2020.04.23
連載20区
「新潟出身選手を紹介します!」
昨年出演した舞台「純血の女王」を観劇してくださったM高史さんと。また同じ場所で駅伝の舞台ができるとは…
4月も下旬に差しかかりましたが、私が暮らしている新潟県はまだ肌寒い日々が続いています。みなさんはいかがお過ごしでしょうか?
本日は、まずお知らせしたいことがあります。この度、三浦しをんさん作の小説『風が強く吹いている』が舞台化されることになり、ありがたいことに私も出演させていただくことになりました。
この作品のテーマは「箱根駅伝」。学生たちがつまずきながらも箱根路を目指す疾走青春小説です。映画化、アニメ化、そして以前も舞台化もされている人気作品のため、ご存知の方も多いと思います。
これまでも駅伝に関するお仕事に携わってきましたが、舞台でも駅伝に携えるとは思ってもいなかったので大変驚きました。とても光栄です。舞台好きの方や、私を応援してくださっているファンの方はもちろん、駅伝ファンの方もぜひ観に来てくださったらうれしいです。
日程は6月10日〜17日です(ダブルキャストのため私が出演しない日程もございます)。場所は昨年、私が出演した舞台と同じ東京・品川区の六行会ホールです。
とはいえ、こういった状況ですので、実際に上演が実現できるのか先行き不透明ではあります。いち早く新型コロナウイルスが収束し、上演できることを願ってキャスト一同、健康面や安全面に配慮して準備して参りたいと思います。
さて、話は変わりまして。私のもとによくこんな声が届きます。「長野県の選手はもちろんだけれど新潟県の選手も知りたいです!」「新潟出身の選手を紹介してほしい!」と。
実は、昨年に行われたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で東京五輪マラソン日本代表の座を獲得した服部勇馬選手(トヨタ自動車)をはじめ、新潟県は多くの素晴らしいランナーを輩出しているのです。
ということで、今回はみなさんのリクエストに応えて、私の注目している新潟県出身選手の中から2名紹介します!
1人目は青山学院大学のあの選手!
最初に紹介させていただくのは……昨シーズン、「スーパールーキー」として駅伝で驚異的なインパクトを残した青山学院大学2年生・岸本大紀選手(燕市出身)です。
大学駅伝デビュー戦となった出雲駅伝では3区を任され、堂々の区間賞。続く全日本大学駅伝では2区で区間5位。年明けの箱根駅伝では1年生ながらエース区間と言われる2区に抜擢され、区間1年生最高記録のタイムを叩き出すなど、その名は一気に広がりました。
苦しい場面でも表情ひとつ変えずに走る姿はとても印象的です。一方、テレビ出演した際には、不思議キャラが際立つなど、走り以外でもインパクトを残していました(笑)。どのくらいインパクトに残っていたかと言いますと……以前NGT48内で駅伝の話をしたら「岸本選手は知ってる!」というメンバーが多数いて、メンバー内で話題になったくらいです(笑)。
そんな岸本選手の出身高校は新潟県立三条高校。新潟県有数の進学校です。勉学に励みつつも、高校3年時には1500mと5000mで新潟県高校新記録を達成するなど、まさに文武両道を体現していました。スーパールーキーは2年生になり、どんな走りを披露するのでしょうか。個人的にはまた来年の箱根駅伝で2区を激走する姿を見たいなと思っています。
余談ですが……岸本選手はよくインスタライブをされているので、私も密かに拝見しています(笑)。
青山学院大学の他の選手たちとの仲睦まじい姿やその関係性が見られるので、みなさんもぜひ岸本選手のインスタライブ、チェックしてみてください。
2人目は日本大学の切り込み隊長
続いて紹介するのは、日本大学4年生・横山徹選手(十日町市出身)です。横山選手は、昨年10月に行われた箱根駅伝予選会ではチーム内日本人トップとなる24位でフィニッシュするなど、日本大学の主力選手の1人。駅伝では1区を担当することが多く、チームの切り込み隊長として定着しつつあります。
日本大学といえば陸上界を代表する伝統校。しかしながら、近年の大学駅伝では厳しい戦いが続いています。応援タグにもある「#復活のN」を信じて、横山選手を中心としたチームで、進化を遂げた日本大学に期待したいと思います。
