HOME 中学

2022.12.19

稲美が最終区の逆転で劇的連覇 吉川菜緒は史上初の1区連続区間賞/全中駅伝女子
稲美が最終区の逆転で劇的連覇 吉川菜緒は史上初の1区連続区間賞/全中駅伝女子

■第30回全国中学校駅伝
●女子上位成績
1位 稲美(兵庫)   43.27
2位 桂(京都)    43.35
3位 神村学園(鹿児島)43.44
4位 大沢野(富山)  43.54
5位 会津若松一(福島)44.00
6位 真岡(栃木)   44.01
7位 下小路(岩手)  44.09
8位 香長(高知)   44.11

●女子区間賞
1区(3km)吉川菜緒(稲美3兵庫)   10.31
2区(2km)伊藤愛波(桂3京都)    7.08
3区(2km)光岡琴奈(東原庠舎中央校2佐賀)7.09
4区(2km)西川綾乃(桂3京都)    7.17
5区(3km)長森結愛(大沢野1富山)  10.17
5区(3km)湯田和未(会津若松一3福島)10.17

◇第30回全国中学校駅伝(12月18日/滋賀・希望が丘文化公園、女子5区間12km) 節目の大会にふさわしく、最後まで手に汗握る熱い激戦が繰り広げられた。女子(5区間12㎞)は稲美(兵庫)が43分27秒で2連覇を飾った。これで兵庫勢女子の優勝は4度目となり、初の連覇達成となった。 稲美は、2年連続の1区(3.0㎞)起用となった双子姉妹の姉・吉川菜緒(3年)が1区では史上初となる連続区間賞(10分31秒)の快走で好スタートを切ると、混戦となった2、3区で3位まで順位を落としたものの、4区で再び先頭の桂(京都)から13秒差の2位に浮上。最後はアンカーの双子の妹・吉川陽菜(3年)が、粘る桂を振り切り逆転でフィニッシュテープを切った。 主軸の吉川姉妹に加え、前回4区で区間2位タイと好走していた主将の湊友希(3年)の3人が残り、早くから連覇が期待されていた稲美。この1年間はプレッシャーとの戦いで、夏までは主軸の吉川菜が春先に左足の足首を痛め走れない時期が続くなど逆境を乗り越えてのV2に喜びもひとしお。レースを見守った顧問の石井洋之先生も、「兵庫は県内の競争も激しく、どうなるか不安を抱くこともありましたが、生徒たちが自主的にミーティングを繰り返すなどして一致団結し、チームのモットーでもある“つなげる襷 伝える感謝”を胸に、本番でしっかり力を出し切ってくれました」と健闘を称える。周囲の支えを力に、日々コツコツと積み上げてきた努力の結果が県勢初の連覇の快挙に結びついた。 アンカーを務めた吉川陽は、「支部大会、県大会、近畿大会ではずっと前を走っていましたが、全国では追いかけるレースを想定し、スピード練習を積んできた成果が出せました」と笑顔。序盤の下り坂でつかんだリズムのまま1㎞手前で13秒差をひっくり返し歓喜のVテープを切った。 4年ぶり6度目の頂点を目指した桂は8秒差の2位。2区で先頭に立つなど積極的なレースが光った初出場の神村学園(鹿児島)が3位と健闘。4、5位には、18&19位でタスキを受けたアンカーの長森結愛(1年)、湯田和未(3年)がともに区間賞(10分17秒)の力走で一気に順位を上げた大沢野(富山)、会津若松一(福島)が続いた。長森、湯田の2人は最優秀選手にも選出されている。また、香長(高知)が44分11秒で8位に入り、男女を通じ高知勢初入賞を果たした。 文/花木 雫 次は 上位成績と区間賞獲得者
■第30回全国中学校駅伝 ●女子上位成績 1位 稲美(兵庫)   43.27 2位 桂(京都)    43.35 3位 神村学園(鹿児島)43.44 4位 大沢野(富山)  43.54 5位 会津若松一(福島)44.00 6位 真岡(栃木)   44.01 7位 下小路(岩手)  44.09 8位 香長(高知)   44.11 ●女子区間賞 1区(3km)吉川菜緒(稲美3兵庫)   10.31 2区(2km)伊藤愛波(桂3京都)    7.08 3区(2km)光岡琴奈(東原庠舎中央校2佐賀)7.09 4区(2km)西川綾乃(桂3京都)    7.17 5区(3km)長森結愛(大沢野1富山)  10.17 5区(3km)湯田和未(会津若松一3福島)10.17

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.15

関西スポーツ賞に20㎞競歩世界新・山西利和、800m東京世界陸上出場・久保凛が選出!

第69回関西スポーツ賞の個人部門に、男子20km競歩で世界新記録を樹立した山西利和(愛知製鋼)、東京世界選手権女子800m出場の久保凛(東大阪大敬愛高3)が選出された。 同賞はその年の優秀な成績、関西スポーツ界への貢献度 […]

NEWS なぜ、トップアスリートがOnを選ぶのか? “人気2モデル”の記録更新に向けての『履き分け』とは
PR

2025.12.15

なぜ、トップアスリートがOnを選ぶのか? “人気2モデル”の記録更新に向けての『履き分け』とは

スイスのスポーツブランド「On(オン)」。同社は、陸上の男子3000m障害の日本記録保持者で、9月に東京で開催された世界選手権で最後まで優勝争いを演じて8位入賞を果たした三浦龍司(SUBARU)や、学生時代から駅伝やトラ […]

NEWS 2026年の日本ICは9月上旬に日産スタジアムで開催!10000mは4月の日本学生個人で実施 全日本大学駅伝は11月1日

2025.12.15

2026年の日本ICは9月上旬に日産スタジアムで開催!10000mは4月の日本学生個人で実施 全日本大学駅伝は11月1日

2026年度日本学連主催大会スケジュールをチェック! 日本学生個人選手権 4月24日(金)~26日(日) 神奈川・平塚 実業団・学生対抗 6月27日(土) 神奈川・平塚 日本インカレ 9月5日(土)~9月7日(月) 神奈 […]

NEWS アンダーアーマーの新作「UA ベロシティ」シリーズ3モデルを同時発売!12月20日より発売開始

2025.12.15

アンダーアーマーの新作「UA ベロシティ」シリーズ3モデルを同時発売!12月20日より発売開始

アンダーアーマーの日本総代理店である株式会社ドームは12月15日、最新ランニングシリーズ「UA ベロシティ」を12月20日より発売することを発表した。 新モデルは、ランナー一人ひとりの目的やレベルに応じて最適な1足を選べ […]

NEWS 女子はバットクレッティが連覇!東京世界陸上ダブルメダルの実力示す 男子はンディクムウェナヨV/欧州クロカン

2025.12.15

女子はバットクレッティが連覇!東京世界陸上ダブルメダルの実力示す 男子はンディクムウェナヨV/欧州クロカン

12月14日、ポルトガル・ラゴアで欧州クロスカントリー選手権が行われ、女子(7470m)はパリ五輪10000m銀メダルのN.バットクレッティ(イタリア)が24分52秒で優勝した。 バットクレッティは現在25歳。今年の東京 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top