HOME 国内

2022.10.01

短距離・ウォルシュがブダペスト世界陸上の決勝進出へ意気込み!「パフォーマンスレッドでテンション上がる!」
短距離・ウォルシュがブダペスト世界陸上の決勝進出へ意気込み!「パフォーマンスレッドでテンション上がる!」

10月1日の「みんなでつなごうリレーフェスティバル」の初日、オレゴン世界陸上男子4×400mリレー4位メンバーのウォルシュ・ジュリアン(富士通)が、サポートを受けるアシックスのサイン会を実施。その後に、今季の振り返りと、来季への意気込みを語った。

今季最大のターゲットだったオレゴン世界陸上で、個人では400mで準決勝に進出。4×400mリレーでは3走を務め、ラップ43秒91の激走で日本初の3分切り(2分59秒91)での4位に貢献した。

すでに今シーズンの試合を終えたウォルシュは、「今年は一番充実した1年でした」と振り返る。

日本選手権では予選で敗退するなど、「個人ではまだ1年を通して自分の走りの殻を破れず、ベストパフォーマンスを出せなかった」と言う。

冬季は充実したトレーニングを積み、「練習でも300mや350mでベストが出ていたし、200mでもいいタイムが出せていた。絶対にいけるはずなのに、それが試合に出せなかったんです」。

広告の下にコンテンツが続きます

その殻を破ったのが、オレゴン世界陸上の4×400mリレー予選。前を走るジャマイカの選手を追走する中で、「走りを合わせていたらリズムがいいなと感じたんです。最後まで全然疲れなかった」。

そして決勝も、同じ感覚で走ることができた。6位で受けたバトンを4位に押し上げたその走りは、圧巻だった。

「あの時はゾーンに入って、記憶がないとういわけじゃない。ちゃんと自分の感覚を覚えています。あんなに飛ばして、切り替えても、なんで疲れなかったんだろう、と。『出るじゃん、自分』って思いました」

この時のラップタイムで考えれば、1991年から残る400mの日本記録「44秒78」の更新は十分に可能な水準。殻を破った走りを、来季も再現すること。そうすれば、目指してきた世界のファイナルがいよいよ見えてくる。

そのウォルシュの武器となるのが、アシックスの最新短距離用スプリントシューズ「メタスプリント」だ。

「特徴は何よりも軽さ。それから、地面に着いた時の鋭い反発力は、パワーを使って走る自分にすごくマッチしています。これ以外は考えられないですね。ピンレスは、接地の長い僕の走りにとってはすごく効率が良いと感じています。接地が長くて悩んでいる人、持ち味を生かし切れていない人は、1度履いてみるといい走りができる可能性もあります」

来年のブダペストに向けては、モチベーションをより引き上げるニューカラー「パフォーマンスレッド」が登場。今回、初めて目にしたウォルシュは「履くたびにテンションが上がりそうなカラーリングなのでいいですね!」

新たな武器を携えて挑む、来年のブダペスト世界陸上イヤーに向けて、ウォルシュは自信をのぞかせる。

「個人ではファイナルの舞台が見えたという自信があります。ギリギリではなく、当たり前のような力をつけて、決勝でしっかりと勝負したい。その過程、通過点で日本記録を更新できるように。マイルリレーでは、僕が結果を出すことで1人ひとりの自信につながると思います。そのままの気持ちで挑めれば、いける。もう1度日本記録を出して、かつてはお家芸だったマイルの復活を果たして、メダルを取りたいです」

ケガに泣いた東京五輪イヤーから、しっかりと立て直した日本ロングスプリントのエース。ブダペスト世界陸上では、「パフォーマンスレッド」のシューズを駆って、世界を驚かせるつもりだ。

