HOME 国内

2022.12.03

父になった川内優輝、初優勝を狙う市山翼、地元出身の坪内、後半勝負をにらむ橋本 防府読売マラソンを制するのは果たして
父になった川内優輝、初優勝を狙う市山翼、地元出身の坪内、後半勝負をにらむ橋本 防府読売マラソンを制するのは果たして

「ジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズ」の第53回防府読売マラソンが12月4日(日)に行われる。

この大会はJMCシリーズ最高ランクの「グレード1(G1)」レースで、シリーズチャンピオンに輝くと第106回日本選手権者となり、2023年8月にハンガリーで行われるブダペスト世界選手権の日本代表に内定する。

また、2024年パリ五輪マラソン代表選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権獲得も懸かっており、2時間10分以内で日本人1位~3位、2時間9分以内で日本人4~6位、順位にかかわらず2時間8分以内でフィニッシュ、または対象レース2本の平均タイムが2時間10分以内のワイルドカードの条件をクリアすると、MGCの出場権を獲得することができる。

注目は、すでにMGC出場権を獲得している川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)。この防府は12年連続出場で、大会最多4度の優勝を誇る。そんな相性の良い大会だが、11月上旬に右ふくらはぎを故障し、万全な状態ではない。それでも、11月30日には長男が生まれ、記者会見では「子供に恥ずかしくないようなレースをしたい」と語った川内。父となって初めてのマラソンでどんな走りを見せるのか。

川内に次ぐ自己ベスト、2時間7分41秒を持つのが市山翼(小森コーポレーション)。これまでマラソンでの優勝経験はない。記者会見では「しっかり準備してきたので結果を出したい」と語った。自身初の優勝、そしてMGC出場権獲得を狙う。

「良い状態でスタートラインに立てそう」という坪内淳一(黒崎播磨)は地元山口県出身。「お世話になった方々へ良い報告がしたい」と語り、目指すは「地元優勝」だ。

広告の下にコンテンツが続きます

6年前の同大会で川内を抑えて優勝し、「人生が変わった」という橋本崚(GMOインターネットグループ)は、2時間8分台を狙っている。橋本と言えば、2019年に行われた東京五輪マラソン代表決定戦・MGCでの「スパート」が思い出される。沿道を沸かせた見事な走りだったが、最近では「35km以降の走り」が苦手になってきているという。「もう一回勝負できる自分に持っていきたい」と語る橋本。思い出の地で優勝を狙う。

JMCシリーズⅡのG3大会となる女子の注目は大塚製薬の2人。川内理江(大塚製薬)は今年1月、大阪国際女子マラソンで自己ベストの2時間25分35秒を出し、7位に入ると、3月の名古屋ウィメンズマラソンでMGC出場権を獲得した。今大会で完走すれば、JMCシリーズランキングトップとなる。

福良郁美(大塚製薬)はその川内に名古屋で先着し、自己ベストをマークした。そのタイムは2時間25分15秒で今大会出場選手の中でトップ。大塚製薬の2人による優勝争いとなるか。

第53回防府読売マラソンは12月4日(日)10時40分に号砲が鳴る。キリンレモンスタジアムソルトアリーナ防府前県道をスタートし、キリンレモンスタジアム陸上競技場がフィニッシュとなる42.195km。KRY山口放送をはじめ、日本テレビ系列14局で10時25分から放送される。

「ジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズ」の第53回防府読売マラソンが12月4日(日)に行われる。 この大会はJMCシリーズ最高ランクの「グレード1(G1)」レースで、シリーズチャンピオンに輝くと第106回日本選手権者となり、2023年8月にハンガリーで行われるブダペスト世界選手権の日本代表に内定する。 また、2024年パリ五輪マラソン代表選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権獲得も懸かっており、2時間10分以内で日本人1位~3位、2時間9分以内で日本人4~6位、順位にかかわらず2時間8分以内でフィニッシュ、または対象レース2本の平均タイムが2時間10分以内のワイルドカードの条件をクリアすると、MGCの出場権を獲得することができる。 注目は、すでにMGC出場権を獲得している川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)。この防府は12年連続出場で、大会最多4度の優勝を誇る。そんな相性の良い大会だが、11月上旬に右ふくらはぎを故障し、万全な状態ではない。それでも、11月30日には長男が生まれ、記者会見では「子供に恥ずかしくないようなレースをしたい」と語った川内。父となって初めてのマラソンでどんな走りを見せるのか。 川内に次ぐ自己ベスト、2時間7分41秒を持つのが市山翼(小森コーポレーション)。これまでマラソンでの優勝経験はない。記者会見では「しっかり準備してきたので結果を出したい」と語った。自身初の優勝、そしてMGC出場権獲得を狙う。 「良い状態でスタートラインに立てそう」という坪内淳一(黒崎播磨)は地元山口県出身。「お世話になった方々へ良い報告がしたい」と語り、目指すは「地元優勝」だ。 6年前の同大会で川内を抑えて優勝し、「人生が変わった」という橋本崚(GMOインターネットグループ)は、2時間8分台を狙っている。橋本と言えば、2019年に行われた東京五輪マラソン代表決定戦・MGCでの「スパート」が思い出される。沿道を沸かせた見事な走りだったが、最近では「35km以降の走り」が苦手になってきているという。「もう一回勝負できる自分に持っていきたい」と語る橋本。思い出の地で優勝を狙う。 JMCシリーズⅡのG3大会となる女子の注目は大塚製薬の2人。川内理江(大塚製薬)は今年1月、大阪国際女子マラソンで自己ベストの2時間25分35秒を出し、7位に入ると、3月の名古屋ウィメンズマラソンでMGC出場権を獲得した。今大会で完走すれば、JMCシリーズランキングトップとなる。 福良郁美(大塚製薬)はその川内に名古屋で先着し、自己ベストをマークした。そのタイムは2時間25分15秒で今大会出場選手の中でトップ。大塚製薬の2人による優勝争いとなるか。 第53回防府読売マラソンは12月4日(日)10時40分に号砲が鳴る。キリンレモンスタジアムソルトアリーナ防府前県道をスタートし、キリンレモンスタジアム陸上競技場がフィニッシュとなる42.195km。KRY山口放送をはじめ、日本テレビ系列14局で10時25分から放送される。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.25

「ASICS TOKYO GINZA」がリニューアルオープン! ランニング用品に加え、新たにスポーツスタイルアイテムを拡充

アシックスジャパンは、銀座・西銀座通りに位置する「ASICS TOKYO GINZA(アシックス東京銀座)」を4月25日にリニューアルオープンした。 このストアは、第1回目の東京マラソンが開催された2007年の2月に、同 […]

NEWS 更なる進化を遂げて新たに登場!アディダス アディゼロから「ADIZERO ADIOS PRO EVO 2」が登場

2025.04.25

更なる進化を遂げて新たに登場!アディダス アディゼロから「ADIZERO ADIOS PRO EVO 2」が登場

アディダス ジャパンは、ランニングシリーズ「アディゼロ」より、アディダス史上最軽量となる先進的レーシングシューズの最新モデル「ADIZERO ADIOS PRO EVO 2(アディゼロ アディオス プロ エヴォ 2)」を […]

NEWS 箱根駅伝予選会10月18日開催に決定! スタート時間前倒し、参加標準記録にハーフの資格も追加

2025.04.24

箱根駅伝予選会10月18日開催に決定! スタート時間前倒し、参加標準記録にハーフの資格も追加

関東学生陸上競技連盟は4月24日、第102回箱根駅伝予選会を10月18日に開催すると発表した。当初の事業計画では、開催日が未定となっていたが、例年と同時期の実施となる。 予選会は東京・立川市の陸上自衛隊立川駐屯地をスター […]

NEWS 日本陸連の主催30mダッシュイベント 五輪メダリストの朝原宣治さん、塚原直貴さんら参加

2025.04.24

日本陸連の主催30mダッシュイベント 五輪メダリストの朝原宣治さん、塚原直貴さんら参加

日本陸連が5月11日に東京駅前・行幸通りで行う「SPEED STAR 30m Dash Challenge」のイベントスケジュールとゲストを発表した。参加ゲストには、2008年北京五輪男子4×100mリレー銀メダルメンバ […]

NEWS 関東学院大学陸上競技部がKIPRUNとパートナーシップ契約を締結! 2004年以来の箱根駅伝出場を目指す

2025.04.24

関東学院大学陸上競技部がKIPRUNとパートナーシップ契約を締結! 2004年以来の箱根駅伝出場を目指す

デカトロン ディストリビューション ジャポンは4月24日、フランス発のランニング専門ブランド「KIPRUN(キプラン)」と関東学院大学陸上競技部とのパートナーシップを締結したことを発表した。 関東学院大学陸上競技部は19 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top