HOME 高校

2023.02.15

吉岡大翔“高校最後”の日本代表 世界クロカンへ「楽しみたい」今季は世界陸上視野すでに順大で練習
吉岡大翔“高校最後”の日本代表 世界クロカンへ「楽しみたい」今季は世界陸上視野すでに順大で練習

世界クロカンに向けて出国した吉岡大翔

2月18日に豪州・バサーストで開催される世界クロスカントリー選手権の出場に向けて、日本代表選手団が出国。選手たちが会見に応じた。

U20男子(8km)に出場する吉岡大翔(佐久長聖高3長野)にとっては、高校最後の日本代表となる。

昨年5000mで高校記録(13分22秒99)を樹立した吉岡。すでに1月末に高校の寮を退寮し、進学先である順大で三浦龍司らと練習している。「まったく違うメニューで、歩くのもやっとなくらい筋肉痛になります。慣れるのに大変」と笑う。

クロカンに向けた調整はできていないが、高校時代からクロカンコースで練習してきただけあり、「得意なほう。後半まで脚が残せる」と自信を持つ。

3000m障害世界トップランナーの三浦と時間をともにし、「動き一つでもきれいで、バネがついているよう」と目を輝かせ、「何かあれば相談して」と言われたともいう。

アフリカ勢を中心に、同世代のトップランナーが集う大会。昨年のU20世界選手権5000mでは7位入賞を果たしたが「ラストでついていけなかった」と今も悔しさがある。それをベースに「その時(7位)以上を」と目標を掲げた。

広告の下にコンテンツが続きます

レース展開については「イメージできない」が、臨機応変に対応できるのも吉岡の持ち味。「日本代表なので上を目指しつつ、タイム、順位に関係なく楽める大会。宿舎や食事なども含めて、自分の中の引き出しを増やしたい」と語る。

大学1年目となる今年、最大目標に置くのはブダペスト世界選手権。5000mの参加標準記録は日本記録(13分08秒40)よりも高い13分07秒00だが、「ここから世界大会が続くので、一つでも多く出られるようにしたいです。日本記録、12分台も目指していきたい」と飽くなき向上心を持つ。

まずは同世代の世界を相手に、自分の力をぶつけるつもりだ。

◇ダイヤモンドアスリート・澤田結弥「思い切って海外選手と勝負したい」

女子1500mで昨年のU20世界選手権6位入賞で、日本陸連ダイヤモンドアスリートの澤田結弥(浜松市立高2静岡)もU20女子(6km)で代表入り。

「クロカンは初めて」だというが、この大会に向けて中学生の妹の付き添いで滋賀のクロカンコースを走ったり、自宅の近くの芝生道を走ったりしたそうで、「苦手だと思っていましたが普通に走れました」と苦手意識を払拭した。

