2022.12.05
日本陸連が「国際大会における活躍が大いに期待できる次世代の競技者の強化育成」を図るダイヤモンドアスリートの第9期認定式が12月5日に都内で行われた。
競技力はもちろん、「豊かな人間性を持つ国際人となる人材」の育成を目的に2014-15年にスタートした制度。これまで、女子やり投の北口榛花(JAL)や男子短距離のサニブラウン・アブデル・ハキーム(タンブルウィードTC)、男子走幅跳の橋岡優輝(富士通)らがプログラムを受け、その後世界で活躍を遂げるアスリートへと成長した。
今回、新たに男子棒高跳の北田琉偉(大塚高3大阪)と女子中長距離の澤田結弥(浜松市立高2静岡)が認定。北田は大阪・松虫中時代に走高跳で全中出場経験を持ち、高校2年目から棒高跳へ転向。同年10月のU18大会で10位に入ると、今年はインターハイ5位、国体優勝とステップアップし、11月6日の記録会では高校歴代6位タイの5m30に成功していた。
澤田はバスケットボール部だった細江中3年時に全国中学生大会1500m5位。高校から本格的に陸上を始めると、昨年は1年生ながら3000mでインターハイに出場し、今季はシニアの日本選手権で1500m決勝進出(10位)を果たした。夏のU20世界選手権(コロンビア・カリ)では高校歴代2位の4分12秒87をマークして6位入賞を達成している。
北田は「高校2年生までは届かない場所だったので今回選ばれてうれしいです」と喜びを語り、「海外での練習や合宿など、今と違った環境で力を発揮できるかチャレンジするのが楽しみです」と語る。
「驚きの気持ちが大きい。光栄です」と澤田。「プログラムをうまく活用して海外に行きたいです。もっと自分が知らないことを知りたい」と語り、「田中希実選手のように海外で活躍したり、北口榛花選手のように誰も成し遂げたことのないことをできる選手になりたい」と目標を掲げた。
プロジェクトマネージャーを務める室伏由佳氏は「(自分を)磨いていって、誰にもまねできないことをしてほしい。さまざまなプログラムが行われますが、積極的に参加してください」と語った。
■第9期ダイヤモンドアスリート
・新規
男子棒高跳 北田琉偉(大塚高3大阪)
女子中長距離 澤田結弥(浜松市立高2静岡)
・継続
男子走幅跳・110mH 藤原孝輝(東洋大2)
男子砲丸投 アツオビン・ジェイソン(福岡大2)
男子短距離 栁田大輝(東洋大1)
男子中長距離 佐藤圭汰(駒大1)
男子110mH 西 徹朗(早大1)
・修了生
男子中距離 クレイ・アーロン竜波(テキサスA&M大)
男子400mH 出口晴翔(順大3)
男子やり投 中村健太郎(日大3)
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Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)