HOME 駅伝

2023.01.15

合言葉は「アンカーには松田がいる」大阪が盤石の継走で4度目V!松田瑞生は区間賞で華添える/都道府県女子駅伝
合言葉は「アンカーには松田がいる」大阪が盤石の継走で4度目V!松田瑞生は区間賞で華添える/都道府県女子駅伝

2023年都道府県女子駅伝で7大会ぶり優勝を飾った大阪のアンカー・松田瑞生(ダイハツ)

■大阪のVメンバーと区間成績
水本佳菜(大阪薫英女学院高) 19分20秒(区間4位)
中島紗弥(エディオン) 12分49秒(区間8位)
増田来瞳(高槻二中) 9分37秒(区間9位タイ)
佐藤千紘(大阪学院大) 13分30秒(区間14位)
塚本夕藍(大阪薫英女学院高)13分08秒(区間2位)
薮谷奈瑠(大阪薫英女学院高)13分04秒(区間6位タイ)
白川朝陽(大塚高) 12分45秒(区間7位)
河村璃央(東百舌鳥中) 10分13秒(区間8位)
松田瑞生(ダイハツ) 31分22秒(区間賞)

◇第41回全国都道府県女子駅伝(1月15日/京都・たけびしスタジアム京都発着:9区間42.195km) 第41回全国都道府県女子駅伝が行われ、大阪が7大会ぶり4度目の優勝を飾った。 アンカーまでもつれにもつれたV勝争い。大阪には頼れるランナーがいた。大阪で生まれ育ち、この大会でも何度もタスキをつけてきた松田瑞生(ダイハツ)だ。 トップと5秒差の3位でタスキを受けると、「1区から8区の選手が本当に頑張ってくれた。これで優勝しないと帰れない。優勝めがけて走りました」。2秒後ろから追いついた神奈川・佐藤成葉(資生堂)を従えながら、トップを争う東京、福岡を追う。そして2.6kmで追いつくと、並ぶ間もなく抜き去った。 冬のマラソンに向けてトレーニングの真っ最中という段階だが、「マラソン練習が効果を発揮してくれた。後半は本当にしんどかったけど、マラソンをしていたからかすごく前半は余裕をもって走れました」。 中間点を過ぎて神奈川も振り切ると、そのまま独走。最後まで力強いピッチは衰えず、トップで競技場へ。31分22秒の区間賞の快走を見せた松田は、最後は右手を突き上げ、2時間15分48秒でVテープを切った。 2021年の中止を挟んで7大会前の2015年も、アンカーを務めて同じように優勝のフィニッシュをした松田は、「安田監督に優勝をプレゼントできたことが本当にうれしく思います」と満面の笑顔で振り返った。 「アンカーには松田がいる」(安田功監督)。それが大阪の合言葉だった。そして、その通りの継走を見せた。 1区の水本佳菜(薫英女学院高3)は、年末の全国高校駅伝で区間賞を獲得した同じ6kmを、実業団勢に交じって4位と健闘。これで波に乗ると、2区では薫英女学院高OGの中島紗弥(エディオン)が早くもトップに躍り出た。 「1、2区で流れを作って、3区から8区をなんとか耐える」想定だったという安田監督。最高の出足から、その後もトップ争いを繰り広げた。 各区間で遅れそうになる場面が何度かあったが、最後に盛り返す粘りを発揮。8区区間中7人が区間ひとケタでつなぐ。その目線は、常にアンカーの松田へと向けられていた。そして、その松田が8人の汗が染み込んだタスキを、しっかりとトップでフィニッシュに届けた。 「あまり予想していなかったので本当にうれしいです。あの位置で松田渡せば、という信頼感がありました。もう最高です」と選手たちにがんばりを称えた安田監督。特に薫英女学院高時代の教え子でもある松田に対して、「マラソンの練習を継続しながらですが、大阪のために走ってくれた。感謝しています」。 恩師からの期待に応えた松田も、「安田監督に呼んでいただいた限りは、自分の力を発揮するしかないと思っていました」と胸を張った。 薫英女学院高の現役・OGを軸に全員が力を発揮し、エースが締めくくる。区間賞は松田のみ。まさに粘りの「全員駅伝」で、大阪が女王の座を取り戻した。 次ページ大阪のVメンバーと区間成績
■大阪のVメンバーと区間成績 水本佳菜(大阪薫英女学院高) 19分20秒(区間4位) 中島紗弥(エディオン) 12分49秒(区間8位) 増田来瞳(高槻二中) 9分37秒(区間9位タイ) 佐藤千紘(大阪学院大) 13分30秒(区間14位) 塚本夕藍(大阪薫英女学院高)13分08秒(区間2位) 薮谷奈瑠(大阪薫英女学院高)13分04秒(区間6位タイ) 白川朝陽(大塚高) 12分45秒(区間7位) 河村璃央(東百舌鳥中) 10分13秒(区間8位) 松田瑞生(ダイハツ) 31分22秒(区間賞)

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.01.18

都道府県男子駅伝オーダー発表!3区に塩尻和也と鶴川正也 7区は鈴木健吾、黒田朝日 4連覇狙う長野は3区吉岡大翔

47チームのオーダーをチェック! ■第30回全国都道府県対抗男子駅伝オーダー (左から1区―2区―3区―4区―5区―6区―7区 ※[F]はふるさと選手) 北海道▼ 吉田星―杉田來翔―岩崎大洋 [F]―三浦清史―林柚杏―泉 […]

NEWS 西脇多可新人高校駅伝の出場校決定!男子は佐久長聖、大牟田、九州学院、洛南 女子は長野東、薫英女学院など有力校が登録

2025.01.17

西脇多可新人高校駅伝の出場校決定!男子は佐久長聖、大牟田、九州学院、洛南 女子は長野東、薫英女学院など有力校が登録

第17回西脇多可新人高校駅伝の出場チーム 男子 ※総合の部 桐生(群馬) 埼玉栄(埼玉) 中越(新潟) 高岡向陵・高岡商(富山) 遊学館(石川) 敦賀気比(福井) 鯖江(福井) 佐久長聖A(長野) 佐久長聖B(長野) 大 […]

NEWS 編集部コラム「年末年始の風物詩」

2025.01.17

編集部コラム「年末年始の風物詩」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]

NEWS 中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝

2025.01.17

中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝

◇天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝(1月19日/広島・平和記念公園前発着:7区間48.0km) 中学生から高校生、社会人・大学生のランナーがふるさとのチームでタスキをつなぐ全国都道府県男子駅伝が1月19日に行われる […]

NEWS 栁田大輝、坂井隆一郎らが日本選手権室内出場キャンセル 日本室内大阪はスタートリスト発表

2025.01.17

栁田大輝、坂井隆一郎らが日本選手権室内出場キャンセル 日本室内大阪はスタートリスト発表

日本選手権室内の最終エントリー選手 男子 60m 宇野勝翔(オリコ) 西岡尚輝(東海大仰星高) 守祐陽(大東文化大) 和田遼(ミキハウス) デーデー・ブルーノ(セイコー) 草野誓也(Accel TC) 本郷汰樹(オノテッ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年2月号 (1月14日発売)

2025年2月号 (1月14日発売)

駅伝総特集!
箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
高校駅伝、中学駅伝
富士山女子駅伝

page top