2022.12.04
◇福岡国際マラソン2022(12月4日/平和台陸上競技場発着)
伝統ある福岡国際マラソンの後継大会として新装された「福岡国際マラソン2022」が行われ、マル・テフェリ(イスラエル)が2時間6分43秒で優勝した。
日本陸連のジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズの一つで、パリ五輪選考会のマラソングランドチャピオンシップ(MGC)への出場権を懸けた一戦。ペースメーカーが完全に離れる30㎞までに、日本人が徐々に遅れ始める。集団に残ったのは久保和馬(西鉄)のみだった。
その後は海外勢のペースについていけず、日本人トップ争いは激化。落ちた久保に、7月に中大コーチに就任した大石港与(トヨタ自動車)や赤﨑暁(九電工)が加わる。そこに後ろから怒濤の追い上げを見せたのが秋山清仁(愛知製鋼)。一般参加の秋山は40km手前で日本人トップに躍り出た。
秋山は2時間8分43秒の自己新で7位。「走りきって安堵しています」とホッと一息。パリ五輪MGCの出場権を獲得した。「先頭からこぼれてしまい、段々と追い抜いていくレースになってしまった」と振り返る。
「ここまで目立った成績を残せなかった」。順天高(東京)から日体大を卒業して6年目。大学時代、箱根駅伝では2016、17年と6区区間新記録で連続区間賞を獲得。「山下り」で名を馳せた存在感のあるランナーだった。
今年3月の東京では2時間10分58秒をマーク。今回は初サブテンだった。「自己ベストを大きく更新できて自信になります。やってきたことが間違いではなかった。今までやってきてよかったです」。支えてくれた家族や所属先に感謝を述べた秋山は、「愛知製鋼の秋山をアピールできた」と笑顔を見せた。
日本人2番手の8位に赤﨑が2時間9分01秒で入り、大石が7秒差で続く。ここまで2時間10分以内で日本人3位以内という条件を満たしてMGC決定。10位の久保は2時間9分19秒で、ワイルドカード(※2レースの合計)でMGC切符を手にした。
伝統を誇ってきた福岡国際マラソンは経済面などを理由に一度は廃止が決定。それでも関係者の尽力で後継大会として続けられることとなった
■福岡国際マラソン2022上位成績
1位 M.テフェリ(イスラエル)2.06.43
2位 R.ヴィンセント(スズキ)2.07.01
3位 M.ギザエ(スズキ)2.07.28
4位 B.ロビンソン(豪州)2.07.31
5位 A.キルイ(ケニア)2.07.38
6位 J.ルンガル(中央発條)2.08.21
7位 秋山清仁(愛知製鋼)2.08.43
8位 赤﨑 暁(九電工)2.09.01
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.02.22
石井優吉がショートトラック800m1分46秒41の日本新!
2025.02.22
JMCランキング暫定1位の西山雄介がコンディション不良により欠場/大阪マラソン
2025.02.22
【男子ハンマー投】アツオビン・アンドリュウ(花園高3) 61m59=一般規格高校歴代2位
-
2025.02.22
-
2025.02.22
-
2025.02.21
-
2025.02.21
2025.02.17
日本郵政グループ女子陸上部 「駅伝日本一」へのチームづくりとコンディショニング
2025.02.16
男子は須磨学園が逆転勝ち! 女子は全国Vの長野東が強さ見せる/西脇多可高校新人駅伝
-
2025.02.22
-
2025.02.16
-
2025.02.16
-
2025.02.16
-
2025.02.16
2025.02.02
【大会結果】第77回香川丸亀国際ハーフマラソン(2025年2月2日)
2025.02.02
大迫傑は1時間1分28秒でフィニッシュ 3月2日の東京マラソンに出場予定/丸亀ハーフ
-
2025.02.14
-
2025.02.09
-
2025.02.02
-
2025.01.26
-
2025.01.31
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.02.22
石井優吉がショートトラック800m1分46秒41の日本新!
2月21日、米国ペンシルベニア州カレッジステーションでペンシルベニア州立大の学内学内競技会が同校の室内競技場(1周200m)で行われ、男子800mで石井優吉(ペンシルベニア州立大)が1分46秒41のショートラック日本記録 […]
2025.02.22
JMCランキング暫定1位の西山雄介がコンディション不良により欠場/大阪マラソン
◇大阪マラソン2025(2月24日/大阪・大阪府庁前スタート・大阪城公園フィニッシュ) 大阪マラソンの主催者は2月22日、招待選手の西山雄介(トヨタ自動車)がコンディション不良により欠場することを発表した。 西山は22年 […]
2025.02.22
【男子ハンマー投】アツオビン・アンドリュウ(花園高3) 61m59=一般規格高校歴代2位
2月22日、京都市の京産大総合グラウンド競技場で第11回京都陸協記録会が行われ、一般規格の男子ハンマー投でアツオビン・アンドリュウ(花園高3京都)が高校歴代2位となる61m59をマークした。 アツオビンは昨年のU20日本 […]
2025.02.22
円盤投・堤雄司が自己2番目の61m76でV 女子100mH青木益未は13秒04 福田翔太、郡菜々佳も優勝/WAコンチネンタルツアー
世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ブロンズラベルのインターナショナル・トラック・ミート2025が2月22日、ニュージーランドのクライストチャーチで行われ、男子円盤投で堤雄司(ALSOK群馬)が61m76のセカンドベス […]
2025.02.22
「インターハイでも勝ちたい」高校2年の栗村凌がU20男子を制す 女子は真柴愛里が貫禄/日本選手権クロカン
◇第40回U20日本選手権クロスカントリー(2月22日/福岡・海の中道海浜公園) U20日本選手権クロスカントリーが行われ、男子(8km)では栗村凌(学法石川高2福島)が23分20秒で優勝を果たした。 今年も全国から有力 […]
Latest Issue
最新号

2025年3月号 (2月14日発売)
別府大分毎日マラソン
落合 晃×久保 凛
太田智樹、葛西潤
追跡箱根駅伝&高校駅伝