2022.09.30
日本グランプリシリーズ新潟大会で世界陸連コンチネンタルツアー・ブロンズのATHLETICS CHALLENGE CUP 2022(アスレチックスチャレンジカップ)が、10月1、2日の2日間にわたって新潟市のデンカビッグスワンスタジアムで行われる。トラック&フィールドシーズンもいよいよ大詰め。今季の総まとめ、そして来年のブダペスト世界選手権へ向けた大事な一戦となる。
注目は女子中長距離の田中希実(豊田自動織機)。今大会には800m、1500m、3000m、5000mの4種目にエントリーした。1週間前の全日本実業団対抗後は「状態を見て1、2種目になると思います」と語っていた田中。初日に800m、3000m、5000mが組み込まれ、2日目に1500mとなっている。どんな組み合わせで登場するだろうか。
5000mには日本記録保持者の廣中璃梨佳(日本郵政グループ)がエントリー。全日本実業団対抗の後は「次は(記録を)狙いたい」と語っており、自身の持つ日本記録(14分52秒84)やブダペスト世界選手権の参加標準記録(14分57秒00)がターゲットになるかもしれない。
女子やり投の日本記録(66m00)保持者で、オレゴン世界選手権銅メダリスト・北口榛花(JAL)が帰国後初戦となる。世界選手権後は欧州転戦してダイヤモンドリーグ・ファイナルでも3位の快挙。まだ万全とはいかないまでも「久しぶりに日本のファンのみなさんに見てもらえる。60mオーバーを」と意気込んでいる。同種目には同じくオレゴン世界選手権代表の武本紗栄(佐賀県スポーツ協会)、19年ドーハ世界選手権代表の佐藤友佳(ニコニコのり)、全日本実業団対抗を制した長麻尋(国士舘クラブ)らハイレベルな選手がそろう。男子は世界選手権9位のディーン元気(ミズノ)、今季82m99を投げて復活した新井涼平(スズキ)の同年代対決に注目だ。
男子跳躍陣も豪華。走高跳にはオレゴン世界選手権8位入賞の真野友博(九電工)がエントリー。ただ、世界選手権後の欧州遠征で足をやや痛めた影響もあり本数を制限しながらの試合となりそうだ。走幅跳にはドーハ世界選手権8位、東京五輪6位の橋岡優輝(富士通)がエントリー。2年前に同会場で行われた日本インカレでは8m29を跳んでいるように相性の良いスタジアムであり、助走の感覚さえ戻ればブダペスト世界選手権の参加標準記録8m25のクリアもあり得る。
周回コースで好記録が出る新潟。男子400mには佐藤風雅(那須環境技術センター)、中島佑気ジョセフ(東洋大)と、オレゴン世界選手権4×400mリレー4位メンバーが出場を予定している。400mハードルには東京五輪代表で復調気配のある山内大夢(東邦銀行)が出場する。
女子200mは兒玉芽生(ミズノ)と君嶋愛梨沙(土木管理総合)が激突。今季は100mも含めて幾度となくハイレベルな攻防を繰り広げてきた。1週間前の全日本実業団対抗では兒玉が100mで日本歴代2位の11秒24、200mも23秒41の自己新をマーク。22秒台にどれだけ近づけるか。
女子円盤投には日本記録保持者の郡菜々佳(新潟アルビレックスRC)、齋藤真希(東女体大)が出場。郡は「噛み合えば60mは投げられる準備はできている」と言うように、所属先の本拠地で日本人初の大台を狙う。同種目には61m78を持つジェイド・ラリー(英国)といったワールドクラスの選手も出場する。
このほか、各種目に有力選手が多数エントリー。秋の新潟を熱くするパフォーマンスが見られそうだ。大会は6000人を上限に入場無料で有観客実施。大会の模様はライブ配信される。
ライブ配信
1日目
2日目
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.03.26
-
2025.03.26
-
2025.03.26
-
2025.03.26
-
2025.03.26
2025.03.23
女子は長野東が7年ぶりの地元V アンカー・田畑陽菜が薫英女学院を逆転/春の高校伊那駅伝
-
2025.03.19
-
2025.03.25
2025.03.02
初挑戦の青学大・太田蒼生は途中棄権 果敢に先頭集団に挑戦/東京マラソン
2025.03.02
太田蒼生は低体温症と低血糖で途中棄権 「世界のレベルを知れて良い経験」/東京マラソン
-
2025.03.23
-
2025.03.19
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.03.26
日本選手権室内・日本室内大阪大会が終了 リレーフェス今年実施せず、U16リレーは7/12~13の日本選手権リレー・混成と併催
日本陸連は3月26日、都内で理事会を開き、2025年度の主要競技会日程を承認した。 これまで、主に毎年2月に実施していた日本選手権室内・日本室内大阪大会は終了とし、25年度から行われない。 同大会は元々、1984年に「国 […]
2025.03.26
【男子3000m】尾田祥太(Runup Academy・中2) 8分37秒25=中2歴代6位
3月22日、名古屋市のパロマ瑞穂北陸上競技場で愛知陸協長距離競技会(第1回トヨタ紡織記録挑戦会)が行われ、男子3000mに出場した尾田祥太(Runup Academy/岡崎南中2愛知)が8分37秒25の中2歴代6位のタイ […]
2025.03.26
セイコーGGPと日本選手権で東京世界陸上の運営トレーニング実施「大会運営に必要な能力・経験」の蓄積目指す
公益財団法人東京2025世界陸上財団は3月26日に理事会を開き、本番での運営能力向上を図るため、運営トレーニングを実施することを発表した。 トレーニングの対象大会は、本番のメイン会場である国立競技場で行われるセイコーゴー […]
2025.03.26
スズキの田原遼太郎が現役引退 800mインターハイ出場 大学時代は関西インカレ1万m優勝
スズキは所属する田原遼太郎が現役を引退し、社業に専念することを発表した。 田原は大阪府出身の26歳。中学から陸上を始め、当初は800mなど中距離に取り組み、13年全中では準決勝まで進んでいる。大阪高でもトラックや高校駅伝 […]
2025.03.26
東京世界陸上ボランティアに3100人が採用 周辺協力者含めて3400人で構成
公益財団法人東京世界陸上財団は3月26日に理事会を開催し、ボランティアの採用結果について発表した。 11月1日から12月17日までの期間で募集し、当初想定していた募集人数3000人程度を大きく上回る8,276人が応募。そ […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報