2022.09.30
学生長距離Close-upインタビュー
亀田 仁一路 Kameda Jinichiro 関西大学3年
「月陸Online」限定で大学長距離選手のインタビューをお届けする「学生長距離Close-upインタビュー」。23回目は、9月9日の日本インカレ男子10000mで4位(日本人1位/28分49秒45)に入った亀田仁一路(関大)に話を聞いた。
兵庫・姫路商高時代までは全国での実績はなし。大学に入ってからめきめきと頭角をあらわし、昨年10月には関西インカレ10000mで優勝。12月には10000mで28分39秒46と自己ベストを更新した。今年6月の全日本大学駅伝関西地区選考会では最終組となる4組で独走し、チームの20年ぶり出雲駅伝出場に大きく貢献。関西から全国のトップレベルへ――今後も期待できるランナーだ。
「100点満点」だった日本インカレ
「あまり調子が良かったとは言えない状況だったので、結果については100点満点、自分自身が思っていた以上の結果になったと思います」
日本インカレについて振り返り、亀田は率直にそう口にする。
レースでは序盤から先頭集団につき、留学生が抜け出した後も終始5番手付近を走り続けた。8000m過ぎでただ一人留学生について行った中村唯翔(青学大)が遅れ、徐々に追いつくと、そのままラスト1周まで中村の後ろにぴたりとついて走った。残り150mで一気にスパートをかけて抜き去ると、そのままフィニッシュ。大きなガッツポーズを見せた。
インカレの前まではチームでの夏合宿があり、そこでいい練習ができたという手応えもあった反面、疲労が抜けきっていないという感覚もあった。
「日本人トップを狙う気持ちで走っていましたが、本当に取れるとは思っていませんでした。目標は掲げて走るけど、(日本人トップを)取れなくても今回のレースを生かして、4年生でしっかりトップを取れるようにと思っていました」
自らの想定よりもいい結果に「プラスになりました」と手応えを感じたようだ。
「毎日がターニングポイント」だった高校時代
兵庫県たつの市出身。小学校の時はサッカーに取り組んでいたが、球技はあまり好きではないと子供心に感じていた。
それよりも走るのが好きで、「『走るだけの競技』があるんだったら」と中学校から陸上部に入った。特に強豪校というわけではなく、部活は友人との遊びの延長のようなところもあった。
それが大きく変わったのは、中3の時に新しい顧問の先生が来てからだ。「センスがあるからもっと上に挑戦してみたらいい」と言われ、より試行錯誤して練習に取り組むようになった。地元で一番陸上が強い高校をインターネットで調べ、姫路商業高校を見つけた。
「ここだったら強くなれるかもしれない」
「挑戦してみたい」
その思いを持って、一般受験で合格し、陸上部に入部した。
入部してみると、自分以外の部員はほぼ全員スポーツ推薦で来ているような状況で、実力的には一番下からのスタートとなった。初めは男子の練習についていけず、女子のメニューを課されたが、それでも練習が終わると倒れ込むほど。当時3年生だった先輩と今でも話す機会があるそうで、「すぐやめると思っていた」と言われるほど、チームのレベルとの差は大きかった。
しかし、当の本人は倒れ込むほどの練習も「楽しい」と思っていたのだという。「このまま練習していけば、いつかは一番強くなっていけるだろう」という自信があった。中学3年の時に先生に言われた「センスがある」という言葉が亀田の支えとなっていたからだ。
「毎日がターニングポイントだった」というほどの新しいことの連続だったが、特に記憶に残っているのは「高校1年時の夏合宿」だと言う。そこには姫路商だけではなく、西脇工など全国的な強豪校の選手の練習も見ることができた。
「同い年の選手でも、こんなに意識高く陸上に取り組んでいるんだ、と目の当たりにしました。正直いままでレベルが高すぎて『自分とは違う』と他人事のように思っていた選手たちのことも、身近に感じられるようになりました」