10月1日の「みんなでつなごうリレーフェスティバル」の初日、オレゴン世界陸上男子4×400mリレー4位メンバーのウォルシュ・ジュリアン(富士通)が、サポートを受けるアシックスのサイン会を実施。その後に、今季の振り返りと、来季への意気込みを語った。 今季最大のターゲットだったオレゴン世界陸上で、個人では400mで準決勝に進出。4×400mリレーでは3走を務め、ラップ43秒91の激走で日本初の3分切り(2分59秒91)での4位に貢献した。 すでに今シーズンの試合を終えたウォルシュは、「今年は一番充実した1年でした」と振り返る。 日本選手権では予選で敗退するなど、「個人ではまだ1年を通して自分の走りの殻を破れず、ベストパフォーマンスを出せなかった」と言う。 冬季は充実したトレーニングを積み、「練習でも300mや350mでベストが出ていたし、200mでもいいタイムが出せていた。絶対にいけるはずなのに、それが試合に出せなかったんです」。 その殻を破ったのが、オレゴン世界陸上の4×400mリレー予選。前を走るジャマイカの選手を追走する中で、「走りを合わせていたらリズムがいいなと感じたんです。最後まで全然疲れなかった」。 そして決勝も、同じ感覚で走ることができた。6位で受けたバトンを4位に押し上げたその走りは、圧巻だった。 「あの時はゾーンに入って、記憶がないとういわけじゃない。ちゃんと自分の感覚を覚えています。あんなに飛ばして、切り替えても、なんで疲れなかったんだろう、と。『出るじゃん、自分』って思いました」 この時のラップタイムで考えれば、1991年から残る400mの日本記録「44秒78」の更新は十分に可能な水準。殻を破った走りを、来季も再現すること。そうすれば、目指してきた世界のファイナルがいよいよ見えてくる。 そのウォルシュの武器となるのが、アシックスの最新短距離用スプリントシューズ「メタスプリント」だ。 「特徴は何よりも軽さ。それから、地面に着いた時の鋭い反発力は、パワーを使って走る自分にすごくマッチしています。これ以外は考えられないですね。ピンレスは、接地の長い僕の走りにとってはすごく効率が良いと感じています。接地が長くて悩んでいる人、持ち味を生かし切れていない人は、1度履いてみるといい走りができる可能性もあります」 来年のブダペストに向けては、モチベーションをより引き上げるニューカラー「パフォーマンスレッド」が登場。今回、初めて目にしたウォルシュは「履くたびにテンションが上がりそうなカラーリングなのでいいですね!」 新たな武器を携えて挑む、来年のブダペスト世界陸上イヤーに向けて、ウォルシュは自信をのぞかせる。 「個人ではファイナルの舞台が見えたという自信があります。ギリギリではなく、当たり前のような力をつけて、決勝でしっかりと勝負したい。その過程、通過点で日本記録を更新できるように。マイルリレーでは、僕が結果を出すことで1人ひとりの自信につながると思います。そのままの気持ちで挑めれば、いける。もう1度日本記録を出して、かつてはお家芸だったマイルの復活を果たして、メダルを取りたいです」 ケガに泣いた東京五輪イヤーから、しっかりと立て直した日本ロングスプリントのエース。ブダペスト世界陸上では、「パフォーマンスレッド」のシューズを駆って、世界を驚かせるつもりだ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.02.22

「インターハイでも勝ちたい」高校2年の栗村凌がU20男子を制す 女子は真柴愛里が貫禄/日本選手権クロカン

◇第40回U20日本選手権クロスカントリー(2月22日/福岡・海の中道海浜公園) U20日本選手権クロスカントリーが行われ、男子(8km)では栗村凌(学法石川高2福島)が23分20秒で優勝を果たした。 今年も全国から有力 […]

NEWS 三浦龍司が圧巻スパートで優勝 井川龍人は2年連続2位/日本選手権クロカン

2025.02.22

三浦龍司が圧巻スパートで優勝 井川龍人は2年連続2位/日本選手権クロカン

◇第108回日本選手権クロスカントリー(2月22日/福岡・海の中道海浜公園) 来年1月の世界クロスカントリー選手権(米国・タラハシー)の代表選考を兼ねた第108回日本選手権クロスカントリーが行われ、男子(10km)はパリ […]

NEWS 【大会結果】第108回日本選手権クロスカントリー(2025年2月22日)

2025.02.22

【大会結果】第108回日本選手権クロスカントリー(2025年2月22日)

【大会結果】第108回日本選手権クロスカントリー(2025年2月22日/福岡・海の中道海浜公園) ●男子10km 1位 三浦龍司(SUBARU)   28分24秒 2位 井川龍人(旭化成)   28分25秒 3位 塩尻和 […]

NEWS 今年も福岡でクロカン日本一決定戦! 日本選手権&U20日本選手権クロカンに有力選手が多数出場

2025.02.22

今年も福岡でクロカン日本一決定戦! 日本選手権&U20日本選手権クロカンに有力選手が多数出場

第108回日本選手権クロスカントリー、第40回U20日本選手権クロスカントリーは今日2月22日、福岡・海の中道海浜公園の1周2kmのコースを舞台に行われる。 日本選手権は男子が10km、女子が8kmで争われ、男子にはパリ […]

NEWS 編集部コラム「奥が深い」

2025.02.21

編集部コラム「奥が深い」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年3月号 (2月14日発売)

2025年3月号 (2月14日発売)

別府大分毎日マラソン
落合 晃×久保 凛
太田智樹、葛西潤
追跡箱根駅伝&高校駅伝

page top