2022.10.19
10月21日から23日まで、U18・U16陸上大会が愛媛県総合運動公園陸上競技場で開催される。
U18は今年18歳未満で高3の早生まれより下、U16は同16歳未満で高1の早生まれより下がエントリー。中高生にとってはシーズン最後の全国大会。多くの全国大会王者が出場する中で、注目選手たちを見ていこう。
U18は“6冠”懸かる林美希や男女100mに注目
何と言っても、注目はU18女子100mハードルにエントリーしている林美希(中京大中京高2愛知)だ。
今季は6月のU20日本選手権、8月のインターハイでそれぞれ100mハードルと七種競技を制覇。10月上旬の国体少年Aでは100mハードルを制し、この大会で全国6つ目のタイトルが懸かる。この大会はU18規格(高さ76.2cm)で行われるため、13秒39のU18日本記録(吉田唯莉/小松商・石川)更新にも注目が集まる。
陸上競技の花形である男女の100mにも有力選手が多数そろっている。
U18男子は9月17日の福岡県高校新人で高2歴代5位の10秒29(+1.4)をマークした黒木海翔(東福岡高2)に、同日の新潟県高校選抜で10秒41(+0.1)を出した鶴巻陽太(三条高2新潟)がぶつかる。ともに2年生ながら夏の徳島インターハイで決勝に進み、この時は黒木が5位、鶴巻が6位と黒木に軍配が上がった。
両社の間に食い込んできそうなのが、8月の全国高校定通制大会で100m・200mともに大会新で制した倉澤幹拡(アスレチック宮崎)だ。インターハイ路線には出場しなかったものの、8月の10秒46(-0.4)を筆頭に今季は5度も10秒4~5台をマークしている。三つ巴の争いの末に、大会記録(10秒39)の更新も見られるかもしれない。
U18女子では国体少年Aでインターハイ覇者の藏重みう(中京大中京高3愛知)を破った先村若奈(高川学園高2)と、同Bで優勝した小針陽菜(富士市立1静岡)、200mで23秒台の自己記録を持つ税田ジェニファー璃美(城西高2東京)、山形愛羽(熊本中央高2)らによる好勝負が展開されそう。
インターハイでは小針が2位、先村が3位、山形が7位。税田はケガにより南関東大会で姿を消していた。2016年に齋藤愛美(倉敷中央高/現・大阪成蹊大AC)が樹立した大会記録(11秒60)にどれだけ迫れるか。
U18男子300mハードルには高校最高記録(35秒75)保持者の渕上翔太(東福岡高2)が登場する。資格記録ではランキング2位の三柳遥暉(鵬学園高3石川)に1.69秒も差をつけており、福岡・八屋中3年時の全国中学生大会110mハードル以来となる個人全国タイトルが射程圏内にある。
また、この夏の徳島インターハイ覇者も多数登場してくる。
U18男子走高跳には川﨑俊祐(市尼崎高2兵庫)が2m12でランキングもトップ。同2位の永瀬裕大(倉敷商高3岡山)、2年前の全国中学生大会を制している福士湊(明星学園高2東京)らと優勝を争いそう。
U18女子走高跳の森﨑優希(2年)、同棒高跳の小林美月(3年)による明星学園高コンビもインターハイとの2冠を懸けてエントリー。同円盤投の友利晟弓(那覇西高3沖縄)は1年時の全国高校大会、昨年&今年のインターハイ、昨年のU18大会に続く高校5つ目の全国タイトルを狙う。
インターハイ女子400mハードルを制した瀧野未来(京都橘高2)は300mに、同走幅跳覇者の松村琴都(瑞陵高2愛知)は300mハードルにエントリー。それぞれサブ種目でも上位入賞が狙える位置につけている。
10月上旬の国体を制した選手にも注目だ。
なかでもU18女子やり投の櫻井希美(済美2岐阜)は高2最高記録(57m17)を持ち、北口榛花(旭川東高/現・JAL)の持つ高校記録にあと1m73と迫る。
U18男子やり投の谷口大翔(彦根翔西館高2滋賀)も全国2冠が懸かる。ただし、同学年の池田栄志(長崎日大高2)が8月に65m60まで伸ばして谷口の自己記録を33cm上回っており、来年のインターハイを見据えた好勝負に注目が集まる。
同じくU18女子800mの西田有里(草津東高2滋賀)、同走幅跳の近藤いおん(流山ホークアイ)も国体に続くタイトルが懸かっており、それ以外では高校歴代3位の好記録を持つU18女子5000m競歩の大山藍(鹿児島女高2)がU20世界選手権銀メダリストの実力を発揮しそうだ。
U16では全中で見られない特殊種目に注目
U16男子100mは全中チャンピオンの舛田快理(MJAC)に、10月1日の神奈川県中学競技会で中学歴代2位の10秒60(+2.0)をマークした米山和磨(茅ヶ崎中3神奈川)の一騎打ちか。条件に恵まれれば、昨年樹立された大会記録(10秒65)更新も不可能ではない。