そこからコツコツと練習を重ね、「気づいたらチームの主力になっていた」という亀田。同級生には菅野大輝(現・東洋大)、砂田晟弥(現・プレス工業)ら現在でも活躍する選手がおり、切磋琢磨できる環境もプラスに働いていた。
しかし、強豪ひしめく兵庫県の壁は厚かった。3年時の県大会5000m8位が最高成績で「なかなか自分の思っていたようにはいかなかったですね」と振り返る。
高3の兵庫県大会は5000m8位。ゼッケン1番が亀田。チームメイトだった菅野大輝(現・東洋大、37番)が3位だった
自主性を重視する関大に進学してブレイク
5000mで14分25秒76の自己記録を持っていた亀田には、関東の大学からも声がかかった。
しかし、結果的に亀田は関大への進学を選択。その理由をこう話す。
「高校時代の練習を通して、『こうやったら強くなれるのでは』という考えが固まってきていました。関東の大学に行くと箱根駅伝への出場が大きな目標になるので、自分の考えるやり方を通すのは難しいかもしれない。ある程度自主性を認めてもらえる学校に行きたいと考えて関大を選びました」
高校時代に実力を伸ばしてきたとはいえ、もし箱根駅伝を目指すならかなり無理をしないとメンバー争いにすら絡めないのでは、と自分の立ち位置を冷静にも見ていた。
「他の選手と一緒にやると無理をして、故障につながってしまうのではないかと思いました。日本選手権を目指すために、確実にステップを踏んでいきたいという考えもあったんです」
入学当初から、亀田は「2年生で結果を残したい」と考えていた。2年生で好タイムを残せば、3年生で日本インカレに挑戦できる。そして4年生で日本選手権に挑み、学生だけではなく日本トップレベルの選手と戦いたい。そうロードマップを描いた。
1年時はそのために土台を作る期間と考え、練習のみならず生活習慣を見直し、自分が一番パフォーマンスを発揮できる環境を整えていった。
目標実現のために、2年生で5000m13分台、10000m28分台を出すことは絶対条件だと考えていたというが、これを見事に達成。「目標として掲げてはいましたが、ここまでうまくいくんだなと。想像以上でした」と振り返る。
昨年10月の関西インカレ10000mで優勝してブレイク
躍進の理由として、「1ヵ月以上離脱するようなケガをせず練習を継続できていたことが大きい」と分析する。その頃から100%試合に合わせるのではなく、日頃からいい練習をして、試合も練習の一環という気持ちで出場できるようにもなったという。今年6月の全日本大学駅伝選考会でも「練習通りを試合で体現できました」という。
将来はマラソンで日本記録の更新を
これからの駅伝シーズン、まず関大は20年ぶりに10月10日の出雲駅伝に出場する。チームの目標は地方勢トップだ。亀田自身は「区間賞を取りたい」という気持ちがあるが、「優先すべきはチームの結果です。他の選手が走りやすいところを走ってもらって、自分はどの区間でも走れる準備をしておくのがチームのためになると思います」と頼もしい。
続く11月6日の全日本大学駅伝では、チームとしての出場は叶わず、亀田は昨年に引き続き日本学連選抜の一員として出場する。昨年は1区を走って6位。「かなり悔しかったですね。今年も1区でリベンジしたいという思いがあります。そして自分の経験をチームに持ち帰り、来年はチームとしても全日本大学駅伝に出場できたら」と話す。普段は一人での練習が多いという亀田だが、ほぼ毎日のようにチームメートと陸上のことについてコミュニケーションを取り、チームを引っ張る原動力となろうとしている。
大学在学中の目標は、5000m&10000mの関西学生記録(13分20秒43&28分31秒76)を更新すること。そして日本選手権への出場だ。卒業後はマラソンに挑戦し、「日本代表になって世界と戦い、いずれ日本記録を更新したい」と大きな目標を語る。
中大の吉居大和や順大の三浦龍司など、同年代の選手は勝ちたい存在として意識するが、「目標とする選手はいない」と話す。
「目標の選手を作ってしまうと、その選手の真似事になってしまうので。自分自身を目標にして、独自の路線を作り上げていきたいと思っています」
