2022.10.21
第59回全日本35km競歩高畠大会は10月23日、山形県高畠町の高畠まほろば競歩コース・日本陸連公認競歩コース(1周2kmの周回コース)で行われる。コロナ禍の中止を挟んで開催は3年ぶり。2019年までは50kmだったが、今年から廃止されたことに伴い、この大会として初めて35kmを実施する。
大会は来年8月のブダペスト世界選手権、9月下旬から10月上旬にかけて行われる杭州アジア大会の代表選考会を兼ねる。世界選手権の〝即代表内定〟とはならないものの、派遣設定記録(20km→男子1時間19分30秒、女子1時間28分30秒/35km→男子2時間27分30秒、女子2時間46分00秒)を突破すれば、大きなアピールとなる。
男子35kmには、20kmで世界選手権2連覇中(19年ドーハ、22年オレゴン)の山西利和(愛知製鋼)が初挑戦。山西は当面20kmをメインに考えており、オレゴン大会の優勝者としてブダペスト大会20kmの出場権(ワイルドカード)を持っている。その中で、「機会があればチャレンジしてみたい」と以前から話していた35kmに参戦。オレゴン以来3ヵ月ぶりとなるレースで、世界王者のパフォーマンスに目が離せない。
また、東京五輪で50km代表に出場した勝木隼人(自衛隊体育学校)と丸尾知司(愛知製鋼)が出場。3月の世界競歩チーム選手権20km代表の諏方元郁(愛知製鋼)や元旦競歩20km優勝の石田昴(自衛隊体育学校)も初の35kmに挑む。
日本最高記録は川野将虎(旭化成)がオレゴンで銀メダルを獲得した時にマークした2時間23分15秒。川野は中止になる前、3年前の大会では50kmで当時の日本記録3時間36分45秒を樹立し、そのまま東京五輪代表に内定した。再び新たなタレントが登場するか。
女子35kmはオレゴン9位の園田世玲奈(NTN)を中心に展開される。10月10日に行われた栃木国体成年5000m競歩では、セカンドベストの21分48秒63で優勝。「自分の日本記録(2時間45分09秒)を更新して来年の世界選手権へ自信をつけたい」と高畠への意気込みを見せていたが、言葉通りのレースができるか。4月の日本選手権35kmで3位に入った矢来舞香(千葉興業銀行)や4位の渕瀬真寿美(建装工業)も上位候補だ。
20kmも行われ、男子はオレゴンで8位入賞を果たした住所大翔(順大院)が軸となり、古賀友太(大塚製薬)が争う構図となりそう。濱西諒(明大)や村山裕太郎(富士通)も優勝争いに加わるかもしれない。女子は9月の日本インカレ10000m競歩で優勝した梅野倖子(順大)や、2位の内藤未唯(神奈川大)に注目だ。
大会の模様はライブ配信される。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.15
神戸マラソンがMGCシリーズ加盟 愛知アジア大会、ロス五輪代表の選考へつながるレースに
-
2025.04.14
-
2025.04.14
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.12
-
2025.04.12
-
2025.04.12
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.03.23
-
2025.04.01
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.15
神戸マラソンがMGCシリーズ加盟 愛知アジア大会、ロス五輪代表の選考へつながるレースに
日本陸連は4月15日、「神戸マラソン2025」がMGCシリーズ2025-26に加盟したと発表した。 MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)シリーズは、前身のJMCシリーズを継承したもので、ポイントにより年間王者を決 […]
2025.04.15
100mH寺田明日香「今季限りで一線を退く」東京世界陸上目指してラストスパート「引退」は使わず
女子100mハードル元日本記録保持者の寺田明日香(ジャパンクリエイト)が都内で会見を開き、今季限りでの第一線を退く意向を表明した。 冒頭のキャリアを振り返るVTRが流れると、登壇早々から涙を浮かべた寺田。一線を退く意向を […]
2025.04.15
コモディイイダ・高橋舞衣が退職 2月の愛媛マラソンで骨折 「この決断が後に良かったと思えることを信じて」
コモディイイダはは4月15日付で、高橋舞衣が退職すると発表した。2月の愛媛マラソンで骨折し、今後は地元の愛媛で治療とリハビリに専念するという。 高橋は愛媛・今治北高では主要な全国大会への出場はなかったが、松山大では1年時 […]
2025.04.14
東海大が陸上競技場に電子ペーサーを常設! トラック内側に4色点滅のLED325個を配置
東海大陸上部と工学部は4月14日、東海大湘南キャンパス内陸上競技場にLEDライトをトラックの縁に置いてペース設定に合わせて光る「電子ペーサー」を3月から常設したと発表した。国内メーカーによる開発と、陸上競技場への常設は国 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)