2022.12.26
「どんな大会でも失敗しない」それがセイコーのモットー
オレゴンでの「熱狂の10日間」――。その主役が選手たちであることは言うまでもないが、選手たちが活躍する舞台を支える人たちもまた、大会の主役を担っていたことも忘れてはならない。
なかでも、陸上競技におけるもっとも重要な要素である「記録」をサポートする「セイコー タイミングチーム」の存在なくしては、大会は成り立たないと言っても過言ではない。
同社は世界陸上において、1987年の第2回ローマ大会から世界陸連(WA/当時・国際陸連)「オフィシャルタイマー」を担当。2009年ベルリン大会、ウサイン・ボルトが打ち立てた100m9秒58、200m19秒19の世界記録をはじめ、偉大な記録、歴史に残る名勝負を刻み続けてきた。17大会連続の計時計測サポートだったオレゴン22でも、スムーズな進行に大きな役割を果たしている。
世界陸上においてセイコーは17大会連続でオフィシャルタイマーを担当している
ただ、そんな華やかな表舞台とは想像もつかないほど、準備段階ではどの大会も常に悪戦苦闘の状況だという。
特に今回は予測不能の事態が頻発。コンテナ8台分、総重量23トンの機材が、日本とイギリスから運搬される予定だったが、世界的なコンテナ不足と運搬トラブルから予定よりも大幅に遅れた。
さらに、スタジアム内の電源供給、ネットワークの不具合……開幕の12日前からスタートした準備は、あっという間に時間が過ぎていく。
それでも、総勢70名のチーム一丸となって試練に立ち向かった。一つひとつ、メンバーの手で問題を解決。あらゆる事態に備えた準備を徹底し、二重、三重、四重のバックアップ体制も整えるが、これはどの大会でも同じこと。
「設営の時にうまくいっていても、大会数分前にエラーが出ることもある。時間がある限り確認をして、本番に臨む」。0.01秒、1ミリの記録更新のために人生を懸けるアスリートのためにも、失敗は絶対に許されない。
「どんな大会でも失敗しない」
それがセイコーのモットーであり、使命。メンバー全員がそれを心に刻み、完璧を追求する。
選手たちが繰り広げるビッグパフォーマンスと、それを支える多くの人たち。世界陸上オレゴン22は、その両方を強く印象付けた大会として、歴史に刻まれた。
文/小川雅生
■Documentary of SEIKO TIMING TEAM 日本語版
普段は大会の裏方として計時支援に奔走する「セイコー タイミングチーム」の世界陸上オレゴン22の成功にかける、計時計測への思いにスポットライトを当てたドキュメンタリームービー。アスリートが華やかに活躍する表舞台からは絶対に想像がつかない、大会の裏側に関わる計時スタッフのリアルな緊張と感動のドラマが収められている。
「どんな大会でも失敗しない」それがセイコーのモットー
オレゴンでの「熱狂の10日間」――。その主役が選手たちであることは言うまでもないが、選手たちが活躍する舞台を支える人たちもまた、大会の主役を担っていたことも忘れてはならない。 なかでも、陸上競技におけるもっとも重要な要素である「記録」をサポートする「セイコー タイミングチーム」の存在なくしては、大会は成り立たないと言っても過言ではない。 同社は世界陸上において、1987年の第2回ローマ大会から世界陸連(WA/当時・国際陸連)「オフィシャルタイマー」を担当。2009年ベルリン大会、ウサイン・ボルトが打ち立てた100m9秒58、200m19秒19の世界記録をはじめ、偉大な記録、歴史に残る名勝負を刻み続けてきた。17大会連続の計時計測サポートだったオレゴン22でも、スムーズな進行に大きな役割を果たしている。 [caption id="attachment_89727" align="alignnone" width="800"]
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