HOME 国内

2022.11.18

ミュンヘン五輪マラソン代表の采谷義秋氏が78歳で死去 ボストン・マラソンでも優勝
ミュンヘン五輪マラソン代表の采谷義秋氏が78歳で死去 ボストン・マラソンでも優勝

1972年のミュンヘン五輪男子マラソン代表の采谷義秋氏が、11月5日に亡くなったことがわかった。78歳。

采谷氏は1944年10月に広島県呉市で誕生。長浜(現・広南)中時代から長距離を始め、広島電機高(現・広島国際学院高)時代には1962年の全国高校駅伝に出場し、チームの3位入賞に貢献した。

日体大在学中からマラソンに取り組み、2年生で福井中日マラソンで優勝したほか、関東インカレでも入賞。卒業後は広島県の高校教諭として働きながら競技を続け、コーチも練習相手もほとんどいない中でトレーニングを重ね、徐々に力をつけていった。

1968年の別府毎日マラソンで2時間15分22秒0で2位となり、同年のメキシコ五輪代表候補にも名前が挙がった。選考からは漏れたものの、翌年のボストン・マラソンでは2時間13分49秒0の大会新で優勝を飾り、その名を世界に知らしめた。

その後、びわ湖毎日マラソンなどでも優勝し、1972年のミュンヘン五輪のマラソンに出場、36位の成績を残している。

現役時代から実業団チームなどから勧誘を受けていたが、一貫して教壇に立ち続け、引退後も教員として後進を指導。定年後は市民マラソンのゲストランナーや講演会にも参加するなど、活動を続けていた。

広告の下にコンテンツが続きます
1972年のミュンヘン五輪男子マラソン代表の采谷義秋氏が、11月5日に亡くなったことがわかった。78歳。 采谷氏は1944年10月に広島県呉市で誕生。長浜(現・広南)中時代から長距離を始め、広島電機高(現・広島国際学院高)時代には1962年の全国高校駅伝に出場し、チームの3位入賞に貢献した。 日体大在学中からマラソンに取り組み、2年生で福井中日マラソンで優勝したほか、関東インカレでも入賞。卒業後は広島県の高校教諭として働きながら競技を続け、コーチも練習相手もほとんどいない中でトレーニングを重ね、徐々に力をつけていった。 1968年の別府毎日マラソンで2時間15分22秒0で2位となり、同年のメキシコ五輪代表候補にも名前が挙がった。選考からは漏れたものの、翌年のボストン・マラソンでは2時間13分49秒0の大会新で優勝を飾り、その名を世界に知らしめた。 その後、びわ湖毎日マラソンなどでも優勝し、1972年のミュンヘン五輪のマラソンに出場、36位の成績を残している。 現役時代から実業団チームなどから勧誘を受けていたが、一貫して教壇に立ち続け、引退後も教員として後進を指導。定年後は市民マラソンのゲストランナーや講演会にも参加するなど、活動を続けていた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.17

【大会結果】第6回U18アジア選手権(2025年4月15日~18日)

【大会結果】第6回U18アジア選手権(2025年4月15日~18日/サウジアラビア・ダンマーム) 男子 100m(+2.3) 金 清水空跳(星稜高2石川) 10秒38 銀 代泓宇(中国)     10秒39 銅 古綽峰( […]

NEWS 末續慎吾ら参加の「アースグランプリ」が5月に香川で初開催 本気のレースとイベントが共存

2025.04.17

末續慎吾ら参加の「アースグランプリ」が5月に香川で初開催 本気のレースとイベントが共存

アースグランプリ実行委員会は5月17、18日に「アースグランプリ2025Kagawa」を観音寺総合運動公園陸上競技場で開催すると発表した。 同委員会は男子棒高跳の2016年リオデジャネイロ五輪代表の荻田大樹さんが委員長を […]

NEWS 日本体育施設が「作業者の健康を守るため」新たな環境対応型ウレタン材開発 陸上トラックなどに活用

2025.04.17

日本体育施設が「作業者の健康を守るため」新たな環境対応型ウレタン材開発 陸上トラックなどに活用

スポーツ施設の施工・管理・運営を専門とする日本体育施設株式会社が今年1月28日に、同社が開発した環境対応型ポリウレタン系表層材料「レオタンS」が国土交通省のNETIS(新技術情報提供システム)に登録されたことを発表した。 […]

NEWS プーマ史上最速・最軽量の新作ランニングシューズ「FAST-R NITRO™ ELITE 3」が4月25日より数量限定発売!

2025.04.17

プーマ史上最速・最軽量の新作ランニングシューズ「FAST-R NITRO™ ELITE 3」が4月25日より数量限定発売!

プーマ ジャパンは4月17日、ブランド史上最速のランニングシューズ「FAST-R NITRO™ ELITE 3(ファスト アール ニトロ エリート 3)」を4月25日より数量限定で発売することを発表した。 FAST-R […]

NEWS 【世界陸上プレイバック】―93年シュツットガルト―男子マイルリレーで米国が驚異的な世界新!マラソン浅利純子が日本女子初の金

2025.04.17

【世界陸上プレイバック】―93年シュツットガルト―男子マイルリレーで米国が驚異的な世界新!マラソン浅利純子が日本女子初の金

今年9月、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。 これ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top