブランド「MURO」を通じて、早大競走部駅伝部とスポンサー契約を結んだことを発表した。 コラゾン社は「MURO」の商品である「KOJI DRINK A」および「KOJI […]

NEWS 立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン

2024.11.21

立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン

第55回防府読売マラソン大会事務局は、女子招待選手の立迫志穂(天満屋)が欠場すると発表した。調整不良のためとしている。 立迫は今年2月の全日本実業団ハーフマラソンで1時間11分16秒の11位。7月には5000m(15分3 […]

NEWS M&Aベストパートナーズに中大・山平怜生、城西大・栗原直央、國學院大・板垣俊佑が内定!神野「チーム一丸」

2024.11.20

M&Aベストパートナーズに中大・山平怜生、城西大・栗原直央、國學院大・板垣俊佑が内定!神野「チーム一丸」

神野大地が選手兼監督を務めるM&Aベストパートナーズが来春入社選手として、中大・山平怜生、國學院大・板垣俊佑、城西大・栗原直央の3人が内定した。神野が自身のSNSで内定式の様子を伝えている。 山平は宮城・仙台育英 […]

NEWS 第101回(2025年)箱根駅伝 出場チーム選手名鑑

2024.11.20

第101回(2025年)箱根駅伝 出場チーム選手名鑑

・候補選手は各チームが選出 ・情報は11月20日時点、チーム提供および編集部把握の公認記録を掲載 ・選手名の一部漢字で対応外のものは新字で掲載しています ・過去箱根駅伝成績で関東学生連合での出場選手は相当順位を掲載 ・一 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年12月号 (11月14日発売)

2024年12月号 (11月14日発売)

全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会

page top