「自分の走りをして、思い切ってケニアやエチオピアなど海外選手と勝負したいです」と力強く目標を語った。

2月18日に豪州・バサーストで開催される世界クロスカントリー選手権の出場に向けて、日本代表選手団が出国。選手たちが会見に応じた。 U20男子(8km)に出場する吉岡大翔(佐久長聖高3長野)にとっては、高校最後の日本代表となる。 昨年5000mで高校記録(13分22秒99)を樹立した吉岡。すでに1月末に高校の寮を退寮し、進学先である順大で三浦龍司らと練習している。「まったく違うメニューで、歩くのもやっとなくらい筋肉痛になります。慣れるのに大変」と笑う。 クロカンに向けた調整はできていないが、高校時代からクロカンコースで練習してきただけあり、「得意なほう。後半まで脚が残せる」と自信を持つ。 3000m障害世界トップランナーの三浦と時間をともにし、「動き一つでもきれいで、バネがついているよう」と目を輝かせ、「何かあれば相談して」と言われたともいう。 アフリカ勢を中心に、同世代のトップランナーが集う大会。昨年のU20世界選手権5000mでは7位入賞を果たしたが「ラストでついていけなかった」と今も悔しさがある。それをベースに「その時(7位)以上を」と目標を掲げた。 レース展開については「イメージできない」が、臨機応変に対応できるのも吉岡の持ち味。「日本代表なので上を目指しつつ、タイム、順位に関係なく楽める大会。宿舎や食事なども含めて、自分の中の引き出しを増やしたい」と語る。 大学1年目となる今年、最大目標に置くのはブダペスト世界選手権。5000mの参加標準記録は日本記録(13分08秒40)よりも高い13分07秒00だが、「ここから世界大会が続くので、一つでも多く出られるようにしたいです。日本記録、12分台も目指していきたい」と飽くなき向上心を持つ。 まずは同世代の世界を相手に、自分の力をぶつけるつもりだ。 ◇ダイヤモンドアスリート・澤田結弥「思い切って海外選手と勝負したい」 女子1500mで昨年のU20世界選手権6位入賞で、日本陸連ダイヤモンドアスリートの澤田結弥(浜松市立高2静岡)もU20女子(6km)で代表入り。 「クロカンは初めて」だというが、この大会に向けて中学生の妹の付き添いで滋賀のクロカンコースを走ったり、自宅の近くの芝生道を走ったりしたそうで、「苦手だと思っていましたが普通に走れました」と苦手意識を払拭した。 「自分の走りをして、思い切ってケニアやエチオピアなど海外選手と勝負したいです」と力強く目標を語った。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.28

【世界陸上プレイバック】五輪ボイコットきっかけに創設!クラトフヴィロヴァが女子400mと800mで今も大会記録に残る2冠 日本は室伏重信ら出場も入賞ゼロ

今年、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪大会を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。これま […]

NEWS 【高校生FOCUS】女子三段跳・山﨑りりや(鳴門渦潮高)日本高校女子初の13m到達、大学で学生記録挑戦

2025.03.28

【高校生FOCUS】女子三段跳・山﨑りりや(鳴門渦潮高)日本高校女子初の13m到達、大学で学生記録挑戦

FOCUS! 高校生INTERVIEW 山﨑りりや Yamasaki Ririya 鳴門渦潮高3徳島 高校アスリートをフォーカスするコーナー。年度末を迎えますが、振り返ってみれば、2024年度は高校生による日本記録樹立を […]

NEWS 3泊4日の全国高体連合宿終了! 「高め合える仲間がいっぱいできた」 来年度は宮崎で開催予定

2025.03.28

3泊4日の全国高体連合宿終了! 「高め合える仲間がいっぱいできた」 来年度は宮崎で開催予定

大阪・ヤンマースタジアム長居を主会場に行われた2024年度の日本陸連U-19強化研修合宿・全国高体連陸上競技専門部強化合宿が3月28日、3泊4日の全日程を終えた。全国から集まった選手たちは交流を深め、試合での再会を誓った […]

NEWS 資格停止中の競歩・池田向希がCASに不服申し立て「一日も早く競技 を再開」

2025.03.28

資格停止中の競歩・池田向希がCASに不服申し立て「一日も早く競技 を再開」

旭化成は3月28日、所属選手である競歩の池田向希が受けたアンチ・ドーピング規則違反による4年間の資格停止処分について、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に不服申し立てを行ったと発表した。 男子20km競歩で東京五輪銀メダリスト […]

NEWS 【男子円盤投】福宮佳潤(東京高1) 50m73=高1歴代2位&4人目の50mオーバー

2025.03.28

【男子円盤投】福宮佳潤(東京高1) 50m73=高1歴代2位&4人目の50mオーバー

3月28日、東京都多摩市の国士大多摩陸上競技場で第7回国士大競技会が行われ、高校用規格の男子円盤投(1.75kg)において福宮佳潤(東京高1)が50m73をマークした。この記録は高校1年生の歴代ランキングで2位。高1で史 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top