強い意志と明確な目標を持ち、確実に実力を伸ばしてきた。「誰からも尊敬されるような選手になって、いろんな人に走ることの楽しさを伝えたい」という大きな夢を実現するため、成長を続ける亀田の今後に注目だ。
◎かめだ・じんいちろう/2001年8月28日生まれ。兵庫県出身。御津中→姫路商高→関大。自己記録5000m13分51秒87、10000m28分39秒46。2年時の関西インカレ10000mを制してブレイク。同年11月の全日本大学駅伝では1区6位と関東勢と互角の勝負を繰り広げた。3年生となった今年はさらに実力を磨き、6月の全日本大学駅伝関西地区選考会では全体トップの快走でチームの20年ぶり出雲駅伝出場に貢献。9月の日本インカレ10000mでは日本人トップの4位と全国の舞台でその名をアピールした。
文/藤井みさ
「100点満点」だった日本インカレ
「あまり調子が良かったとは言えない状況だったので、結果については100点満点、自分自身が思っていた以上の結果になったと思います」 日本インカレについて振り返り、亀田は率直にそう口にする。 レースでは序盤から先頭集団につき、留学生が抜け出した後も終始5番手付近を走り続けた。8000m過ぎでただ一人留学生について行った中村唯翔(青学大)が遅れ、徐々に追いつくと、そのままラスト1周まで中村の後ろにぴたりとついて走った。残り150mで一気にスパートをかけて抜き去ると、そのままフィニッシュ。大きなガッツポーズを見せた。 インカレの前まではチームでの夏合宿があり、そこでいい練習ができたという手応えもあった反面、疲労が抜けきっていないという感覚もあった。 「日本人トップを狙う気持ちで走っていましたが、本当に取れるとは思っていませんでした。目標は掲げて走るけど、(日本人トップを)取れなくても今回のレースを生かして、4年生でしっかりトップを取れるようにと思っていました」 自らの想定よりもいい結果に「プラスになりました」と手応えを感じたようだ。
「毎日がターニングポイント」だった高校時代
兵庫県たつの市出身。小学校の時はサッカーに取り組んでいたが、球技はあまり好きではないと子供心に感じていた。 それよりも走るのが好きで、「『走るだけの競技』があるんだったら」と中学校から陸上部に入った。特に強豪校というわけではなく、部活は友人との遊びの延長のようなところもあった。 それが大きく変わったのは、中3の時に新しい顧問の先生が来てからだ。「センスがあるからもっと上に挑戦してみたらいい」と言われ、より試行錯誤して練習に取り組むようになった。地元で一番陸上が強い高校をインターネットで調べ、姫路商業高校を見つけた。 「ここだったら強くなれるかもしれない」 「挑戦してみたい」 その思いを持って、一般受験で合格し、陸上部に入部した。 入部してみると、自分以外の部員はほぼ全員スポーツ推薦で来ているような状況で、実力的には一番下からのスタートとなった。初めは男子の練習についていけず、女子のメニューを課されたが、それでも練習が終わると倒れ込むほど。当時3年生だった先輩と今でも話す機会があるそうで、「すぐやめると思っていた」と言われるほど、チームのレベルとの差は大きかった。 しかし、当の本人は倒れ込むほどの練習も「楽しい」と思っていたのだという。「このまま練習していけば、いつかは一番強くなっていけるだろう」という自信があった。中学3年の時に先生に言われた「センスがある」という言葉が亀田の支えとなっていたからだ。 「毎日がターニングポイントだった」というほどの新しいことの連続だったが、特に記憶に残っているのは「高校1年時の夏合宿」だと言う。そこには姫路商だけではなく、西脇工など全国的な強豪校の選手の練習も見ることができた。 「同い年の選手でも、こんなに意識高く陸上に取り組んでいるんだ、と目の当たりにしました。正直いままでレベルが高すぎて『自分とは違う』と他人事のように思っていた選手たちのことも、身近に感じられるようになりました」 そこからコツコツと練習を重ね、「気づいたらチームの主力になっていた」という亀田。同級生には菅野大輝(現・東洋大)、砂田晟弥(現・プレス工業)ら現在でも活躍する選手がおり、切磋琢磨できる環境もプラスに働いていた。 しかし、強豪ひしめく兵庫県の壁は厚かった。3年時の県大会5000m8位が最高成績で「なかなか自分の思っていたようにはいかなかったですね」と振り返る。
