HOME 高校

2022.11.07

名経大高蔵が5区逆転で悲願の都大路 女子は豊川が首位譲らず3年ぶりV/愛知県高校駅伝
名経大高蔵が5区逆転で悲願の都大路 女子は豊川が首位譲らず3年ぶりV/愛知県高校駅伝

愛知県高校駅伝は11月6日、一宮市大野極楽寺公園・木曽川沿川サイクリングコース発着で行われ、男子(7区間42.195km)は名経大高蔵が2時間8分47秒で初優勝。女子(5区間21.0975km)は豊川が1時間11分33秒で3年ぶりに制した。

前半逃げ切りのオーダーで挑んだ名経大高蔵。1区の河野温喜(3年)が区間賞に輝き、チームを波に乗せる。加藤良寛監督は「エースの河野がしっかり走ってくれたので、そのままの勢いで後続もいけました」と称えた。

4区では中部大第一・平松龍青(3年)に40秒差をひっくり返されたが、6秒差で中継所を飛び出した5区の田中智稀(1年)が500mほどで首位を奪還する。その後は後続とのリードを広げて、県大会で初の優勝テープを切った。9年連続の全国大会を目指した豊川は46秒差の2位だった。

加藤監督が就任して10年目の節目でつかんだ悲願の都大路切符。「選手たちにはありがとうと言いたいです。都大路は挑戦者として10位台を狙いたい」と意気込んでいる。

一方、豊川が愛知の女王に返り咲いた。2年連続で都大路に一歩届かず、「新たな伝統を作り直すつもりで取り組んできました」と5区・区間賞の林那優(3年)は振り返る。

選手たちの特性に合わせて、あえて1週間の合計走行距離を10km以上短くしてコンディションをキープ。また気持ちを変えるために新調したタスキで挑んだ。

広告の下にコンテンツが続きます

1区・吉田莉帆、2区・森彩純の3年生コンビが2連続の区間賞で首位中継する。アンカーの林にタスキが渡った時には2位と30秒差。林はさらにリードを57秒に広げ、フィニッシュラインに飛び込んだ。

12回目の全国大会出場を決めた選手たちを「プレッシャーがあって固くなりましたが、よく耐えました」と労った臼井康善監督。何度も涙を拭いながら、「都大路ではコースに合わせて速さではなく、強いメンバーで入賞を目指したい」と目標を語った。

全国大会は12月25日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点に行われる。

文/野田しほり

愛知県高校駅伝は11月6日、一宮市大野極楽寺公園・木曽川沿川サイクリングコース発着で行われ、男子(7区間42.195km)は名経大高蔵が2時間8分47秒で初優勝。女子(5区間21.0975km)は豊川が1時間11分33秒で3年ぶりに制した。 前半逃げ切りのオーダーで挑んだ名経大高蔵。1区の河野温喜(3年)が区間賞に輝き、チームを波に乗せる。加藤良寛監督は「エースの河野がしっかり走ってくれたので、そのままの勢いで後続もいけました」と称えた。 4区では中部大第一・平松龍青(3年)に40秒差をひっくり返されたが、6秒差で中継所を飛び出した5区の田中智稀(1年)が500mほどで首位を奪還する。その後は後続とのリードを広げて、県大会で初の優勝テープを切った。9年連続の全国大会を目指した豊川は46秒差の2位だった。 加藤監督が就任して10年目の節目でつかんだ悲願の都大路切符。「選手たちにはありがとうと言いたいです。都大路は挑戦者として10位台を狙いたい」と意気込んでいる。 一方、豊川が愛知の女王に返り咲いた。2年連続で都大路に一歩届かず、「新たな伝統を作り直すつもりで取り組んできました」と5区・区間賞の林那優(3年)は振り返る。 選手たちの特性に合わせて、あえて1週間の合計走行距離を10km以上短くしてコンディションをキープ。また気持ちを変えるために新調したタスキで挑んだ。 1区・吉田莉帆、2区・森彩純の3年生コンビが2連続の区間賞で首位中継する。アンカーの林にタスキが渡った時には2位と30秒差。林はさらにリードを57秒に広げ、フィニッシュラインに飛び込んだ。 12回目の全国大会出場を決めた選手たちを「プレッシャーがあって固くなりましたが、よく耐えました」と労った臼井康善監督。何度も涙を拭いながら、「都大路ではコースに合わせて速さではなく、強いメンバーで入賞を目指したい」と目標を語った。 全国大会は12月25日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点に行われる。 文/野田しほり

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.02.22

石井優吉がショートトラック800m1分46秒41の日本新!

2月21日、米国ペンシルベニア州カレッジステーションでペンシルベニア州立大の学内学内競技会が同校の室内競技場(1周200m)で行われ、男子800mで石井優吉(ペンシルベニア州立大)が1分46秒41のショートラック日本記録 […]

NEWS JMCランキング暫定1位の西山雄介がコンディション不良により欠場/大阪マラソン

2025.02.22

JMCランキング暫定1位の西山雄介がコンディション不良により欠場/大阪マラソン

◇大阪マラソン2025(2月24日/大阪・大阪府庁前スタート・大阪城公園フィニッシュ) 大阪マラソンの主催者は2月22日、招待選手の西山雄介(トヨタ自動車)がコンディション不良により欠場することを発表した。 西山は22年 […]

NEWS 【男子ハンマー投】アツオビン・アンドリュウ(花園高3) 61m59=一般規格高校歴代2位

2025.02.22

【男子ハンマー投】アツオビン・アンドリュウ(花園高3) 61m59=一般規格高校歴代2位

2月22日、京都市の京産大総合グラウンド競技場で第11回京都陸協記録会が行われ、一般規格の男子ハンマー投でアツオビン・アンドリュウ(花園高3京都)が高校歴代2位となる61m59をマークした。 アツオビンは昨年のU20日本 […]

NEWS 円盤投・堤雄司が自己2番目の61m76でV 女子100mH青木益未は13秒04 福田翔太、郡菜々佳も優勝/WAコンチネンタルツアー

2025.02.22

円盤投・堤雄司が自己2番目の61m76でV 女子100mH青木益未は13秒04 福田翔太、郡菜々佳も優勝/WAコンチネンタルツアー

世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ブロンズラベルのインターナショナル・トラック・ミート2025が2月22日、ニュージーランドのクライストチャーチで行われ、男子円盤投で堤雄司(ALSOK群馬)が61m76のセカンドベス […]

NEWS 「インターハイでも勝ちたい」高校2年の栗村凌がU20男子を制す 女子は真柴愛里が貫禄/日本選手権クロカン

2025.02.22

「インターハイでも勝ちたい」高校2年の栗村凌がU20男子を制す 女子は真柴愛里が貫禄/日本選手権クロカン

◇第40回U20日本選手権クロスカントリー(2月22日/福岡・海の中道海浜公園) U20日本選手権クロスカントリーが行われ、男子(8km)では栗村凌(学法石川高2福島)が23分20秒で優勝を果たした。 今年も全国から有力 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年3月号 (2月14日発売)

2025年3月号 (2月14日発売)

別府大分毎日マラソン
落合 晃×久保 凛
太田智樹、葛西潤
追跡箱根駅伝&高校駅伝

page top