U16男子走幅跳には国体少年Bを制した栁田聖大(東農大二高1群馬)がエントリー。U16女子走幅跳では6m00の自己記録を持つ全中2連覇の成澤柚日(籔塚本町中3群馬)に、同じく6m00を跳んでいる岡島奏音(多気中3三重)が挑む。
昨年から導入された150m、1000m、三段跳、円盤投、ジャベリックスローなど全中では実施されない種目にも注目。男子1000mには3000mで中学歴代3位の8分16秒78を持つ新妻遼己(平岡中3兵庫)が出場し、高校1年生の選手らと対峙する。
大会の様子はライブ配信で見ることができる。中高生たちにとって今シーズン最後の大舞台。どんな好勝負、好記録が誕生するか。

U18は“6冠”懸かる林美希や男女100mに注目
何と言っても、注目はU18女子100mハードルにエントリーしている林美希(中京大中京高2愛知)だ。 今季は6月のU20日本選手権、8月のインターハイでそれぞれ100mハードルと七種競技を制覇。10月上旬の国体少年Aでは100mハードルを制し、この大会で全国6つ目のタイトルが懸かる。この大会はU18規格(高さ76.2cm)で行われるため、13秒39のU18日本記録(吉田唯莉/小松商・石川)更新にも注目が集まる。 陸上競技の花形である男女の100mにも有力選手が多数そろっている。 U18男子は9月17日の福岡県高校新人で高2歴代5位の10秒29(+1.4)をマークした黒木海翔(東福岡高2)に、同日の新潟県高校選抜で10秒41(+0.1)を出した鶴巻陽太(三条高2新潟)がぶつかる。ともに2年生ながら夏の徳島インターハイで決勝に進み、この時は黒木が5位、鶴巻が6位と黒木に軍配が上がった。 両社の間に食い込んできそうなのが、8月の全国高校定通制大会で100m・200mともに大会新で制した倉澤幹拡(アスレチック宮崎)だ。インターハイ路線には出場しなかったものの、8月の10秒46(-0.4)を筆頭に今季は5度も10秒4~5台をマークしている。三つ巴の争いの末に、大会記録(10秒39)の更新も見られるかもしれない。 U18女子では国体少年Aでインターハイ覇者の藏重みう(中京大中京高3愛知)を破った先村若奈(高川学園高2)と、同Bで優勝した小針陽菜(富士市立1静岡)、200mで23秒台の自己記録を持つ税田ジェニファー璃美(城西高2東京)、山形愛羽(熊本中央高2)らによる好勝負が展開されそう。 インターハイでは小針が2位、先村が3位、山形が7位。税田はケガにより南関東大会で姿を消していた。2016年に齋藤愛美(倉敷中央高/現・大阪成蹊大AC)が樹立した大会記録(11秒60)にどれだけ迫れるか。 U18男子300mハードルには高校最高記録(35秒75)保持者の渕上翔太(東福岡高2)が登場する。資格記録ではランキング2位の三柳遥暉(鵬学園高3石川)に1.69秒も差をつけており、福岡・八屋中3年時の全国中学生大会110mハードル以来となる個人全国タイトルが射程圏内にある。 また、この夏の徳島インターハイ覇者も多数登場してくる。 U18男子走高跳には川﨑俊祐(市尼崎高2兵庫)が2m12でランキングもトップ。同2位の永瀬裕大(倉敷商高3岡山)、2年前の全国中学生大会を制している福士湊(明星学園高2東京)らと優勝を争いそう。 U18女子走高跳の森﨑優希(2年)、同棒高跳の小林美月(3年)による明星学園高コンビもインターハイとの2冠を懸けてエントリー。同円盤投の友利晟弓(那覇西高3沖縄)は1年時の全国高校大会、昨年&今年のインターハイ、昨年のU18大会に続く高校5つ目の全国タイトルを狙う。 インターハイ女子400mハードルを制した瀧野未来(京都橘高2)は300mに、同走幅跳覇者の松村琴都(瑞陵高2愛知)は300mハードルにエントリー。それぞれサブ種目でも上位入賞が狙える位置につけている。 10月上旬の国体を制した選手にも注目だ。 なかでもU18女子やり投の櫻井希美(済美2岐阜)は高2最高記録(57m17)を持ち、北口榛花(旭川東高/現・JAL)の持つ高校記録にあと1m73と迫る。 U18男子やり投の谷口大翔(彦根翔西館高2滋賀)も全国2冠が懸かる。ただし、同学年の池田栄志(長崎日大高2)が8月に65m60まで伸ばして谷口の自己記録を33cm上回っており、来年のインターハイを見据えた好勝負に注目が集まる。 同じくU18女子800mの西田有里(草津東高2滋賀)、同走幅跳の近藤いおん(流山ホークアイ)も国体に続くタイトルが懸かっており、それ以外では高校歴代3位の好記録を持つU18女子5000m競歩の大山藍(鹿児島女高2)がU20世界選手権銀メダリストの実力を発揮しそうだ。U16では全中で見られない特殊種目に注目

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