自主性を重視する関大に進学してブレイク
5000mで14分25秒76の自己記録を持っていた亀田には、関東の大学からも声がかかった。 しかし、結果的に亀田は関大への進学を選択。その理由をこう話す。 「高校時代の練習を通して、『こうやったら強くなれるのでは』という考えが固まってきていました。関東の大学に行くと箱根駅伝への出場が大きな目標になるので、自分の考えるやり方を通すのは難しいかもしれない。ある程度自主性を認めてもらえる学校に行きたいと考えて関大を選びました」 高校時代に実力を伸ばしてきたとはいえ、もし箱根駅伝を目指すならかなり無理をしないとメンバー争いにすら絡めないのでは、と自分の立ち位置を冷静にも見ていた。 「他の選手と一緒にやると無理をして、故障につながってしまうのではないかと思いました。日本選手権を目指すために、確実にステップを踏んでいきたいという考えもあったんです」 入学当初から、亀田は「2年生で結果を残したい」と考えていた。2年生で好タイムを残せば、3年生で日本インカレに挑戦できる。そして4年生で日本選手権に挑み、学生だけではなく日本トップレベルの選手と戦いたい。そうロードマップを描いた。 1年時はそのために土台を作る期間と考え、練習のみならず生活習慣を見直し、自分が一番パフォーマンスを発揮できる環境を整えていった。 目標実現のために、2年生で5000m13分台、10000m28分台を出すことは絶対条件だと考えていたというが、これを見事に達成。「目標として掲げてはいましたが、ここまでうまくいくんだなと。想像以上でした」と振り返る。
将来はマラソンで日本記録の更新を
これからの駅伝シーズン、まず関大は20年ぶりに10月10日の出雲駅伝に出場する。チームの目標は地方勢トップだ。亀田自身は「区間賞を取りたい」という気持ちがあるが、「優先すべきはチームの結果です。他の選手が走りやすいところを走ってもらって、自分はどの区間でも走れる準備をしておくのがチームのためになると思います」と頼もしい。 続く11月6日の全日本大学駅伝では、チームとしての出場は叶わず、亀田は昨年に引き続き日本学連選抜の一員として出場する。昨年は1区を走って6位。「かなり悔しかったですね。今年も1区でリベンジしたいという思いがあります。そして自分の経験をチームに持ち帰り、来年はチームとしても全日本大学駅伝に出場できたら」と話す。普段は一人での練習が多いという亀田だが、ほぼ毎日のようにチームメートと陸上のことについてコミュニケーションを取り、チームを引っ張る原動力となろうとしている。 大学在学中の目標は、5000m&10000mの関西学生記録(13分20秒43&28分31秒76)を更新すること。そして日本選手権への出場だ。卒業後はマラソンに挑戦し、「日本代表になって世界と戦い、いずれ日本記録を更新したい」と大きな目標を語る。 中大の吉居大和や順大の三浦龍司など、同年代の選手は勝ちたい存在として意識するが、「目標とする選手はいない」と話す。 「目標の選手を作ってしまうと、その選手の真似事になってしまうので。自分自身を目標にして、独自の路線を作り上げていきたいと思っています」 強い意志と明確な目標を持ち、確実に実力を伸ばしてきた。「誰からも尊敬されるような選手になって、いろんな人に走ることの楽しさを伝えたい」という大きな夢を実現するため、成長を続ける亀田の今後に注目だ。
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2025年3月号 (2月14日発売)
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