2022.11.07
広島県高校駅伝は11月6日、広島県三次市のみよし運動公園陸上競技場発着のコースで開催された。3年ぶりのタスキ中継が行われたレースは、世羅が14年連続の男女優勝。全国3連覇を狙う男子(7区間42.195km)は2時間7分27秒で19年連続52回目、2020年全国覇者の女子(5区間21.0975km)は1時間11分16秒で17年連続17回目の全国大会出場を決めた。
男子は1区からトップは譲らず独走。故障の影響などからベストの布陣が組めず、3区終了時点で2位の西条農に31秒差まで詰められたが、概ね安定した走りを見せた。特に昨年の全国優勝経験者・村上響(3年)は1区(10km)を29分39秒、7区(5km)の中村海斗(3年)は15分15秒、一昨年の優勝経験者・石堂壮真(3年)は6区(5km)で14分40秒と、それぞれ区間賞を獲得。また、坂口雄哉(2年)は4区(8.0875km)で24分05秒、飯田旺裕(3年)も5区(3km)8分50秒と、新戦力の2人も区間トップの活躍で県19連覇に貢献した。
女子は銀河学院との接戦が予想されたが、1区(6km)で山田依茉(2年)が区間1位と1秒差の20分36秒をマーク。銀河学院と1分04秒の差をつける。4区までに15秒差まで詰められたものの、5区のローズ・ワングイ(1年)が16分06秒とリードを拡大して14連覇を決めた。
男女各監督は今春に就任。男子の古原拓弥監督は、万全なチーム状態ではなかったものの「10月に入って調子が上がってきた」と、復調傾向であることを実感している。都大路では主要区間で起用予定のジェレミア・カマウ(1年)や、疲労骨折からの復帰途上にある主将の小島悠生(3年)の活躍が3連覇を狙うにはカギとなりそうだ。
また、女子の三原慶子監督は都大路入賞を目標に「叶えられるようにベストの布陣が組めるようにしていきたい」と、31位に終わった昨年から、再び返り咲く意気込みを見せた。
全国大会は12月25日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点に行われる。
文/松山林太郎
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