2023.02.22
METASPEED SKYを愛用
今年に入ってから相次ぐ快走を見せている太田がロードレースで着用しているのが、アシックスのカーボンプレート入りレーシングシューズ、METASPEED SKYだ。
「それまで履いていたシューズとは脚にくるダメージが全然違っていて、そこが一番感動しました。個人差はあると思いますが、僕の場合は薄底だとふくらはぎを結構使う走りになり、ダメージが大きかったんです。それに、足裏にもダイレクトに衝撃がありました。そういったダメージが軽減されました。もちろん、速く、楽に走れる感覚もあります。同じペースで走っても余裕度が違います。METASPEEDシリーズはSKY、SKY+、EDGE+と3種類あり、反発力やフィット感、ストライド走法向き、ピッチ走法向きなど、個々のタイプや好み、状況に合わせて複数から選べるのがいいですね」
これが、太田が勝負シューズにMETASPEED SKYを選ぶ理由だ。
また、以前であれば、ポイント練習(重要な練習)では薄底のレーシングシューズを着用していたが、昨年はMETASPEED SKYもしくはMETASPEED SKY+をレースのみならず練習でも履いている。
「1年ぐらい前に、足部の母指球の辺りを痛めてから、練習でも履くようになりました。ソールの厚みの分クッションがあるので、だいぶ楽に痛みなく走れます。練習後のダメージもまったく違うし、ケガが減りました」
それ以外にも、トレーニングではトラックでのスピード練習、速めのJog、遅めのJogなど内容に応じてシューズを履き分け、練習効果を最大限に引き出すとともに故障の防止に努めている。
このようにして練習を継続できていることが、3年目の躍進につながった。

トレーニング効果を最大限に引き出し、故障も防ぐため、練習内容ごとにシューズを履き分けている太田。右端がレースで履く“勝負シューズ”のMETASPEED SKY

“陸上一家”に育ち、全中3000mで優勝
静岡県浜松市出身の太田は、両親ともに陸上経験者という陸上一家に育った。ちなみに、中大OBの父・善之さん、2歳下の弟・直希(早大OB、現・ヤクルト)は箱根駅伝に出場し、姉・優紀さんも中大で全日本大学女子駅伝を走っている。 「得意なことが走ることぐらいしかなかったんです」と言う太田。中学の部活動で陸上部を選ぶのは必然の流れだっただろう。 その才能は早くから花開く。 浜名中3年時には、全日本中学校陸上競技選手権(全中)3000mで優勝。ジュニアオリンピックでも3000mで当時の中学歴代2位となる大会新記録を打ち立てて優勝し、最優秀選手にも選出されている。 太田の同級生は、東京五輪代表の相澤晃(旭化成)、伊藤達彦(Honda)をはじめ、今の日本長距離界を牽引する選手が多く、“花の97年生まれ”などと称されることがあるが、この世代を牽引していた1人が太田だった。 浜松日体高に進んでからも、インターハイ5000mで6位入賞。全国高校選抜10000mは2年時、3年時に連覇を果たすなど活躍を見せた。早大では箱根駅伝の2区を3度務める
早大に進学してから箱根駅伝では3年連続で花の2区を任されるなど、伝統校のエースを担った。 そんな太田でも苦い思いを味わったレースがある。それが大学3年時の箱根駅伝だ。このレースは、太田にとってターニングポイントにもなった。 「ケガ明けでまったく走れなかったし、結果的にチームもシード権を落としてしまいました」 前年の夏の終わりに右膝を故障し、出雲駅伝も全日本大学駅伝も出場が叶わず。箱根駅伝では、4位と好位置でタスキを受けながらも、区間21位と振るわず、14人に抜かれてしまった。チームも12位に終わり13年ぶりにシード権を逃している。 [caption id="attachment_93550" align="alignnone" width="800"]
METASPEED SKYを愛用
今年に入ってから相次ぐ快走を見せている太田がロードレースで着用しているのが、アシックスのカーボンプレート入りレーシングシューズ、METASPEED SKYだ。 「それまで履いていたシューズとは脚にくるダメージが全然違っていて、そこが一番感動しました。個人差はあると思いますが、僕の場合は薄底だとふくらはぎを結構使う走りになり、ダメージが大きかったんです。それに、足裏にもダイレクトに衝撃がありました。そういったダメージが軽減されました。もちろん、速く、楽に走れる感覚もあります。同じペースで走っても余裕度が違います。METASPEEDシリーズはSKY、SKY+、EDGE+と3種類あり、反発力やフィット感、ストライド走法向き、ピッチ走法向きなど、個々のタイプや好み、状況に合わせて複数から選べるのがいいですね」 これが、太田が勝負シューズにMETASPEED SKYを選ぶ理由だ。 また、以前であれば、ポイント練習(重要な練習)では薄底のレーシングシューズを着用していたが、昨年はMETASPEED SKYもしくはMETASPEED SKY+をレースのみならず練習でも履いている。 「1年ぐらい前に、足部の母指球の辺りを痛めてから、練習でも履くようになりました。ソールの厚みの分クッションがあるので、だいぶ楽に痛みなく走れます。練習後のダメージもまったく違うし、ケガが減りました」 それ以外にも、トレーニングではトラックでのスピード練習、速めのJog、遅めのJogなど内容に応じてシューズを履き分け、練習効果を最大限に引き出すとともに故障の防止に努めている。 このようにして練習を継続できていることが、3年目の躍進につながった。 [caption id="attachment_93534" align="alignnone" width="2560"]
パリ五輪までは10000mに注力
社会人2年目の2021年11月に10000mで日本歴代6位(当時)となる27分33秒13の好記録をマーク。今夏のブダペスト世界選手権、そして、来年に迫ったパリ五輪は10000mで出場することを目標に掲げている。 「最近のマラソンを見ていると、ある程度スピードがないと勝負できない。いつかはマラソンに挑戦したいと思っているが、やれるところまでは10000mをやりたいです」 まずはトラックでスピードを磨き、世界に挑むつもりだが、トヨタ自動車に入社した当初から、そのような高い志を持っていたわけではなかった。 「そこまで具体的なビジョンを持って入ったわけではなかったのですが、周りにオリンピック選手や世界選手権に出場した選手がいて、自分も日本代表になってみたいと思うようになりました」 一つだけ変わらないのは、「昔から言っているんですけど、“応援される選手”になりたい」という思いだ。 チームからは、東京オリンピックに服部勇馬、オレゴン世界選手権に西山雄介と、立て続けに男子マラソンの日本代表を送り出している。レベルの高い環境に身を置き、太田の目線も少しずつ高くなっていった。 [caption id="attachment_93535" align="alignnone" width="2560"]

RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.02
トーエネックに関東インカレ1500m1位2位の日体大・高村比呂飛、中大・中野倫希が加入!
2025.04.02
ユニバーサルに石川蘭が加入! 札幌山の手高では主将として全国高校駅伝初出場に貢献
-
2025.04.02
-
2025.04.02
-
2025.04.02
-
2025.04.02
-
2025.04.02
2025.04.01
豊田自動織機にクイーンズ駅伝1区区間賞の岡本春美、全中Vの川西みちら5人が加入!
-
2025.04.01
-
2025.03.31
-
2025.03.23
-
2025.03.19
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.02
トーエネックに関東インカレ1500m1位2位の日体大・高村比呂飛、中大・中野倫希が加入!
トーエネックは、高村比呂飛(日体大卒)、中野倫希(中大卒)の2名が新加入したことを、部のHPを通じて報告した。2024年関東インカレ1500mの1位2位がそろってトーエネックに入社する。 高村は福井・敦賀気比高から日体大 […]
2025.04.02
ユニバーサルに石川蘭が加入! 札幌山の手高では主将として全国高校駅伝初出場に貢献
ユニバーサルエンターテインメントは4月1日、石川蘭が加入することを発表した。 石川は、北海道・小樽西陵中3年の全中800mで優勝し、札幌山の手高では2年時からインターハイ1500mに2年連続で出場。また昨年はキャプテンと […]
2025.04.02
日本インカレ1万m日本人トップ小嶋郁依斗、関西インカレV粟井駿平の京産大コンビがマツダに入社!
【画像】マツダに入社した小嶋と粟井 [新加入選手のお知らせ]4/1新たに2名がチームに加わりました。 ◆粟井 駿平 奈良県 (奈良育英高校→京都産業大学) ◆小嶋 郁依斗 滋賀県 (滋賀学園高校→京都産業大学) 応援よろ […]
2025.04.02
NTT西日本に早大駅伝主将を務めた伊藤大志、大東大で箱根駅伝出走・小田恭平が加入!
NTT西日本陸上部は、早大卒の伊藤大志と大東大卒の小田恭平が新たに加入すると発表した。 長野県出身の伊藤は、赤穂中時代に全中3000mで5位入賞。佐久長聖高では全国高校駅伝に3年連続で出場し、3年時には1区区間5位となり […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報