個人的な話になってしまいますが、横山選手が1年生のときから新潟県出身選手として応援していました。そのため横山選手が今年、最終学年の4年生になったことに月日の流れを感じます。駅伝ファンの方の中にも、選手に対し同じ感情を抱く方が多くいらっしゃると思うのです。あの選手もう4年生なの?最近入学してきたばかりなのに……」なんて(笑)。
横山選手の出身地、十日町市といえば先ほど少し紹介させていただいた服部勇馬選手と一緒ですね。服部兄弟に続く、十日町市のスターとしてみなさん注目していきましょう。
本日は私の舞台出演についてと、新潟県出身選手についてお話しさせていただきました。引き続き、「このチームや選手のこと紹介してほしい!」「あの大会の楽しみ方を話してほしい!」などのリクエストがあればぜひTwitter等でお寄せください。
〝新潟のおきて〟の本です。新潟の選手を紹介させていただいたのでそこにちなんで新潟に来て私が1番最初に買った本との写真です。新潟の選手に注目するとともにみなさんがいつか新潟に訪れてくださると嬉しいなと思います
本日もありがとうございました。みなさんが元気で安らかに生活できることを願っています。
※5月からしばらくの間は月1回、最終週の木曜日更新とさせていただきます。
※Twitterのハッシュタグ「♯西村菜那子の陸上日記」で感想や質問、コラムの内容など随時募集中!
前回の記事はこちら
©️AKS NGT48 西村菜那子(にしむら・ななこ) 1997年8月11日生/O型/長野県出身 特技:クラシックバレエ、歴代の箱根駅伝の優勝校を暗記 趣味:陸上観戦、サッカー観戦 2015年にNGT48第1期生オーディションに合格。両親の影響で幼い頃から駅伝を好きになる。アイドルとしての活動を続ける中で、自身のSNSを通して陸上競技に関する情報を発信。駅伝関連のメディア出演も多数。 西村菜那子モバイルサイト ●Information リリースや出演など最新情報はNGT48公式HPまで 舞台『風が強く吹いている』6月10日~17日公演予定。詳細は公式HPまで AKB48の57thシングル「失恋、ありがとう」劇場盤(2020年3月18日発売)発売記念大握手会の詳細などは href=”http://akb.kingrecords.co.jp/theater/003359.html”>こちらまで!※詳細は最新情報をご確認ください |
連載20区 「新潟出身選手を紹介します!」
昨年出演した舞台「純血の女王」を観劇してくださったM高史さんと。また同じ場所で駅伝の舞台ができるとは… 4月も下旬に差しかかりましたが、私が暮らしている新潟県はまだ肌寒い日々が続いています。みなさんはいかがお過ごしでしょうか? 本日は、まずお知らせしたいことがあります。この度、三浦しをんさん作の小説『風が強く吹いている』が舞台化されることになり、ありがたいことに私も出演させていただくことになりました。 この作品のテーマは「箱根駅伝」。学生たちがつまずきながらも箱根路を目指す疾走青春小説です。映画化、アニメ化、そして以前も舞台化もされている人気作品のため、ご存知の方も多いと思います。 これまでも駅伝に関するお仕事に携わってきましたが、舞台でも駅伝に携えるとは思ってもいなかったので大変驚きました。とても光栄です。舞台好きの方や、私を応援してくださっているファンの方はもちろん、駅伝ファンの方もぜひ観に来てくださったらうれしいです。 日程は6月10日〜17日です(ダブルキャストのため私が出演しない日程もございます)。場所は昨年、私が出演した舞台と同じ東京・品川区の六行会ホールです。 とはいえ、こういった状況ですので、実際に上演が実現できるのか先行き不透明ではあります。いち早く新型コロナウイルスが収束し、上演できることを願ってキャスト一同、健康面や安全面に配慮して準備して参りたいと思います。 さて、話は変わりまして。私のもとによくこんな声が届きます。「長野県の選手はもちろんだけれど新潟県の選手も知りたいです!」「新潟出身の選手を紹介してほしい!」と。 実は、昨年に行われたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で東京五輪マラソン日本代表の座を獲得した服部勇馬選手(トヨタ自動車)をはじめ、新潟県は多くの素晴らしいランナーを輩出しているのです。 ということで、今回はみなさんのリクエストに応えて、私の注目している新潟県出身選手の中から2名紹介します!1人目は青山学院大学のあの選手!
