2022.12.17
学生三大駅伝は10月の出雲、11月の全日本を終えて、残すは正月決戦のみとなった。この日のために、トラックでスピードを磨き、暑い夏に走り込んでスタミナを強化。多くの学生ランナーは厳しい日々を送り、鍛錬を重ねてきた。
培ってきた力をレース本番で発揮するには、まずはベストコンディションで迎えることが必要だろう。そして、もう1つ大事なのが、自分に合ったシューズを選ぶことだ。大学駅伝の強豪校の監督たちは、異口同音に「シューズは自分に合ったものを選ぶこと」と選手たちに呼びかけている。
長距離走のロード用レーシングシューズと言えば、カーボンプレートを搭載した厚底シューズが常識となっているが、〝厚底シューズ〟と一口に言えども、それぞれで特徴は異なる。なかでも、ランナーの走法に注目したのが、アシックスの「METASPEED(メタスピード)シリーズ」だ。
スピードを上げる際、主にストライドが変化するランナーを「ストライド型」、ピッチとストライドの両方が変化するランナーを「ピッチ型」と大きく2つに分けて、それぞれのタイプの走法に合ったシューズを開発。現在、ストライド走法のランナーには「METASPEED SKY(メタスピード スカイ)」と「METASPEED SKY+(メタスピード スカイプラス」、ピッチ走法のランナーには「METASPEED EDGE+(メタスピードエッジプラス」がラインナップされている。ランナーは、自身の走り方や求める機能に応じて〝パーソナライズ化〟されたシューズを選択できるというわけだ。
正月恒例の駅伝に挑む帝京大学、山梨学院大学、専修大学の選手たちに、シューズを選ぶポイントや、決戦の日に向けた意気込みを聞いた。

帝京大学 ~ 6年連続シード権獲得を!!
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Athlete’s Voice ※個人の感想です 西脇 翔太(3年) METASPEED SKY+を愛用 ハーフマラソン 1時間2 分25 秒 「キロ2分40 秒のハイペースでもSKY +を履いて走っていますが、前半突っ込んでも、クッション性が高いので、後半も脚が前に進む感覚があります。キロ3分を心地良く走れます
末次 海斗(3年) METASPEED SKY を愛用ハーフマラソン1時間3 分59 秒「自分の走りは足の裏全体を使っていくのが特徴で、SKY を履くと推進力が加わる感じがあります。走っていて安定感がありますし、正月の駅伝では順位を1つでも上げられる走りをしたいです」
小林 大晟(2年) METASPEED SKY を愛用 10000 m 28 分43 秒71 「他メーカーの厚底シューズを履いたこともありましたが、自分には反発が強すぎました。初代SKY は反発が強すぎないので、後半になってもよりスムーズに推進力が出やすいと感じます」
山中 博生(2年) METASPEED SKYからMETASPEED SKY+へ移行中 10000 m 29 分20 秒51 「SKY は、力をあまり加えなくても勝手に進む感覚があり、スピードもしっかり出せます。キロ2分50秒から55秒でしっかりと走れる感覚があります。SKYを履くようになって故障も格段に減りました」
藤本 雄大(1年) METASPEED SKY を愛用 10000 m 29 分33 秒24 「ハーフマラソンでSKY を履いたときにペースをずっと維持できましたし、反発のもらい方や、ピッチやストライドなど、最初から最後まで感覚的に変わらずに走ることができました」
山梨学院大学 ~ 4年生を軸にチーム一丸
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Athlete’s Voice ※個人の感想です 木山 達哉(4年) METASPEED SKY+を愛用 10000 m 28 分36 秒42 「SKY からSKY +に履き替えた時は、今まで以上に前足部のほうで反発を感じました。ソールがしっかりしていて安定感もあり、履きやすい。後半までしっかり脚がもつ感覚があります」
小野寺 陣(4年) METASPEED SKY+を愛用 10000 m 29 分22 秒34 「他のメーカーの厚底シューズよりもスムーズに走れるというか、うまく脚を回転させられる感覚があります。反発もかなりあって、前に進む感覚は、どのシューズよりも優れていると思います」
篠原 楓(4年) METASPEED SKY+を愛用 10000 m 29 分26 秒37 「SKY からSKY +に履き替えたのですが、反発もクッション性も高くなり、自然とストライドが伸びる感覚がありました。脚の回転も速くなりました。自分の走りに合っています」
島津 裕太(3年) METASPEED SKY+を愛用 10000 m 29 分22 秒20 「左大腿骨の疲労骨折をきっかけに、他メーカーからSKY +に移行しました。最初に足を入れた時は、ソールが硬めで、反発が強いという印象でした。フィット感が良く、後半まで脚がもちます」
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専修大学 ~ 古豪復活への狼煙を上げろ!!
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Athlete’s Voice ※個人の感想です 冨永 裕憂(4年) METASPEED EDGE+を愛用 10000 m 29 分41秒22 「自分はかかと接地のピッチ走法で、他メーカーの厚 底シューズが合わなかったためEDGE +を選びまし た。自分のリズムで押していく走りにハマります。脚 が無理しない感覚があります」
木村 暁仁(3年) METASPEED SKY+を愛用 ハーフマラソン 1時間2 分32 秒 「SKY +は大学駅伝のベースであるキロ2 分55 秒前後のペースに対応してくれる感覚があります。自分の〝弾む走り〟にも合っていて、ハーフマラソンの距離で勝負するなら、この1足です」
水谷 勇登(3年) METASPEED SKY+を愛用 ハーフマラソン 1時間4 分26 秒 「初代SKY からSKY +に履き替えました。反発力がさらに増した感覚があって、その分、スピードの余裕が出た。反発が前方への推進力になるので、後半も脚への負担が少なく感じられます」
野下 稜平(3年) METASPEED SKY を愛用 ハーフマラソン 1時間4 分34 秒 「中学からアシックスを履いていたので、METASPEEDが発売されてすぐに履き始めました。SKYは、しっかり厚底として機能を果たしていてスピードも出ますし、ある程度のペースで押していけます」
山城 弘弐(3年) METASPEED SKY+を愛用 ハーフマラソン 1時間5 分35 秒 「初めて履いた厚底シューズが初代SKY だったので、踏み込んだだけで跳ね返ってくる反発力やクッション性に驚きました。今はSKY +ですが、区間によってはSKY を選ぶかも。選択できるのがいいですね」
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