2022.10.29
◇千葉県高校駅伝(10月29日/旭市・千葉県総合スポーツセンター東総運動場折り返しコース)
男子(7区間42.195km)は八千代松陰が前回作った大会記録を28秒更新する2時間4分57秒で5年連続14回目の優勝。5年連続15回目の全国大会出場権を手にした。
1区のエース・綾一輝(3年)からアンカーの池澤悠冬主将(3年)までオール区間賞。強豪そろいの千葉において2位に5分16秒差をつけた。その中でひときわ光ったのは、2区(3km)を務めたルーキーの鈴木琉胤。アップダウンのあるコースで8分19秒をマークし、2014年に前田恋弥(市船橋/現・Kao)が打ち立てた区間記録8分26秒を8年ぶりに更新した。前田はその年のインターハイで800m、1500m2冠を果たし、国体の800mでは高校記録を打ち立てたランナーだ。
その前田の持つ区間記録を塗り替えた鈴木。「少しでも早く3区の工藤先輩(慎作/3年)にタスキを渡したいと思って走った結果です」と話した。10月上旬の栃木国体少年男子B3000mを高校歴代3位の8分01秒26で優勝から約3週間後のレース。指導する大塚正人先生や大橋一博先生は「国体後のレース。先を見据えてあまり無理せずに」と8分30秒を想定していたが、それを11秒を上回った。
日差しが強く、風もあって決してコンディションは良いとは言えなかったが、しっかりと結果を出している。ただ、鈴木は「最初、自分が思っていたよりも早めに入った感じになったので、もっとイーブンでいけばタイムはもう少し出ていたかもしれません」と決して満足していない。
選手たちは全国高校駅伝優勝を掲げている。「感謝の気持ちを持って存分に力を発揮したいです。どこでも任された区間をしっかり走りたい」と鈴木。初の都大路へ大型ルーキーが胸を踊らせている。
全国大会は12月25日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点に行われる。
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