昨年度はスーパールーキーとして活躍した岸本選手 最初に紹介させていただくのは……昨シーズン、「スーパールーキー」として駅伝で驚異的なインパクトを残した青山学院大学2年生・岸本大紀選手(燕市出身)です。 大学駅伝デビュー戦となった出雲駅伝では3区を任され、堂々の区間賞。続く全日本大学駅伝では2区で区間5位。年明けの箱根駅伝では1年生ながらエース区間と言われる2区に抜擢され、区間1年生最高記録のタイムを叩き出すなど、その名は一気に広がりました。 苦しい場面でも表情ひとつ変えずに走る姿はとても印象的です。一方、テレビ出演した際には、不思議キャラが際立つなど、走り以外でもインパクトを残していました(笑)。どのくらいインパクトに残っていたかと言いますと……以前NGT48内で駅伝の話をしたら「岸本選手は知ってる!」というメンバーが多数いて、メンバー内で話題になったくらいです(笑)。 そんな岸本選手の出身高校は新潟県立三条高校。新潟県有数の進学校です。勉学に励みつつも、高校3年時には1500mと5000mで新潟県高校新記録を達成するなど、まさに文武両道を体現していました。スーパールーキーは2年生になり、どんな走りを披露するのでしょうか。個人的にはまた来年の箱根駅伝で2区を激走する姿を見たいなと思っています。 余談ですが……岸本選手はよくインスタライブをされているので、私も密かに拝見しています(笑)。 青山学院大学の他の選手たちとの仲睦まじい姿やその関係性が見られるので、みなさんもぜひ岸本選手のインスタライブ、チェックしてみてください。2人目は日本大学の切り込み隊長
伝統ある日大を牽引する横山選手 続いて紹介するのは、日本大学4年生・横山徹選手(十日町市出身)です。横山選手は、昨年10月に行われた箱根駅伝予選会ではチーム内日本人トップとなる24位でフィニッシュするなど、日本大学の主力選手の1人。駅伝では1区を担当することが多く、チームの切り込み隊長として定着しつつあります。 日本大学といえば陸上界を代表する伝統校。しかしながら、近年の大学駅伝では厳しい戦いが続いています。応援タグにもある「#復活のN」を信じて、横山選手を中心としたチームで、進化を遂げた日本大学に期待したいと思います。 個人的な話になってしまいますが、横山選手が1年生のときから新潟県出身選手として応援していました。そのため横山選手が今年、最終学年の4年生になったことに月日の流れを感じます。駅伝ファンの方の中にも、選手に対し同じ感情を抱く方が多くいらっしゃると思うのです。あの選手もう4年生なの?最近入学してきたばかりなのに……」なんて(笑)。 横山選手の出身地、十日町市といえば先ほど少し紹介させていただいた服部勇馬選手と一緒ですね。服部兄弟に続く、十日町市のスターとしてみなさん注目していきましょう。 本日は私の舞台出演についてと、新潟県出身選手についてお話しさせていただきました。引き続き、「このチームや選手のこと紹介してほしい!」「あの大会の楽しみ方を話してほしい!」などのリクエストがあればぜひTwitter等でお寄せください。 〝新潟のおきて〟の本です。新潟の選手を紹介させていただいたのでそこにちなんで新潟に来て私が1番最初に買った本との写真です。新潟の選手に注目するとともにみなさんがいつか新潟に訪れてくださると嬉しいなと思います 本日もありがとうございました。みなさんが元気で安らかに生活できることを願っています。 ※5月からしばらくの間は月1回、最終週の木曜日更新とさせていただきます。 ※Twitterのハッシュタグ「♯西村菜那子の陸上日記」で感想や質問、コラムの内容など随時募集中! 前回の記事はこちら©️AKS NGT48 西村菜那子(にしむら・ななこ) 1997年8月11日生/O型/長野県出身 特技:クラシックバレエ、歴代の箱根駅伝の優勝校を暗記 趣味:陸上観戦、サッカー観戦 2015年にNGT48第1期生オーディションに合格。