2022.12.01
今年新たに月陸Onlineが創設した「Getsuriku Awards」。選手やファン、メディアからの投票によって、そのシーズンで『最も輝きを放った選手=Crystal Athlete』として表彰する。
投票の結果、初代「Crystal Athlete」は、
女子やり投の北口榛花(JAL)
が最多得票により選出された。
日本選手権優勝者からの投票、ファン投票、メディア投票のいずれもトップ。文句なしの選出となった。北口選手には「Getsuriku Awards」オリジナルの「クリスタルトロフィー」を贈呈します! その様子は後日、ご報告できればと思います。
この賞のコンセプトは「最優秀」や「MVP(最も価値のある)」選手ではなく、選手、ファンの皆様からの投票と、陸上を取材するメディアの投票により決定。単純な競技成績だけではなく、話題性や注目度、心に残るパフォーマンスなどの観点も含めて投票を募りました。
投票者からのコメント(※一部)
・アスリート投票
世界陸上・DLでの活躍。テレビなどでたくさん取り上げられ注目度が高いから。(真野友博/九電工)/さまざまな快挙を成し遂げられ、同じフィールド競技者として心の底から尊敬しているからです。どんな北口選手も本当に魅力的で勝手に参考にさせていただいてます!!(秦澄美鈴/シバタ工業)/世界の主要大会で数多くの結果を残したから。(伊藤陸/近大高専)/世界選手権でのメダル獲得にとても感動しました。また今シーズンは、ダイヤモンドリーグでの活躍、そしてシーズン最後の国体でのビックスローにとても刺激を受けました。毎日グラウンドでの笑顔はこっちまで笑顔になるし癒されます。来年の世界選手権は一緒に出られるよう頑張ります!(森本麻里子/内田建設AC)/オレゴン世界選手権での3位銅メダル獲得。(非公開)/世界選手権やダイヤモンドリーグなどの大きな舞台で、メダルを取っていて本当に素晴らしい活躍をしているため。同じフィールド種目として、どんどん歴史を作っていく北口さんの背中を追いかけたいです。(非公開)/競技中の雰囲気などスター性を感じます。(非公開)/文句なしの実力、そして何と言っても勝負強さ、これが世界のトップレベルなんだなと思いました。(非公開)/世界最高峰の大会で日本人初の優勝を成し遂げ、ファイナルでは3位入賞という快挙を成し遂げられたから。フィールド競技でありながら北口さんらしい人柄や、性格で多くの関係者やファンの注目を集め2022年の陸上界を盛り上げてくれたから。(非公開)/世界陸上でのメダル獲得に凄く感動と勇気をもらったから。(非公開)
・メディア
ダイヤモンドリーグで全種目を通じて日本勢初優勝、世界選手権では日本女子の投てき種目で初のメダル獲得と立て続けに前人未到の快挙を成し遂げたため。メディアへの露出も多く、裏表のない明るいキャラクターでも注目を集めた。(時事通信社・前田祐貴)/女子投てきで日本の歴史を切り開いた世界選手権3位。偶然ではなく、実力で勝ち取った成果だった。その後のグランプリファイナルでも3位になったのは、世界標準の選手として活躍している証。00年シドニー五輪は雨の条件で10位と苦しんだハンマー投げの室伏広治が、そのままヨーロッパに移動してのグランプリファイナルで2位になり、同種目別得点では2位ながら、この年から始まった世界ランキングではハンマー投げ1位になった快挙を思い出した。彼と同じように、世界標準のアスリートとして飛躍してくれるはずだ。(折山淑美)/世界最高峰のダイヤモンド・リーグでは日本選手初優勝の偉業を成し遂げ、ファイナルにも出場して3位。世界選手権でも五輪を含めて女子投てき種目で日本選手初となるメダルを獲得するなど、日本陸上界をけん引する多大なる活躍を見せたため。(共同通信社・山本駿)/オレゴン世界陸上で日本女子投てき陣として初のメダル獲得 パリDL初制覇など、日本の女性アスリート全体への影響も大きい躍進で実力をコンスタントに発揮。笑顔も「輝きを放った」活躍は、御誌の表彰にふさわしく推薦致します。(スポーツライター・増島みどり/TheStadium)/ダイヤモンドリーグファイナルで全種目を通じて日本選手初となる表彰台という結果は、「最も輝きを放った」との表現にふさわしい。世界選手権を含め、抜群の成績を残したことはもちろんのこと、前向きなキャラクターは陸上ファンの心も明るく照らしてくれたと思う。(非公開)/(1)世界選手権銅メダル、ダイヤモンドリーグ出場全大会における好成績およびファイナル進出と3位などの結果を筆頭に、シーズンを通じて、「世界基準」といえる水準のパフォーマンスを安定して残した。(2)競技に向かう真摯な姿や高い集中力、競技外での邪気のない笑顔やパフォーマンスで強い輝きを放ち、見る者にポジティブなパワーを与えた。(児玉育美/フリーランスライター、編集者)/世陸銅メダル、DLファイナル日本勢初表彰台など今季の陸上界で大きく話題になった。帰国後も国内戦にしっかりと出場して結果を残し、女子やり投げの普及にも貢献したと感じるため。(報知新聞社・手島莉子)/女子フィールド種目で初となる世界大会のメダル獲得、日本人初のダイヤモンドリーグ優勝は日本陸上界の歴史に刻まれる偉業だと思います。(酒井政人)
月陸編集部で選出したノミネート選手は以下の通り。
山西利和(愛知製鋼)
オレゴン世界選手権:男子20km競歩において金メダル
北口榛花(JAL)
オレゴン世界選手権:女子やり投において銅メダル、DLファイナル3位
サニブラウン・アブデル・ハキーム(タンブルウィードTC)
オレゴン世界選手権:男子100m7位入賞
鈴木健吾(富士通)
東京マラソンにおいて2時間5分28秒をマーク
福部真子(日本建設工業)
女子100mH日本新、オレゴン世界選手権準決勝進出
三浦龍司(順大)
男子3000m障害DLファイナル4位
田中希実(豊田自動織機)
オレゴン世界選手権 3種目出場
真野友博(九電工)
オレゴン世界選手権:男子走高跳8位入賞
松田瑞生(ダイハツ)
大阪国際女子マラソンにおいて日本歴代5位の2時間20分52秒をマーク
【選出方法】
●月陸編集部が選出したノミネート選手から投票結果により1名を選出
●投票対象
・ファン投票 最多得票選手について3票分として集計
・アスリート投票(日本選手権チャンピオン)
・陸上担当メディア投票(雑誌、新聞、テレビなど)
・月陸編集部員投票
また、編集部選定、最も輝きを放った若手アスリートには、
男子110mハードルの村竹ラシッド(順大)を選出した。
ノミネートは以下の通り。(対象は22歳以下)
村竹ラシッド(順大)
アツオビン・ジェイソン(福岡大)
山本亜美(立命大)
飯澤千翔(東海大)
中島佑気ジョセフ(東洋大)
山本有真(名城大)
船田茜理(園田学園女子大)
村上来花(九州共立大)
栁田大輝(東洋大)
林 美希(中京大中京高)
吉岡大翔(佐久長聖高)
ご投票にご協力いただきました皆様、ありがとうございました。
今年、新たに創設した賞ですが、これからも陸上界を盛り上げていけるようなコンテンツにしていきたいと思っております。
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