2022.11.19
激坂最速王決定戦2022が11月19日、神奈川・箱根を舞台に行われ、登りの部(13.5km)は城西大勢がワン・ツー。1年生の斎藤将也が51分50秒で快勝し、3年生の山本唯翔が52分49秒で2位に続いた。
3位は52分51秒で宮城珠良(駒大)が入り、前回大会を51分02秒の大会新で制した神野大地(セルソース)は7位だった。
2年ぶりの箱根路に挑む城西大が、「山」で大いにアピールした。2kmあたりで1年時に箱根駅伝5区で区間6位と好走した山本が抜け出し、10kmあたりまで独走する積極的なレースを見せると、斎藤は残り3kmで先輩を逆転して突き放す力強さを発揮した。
終盤だけで2位に1分近い大差をつけた斎藤は、青学大時代に箱根駅伝5区で活躍した実績を持つ神野しか樹立していない51分台をマーク。「トップを取れると思っていなかったので、とてもうれしいです」と笑顔で振り返った。
「練習の一環」という位置づけで、「順位とかにはこだわりなく、まずは完走することが目標でした」。その中で見せた激走に、「大学で初めて先頭を走ることができました」と充実感を漂わせた。
福井・敦賀気比高出身で、3年生だった昨年は、インターハイは5000mで予選敗退だったが、全国高校駅伝ではエース区間・1区で11位と奮闘した。大学入学後は、7月のホクレン・ディスタンスチャレンジで自身初の13分台を2戦続けてマークすると、「距離を踏むことを重点的にやってきた」という夏を経て急成長。10月の箱根駅伝予選会ではチーム内日本人トップの27位(1時間3分18秒)でフィニッシュし、総合3位通過を力強く牽引した。
1ヵ月半後に迫る箱根駅伝に向けては「希望区間は1区、2区。これからしっかりと長い距離の練習を積んで、他校のエースの方々と戦えるようにしていきたい」と斎藤。箱根駅伝5区の適性をチェックする場として近年注目を集めるレースで結果を残し、チーム内にさらに大きな刺激を与えた。
一方の山本も、「想定していたよりもきつくて終わりが見えなかったけど、箱根駅伝5区の予行練習ができました」とうなずく。
箱根5区経験者という点を含めても、1年生に後れを取った点についてはさすがに悔しさがにじむが、「城西大学の強さを見せられましたし、チームにも良い相乗効果を与えられると思います」。
2年ぶりの箱根駅伝も再び山への挑戦が希望。「本番も必ずしも集団になるわけではない。前半からチャレンジできたし、1人で押していくということも確認できました。1年生の時は区間6位だったけど悔しさもあったので、残り期間でしっかり調整して、区間3位以内で走れるようにしたい」と力強く語った。
同大会は神奈川県・箱根を舞台とした「坂」に特化したランニングイベント。従来の登りの部、ピストンの部(1往復/27km)、ウォーキングの部(13.5km)に加え、5回目を迎える今大会からはWピストンの部(2往復/54km)と下りの部(13.5km)が新設された。
登りの部では小田原料金所から箱根大観山口(アネスト岩田スカイラウンジ)までの13.5km、標高差981m、平均勾配7%の激坂を一気に駆け上がるコースで行われた。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2025.01.17
編集部コラム「年末年始の風物詩」
-
2025.01.17
-
2025.01.17
-
2025.01.17
-
2025.01.16
2025.01.12
【テキスト速報】第43回都道府県対抗女子駅伝
-
2025.01.14
-
2025.01.12
-
2025.01.15
2024.12.22
早大に鈴木琉胤、佐々木哲の都大路区間賞2人が来春入学!女子100mH谷中、松田ら推薦合格
-
2024.12.22
-
2024.12.30
-
2025.01.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.01.17
西脇多可新人高校駅伝の出場校決定!男子は佐久長聖、大牟田、九州学院、洛南 女子は長野東、薫英女学院など有力校が登録
1月17日、西脇多可新人高校駅伝の実行委員会が、2月16日に行われる第17回大会の出場チームを発表した。 西脇多可新人高校駅伝は、兵庫県西脇市から多可町を結ぶ「北はりま田園ハーフマラソンコース(21.0795km)」で行 […]
2025.01.17
編集部コラム「年末年始の風物詩」
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]
2025.01.17
中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝
◇天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝(1月19日/広島・平和記念公園前発着:7区間48.0km) 中学生から高校生、社会人・大学生のランナーがふるさとのチームでタスキをつなぐ全国都道府県男子駅伝が1月19日に行われる […]
2025.01.17
栁田大輝、坂井隆一郎らが日本選手権室内出場キャンセル 日本室内大阪はスタートリスト発表
日本陸連は2月1日から2日に行われる、日本選手権室内のエントリー状況と、併催の日本室内大阪のスタートリストを発表した。 日本選手権室内では12月にエントリーが発表されていた選手のうち、男子60mに出場予定だったパリ五輪代 […]
2025.01.17
東京世界陸上のチケット一般販売が1月31日からスタート!すでに23万枚が販売、新たな席種も追加
東京2025世界陸上財団は、今年9月に開催される東京世界選手権の観戦チケットの一般販売を1月31日(金)の18時から開始すると発表した。 昨夏に先行販売が始まり、年末年始にも特別販売を実施。すでに23万枚を販売し売れ行き […]
Latest Issue 最新号
2025年2月号 (1月14日発売)
駅伝総特集!
箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
高校駅伝、中学駅伝
富士山女子駅伝