両親の影響で幼い頃から駅伝を好きになる。アイドルとしての活動を続ける中で、自身のSNSを通して陸上競技に関する情報を発信。駅伝関連のメディア出演も多数。 西村菜那子モバイルサイト ●Information リリースや出演など最新情報はNGT48公式HPまで 舞台『風が強く吹いている』6月10日~17日公演予定。詳細は公式HPまで AKB48の57thシングル「失恋、ありがとう」劇場盤(2020年3月18日発売)発売記念大握手会の詳細などは href="http://akb.kingrecords.co.jp/theater/003359.html">こちらまで!※詳細は最新情報をご確認ください |
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2025.01.17
編集部コラム「年末年始の風物詩」
-
2025.01.17
-
2025.01.17
-
2025.01.17
-
2025.01.16
2025.01.12
【テキスト速報】第43回都道府県対抗女子駅伝
-
2025.01.14
-
2025.01.12
-
2025.01.15
2024.12.22
早大に鈴木琉胤、佐々木哲の都大路区間賞2人が来春入学!女子100mH谷中、松田ら推薦合格
-
2024.12.22
-
2024.12.30
-
2025.01.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.01.18
都道府県男子駅伝オーダー発表!3区に塩尻和也と鶴川正也 7区は鈴木健吾、黒田朝日 4連覇狙う長野は3区吉岡大翔
◇天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝(1月19日/広島・平和記念公園前発着:7区間48.0km) 天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝前日の1月18日、オーダーリストが発表された。 エントリーされていた2人の日本記 […]
2025.01.17
西脇多可新人高校駅伝の出場校決定!男子は佐久長聖、大牟田、九州学院、洛南 女子は長野東、薫英女学院など有力校が登録
1月17日、西脇多可新人高校駅伝の実行委員会が、2月16日に行われる第17回大会の出場チームを発表した。 西脇多可新人高校駅伝は、兵庫県西脇市から多可町を結ぶ「北はりま田園ハーフマラソンコース(21.0795km)」で行 […]
2025.01.17
編集部コラム「年末年始の風物詩」
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]
2025.01.17
中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝
◇天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝(1月19日/広島・平和記念公園前発着:7区間48.0km) 中学生から高校生、社会人・大学生のランナーがふるさとのチームでタスキをつなぐ全国都道府県男子駅伝が1月19日に行われる […]
2025.01.17
栁田大輝、坂井隆一郎らが日本選手権室内出場キャンセル 日本室内大阪はスタートリスト発表
日本陸連は2月1日から2日に行われる、日本選手権室内のエントリー状況と、併催の日本室内大阪のスタートリストを発表した。 日本選手権室内では12月にエントリーが発表されていた選手のうち、男子60mに出場予定だったパリ五輪代 […]
Latest Issue 最新号
2025年2月号 (1月14日発売)
駅伝総特集!
箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
高校駅伝、中学駅伝
富士山女子駅伝