HOME 海外

2022.09.25

王者・キプチョゲが4年ぶり世界新!驚異の37歳は五輪3連覇がターゲット /ベルリン・マラソン
王者・キプチョゲが4年ぶり世界新!驚異の37歳は五輪3連覇がターゲット /ベルリン・マラソン

9月25日、ドイツ・ベルリンで第48回ベルリン・マラソンが行われ、リオ、東京五輪金メダリストのエリウド・キプチョゲ(ケニア)が自らの持つ世界記録(2時間1分39秒)を30秒更新する2時間1分09秒で優勝を飾った。

まさに王者による伝説的なレースとなった。キプチョゲは5kmを14分14秒、10kmを28分22秒で通過し、2時間切りを目指すスピードで快走。中間点を59分51秒で通過したあと、25kmが1時間11分08秒とペースを落としたが、主催者が発表するフィニッシュ予測タイムは世界記録を上回るタイムを示していた。

キプチョゲの走りにアンダムラク・ベリフ(エチオピア)だけがついて行ったが、それも26kmまで。以降はキプチョゲの一人旅となり、40kmを1時間54分53秒で通過すると、2位には4分以上の大差をつけていた。両手を広げて笑顔でフィニッシュ。ベルリンでは4度目の優勝となった。

五輪で2度の金メダルを獲得し、18年に世界記録を樹立。また、19年には非公認ながら2時間切りを目指すイベントで1時間59分40秒と人類初の“サブ2”を達成するなど、これまでさまざまな偉業を成し遂げてきた王者キプチョゲ。昨年末のインタビューでは「引退はまったく考えていない」と話し、「ここまでくればオリンピックの3連覇に挑戦することは当然の流れ。この先、何が起こるかは誰にも予測できませんが、人間の能力は無限だと思っています。近道はありません。一歩一歩、地味な努力の積み重ねが大事です」と答えていた。

今年3月の東京マラソンでは2時間2分40秒と日本国内最高タイムで優勝。今年11月に38歳を迎えるが、その勢いは衰える事を知らない。

また、女子でも好記録が誕生。ティギスト・アセファ(エチオピア)が世界歴代3位の2時間15分37秒で優勝。青森山田高を卒業し、日本のスターツに所属するローズメリー・ワンジル(ケニア)が初マラソンながら2時間18分00で2位に入った。

広告の下にコンテンツが続きます

■男子マラソン世界10傑
2.01.09 E.キプチョゲ(ケニア)    2022. 9.25
2.01.41 K.ベケレ(エチオピア)    2019. 9.29
2.02.48 B.レゲセ(エチオピア)    2019. 9.29
2.02.55 M.ゲレメウ(エチオピア)   2019. 4.28
2.02.57 D.キメット(ケニア)     2014. 9.28
2.02.57 T.エキル(ケニア)      2021. 5.16
2.03.00 E.チェベト(ケニア)     2020.12. 6
2.03.04 L.チェロノ(ケニア)     2020.12. 6
2.03.13 E.ムタイ(ケニア)      2014. 9.28
2.03.13 W.キプサング(ケニア)    2016. 9.25
2.03.13 A.キプルト(ケニア)     2022. 3. 6
●マラソン
2.14.04 B.コスゲイ(ケニア)           2019.10.13
2.15.25 P.ラドクリフ(英国)           2003. 4.13
2.15.37 T.アセファ(エチオピア)         2022. 9.25
2.17.01 M.ケイタニー(ケニア)          2017. 4.23
2.17.08 R.チェプンゲティチ(ケニア)       2019. 1.25
2.17.16 P.ジェプチルチル(ケニア)        2020.12. 6
2.17.23 Y.イェフアラウ(エチオピア)       2022. 4.24
2.17.41 W.デゲファ(エチオピア)         2019. 1.25
2.17.43 J.ジェプコスゲイ(ケニア)        2021.10. 3
2.17.45 L.チェムタイ・サルペーター(イスラエル) 2020. 3. 1
2.17.56 T.ディババ(エチオピア)         2017. 4.23

9月25日、ドイツ・ベルリンで第48回ベルリン・マラソンが行われ、リオ、東京五輪金メダリストのエリウド・キプチョゲ(ケニア)が自らの持つ世界記録(2時間1分39秒)を30秒更新する2時間1分09秒で優勝を飾った。 まさに王者による伝説的なレースとなった。キプチョゲは5kmを14分14秒、10kmを28分22秒で通過し、2時間切りを目指すスピードで快走。中間点を59分51秒で通過したあと、25kmが1時間11分08秒とペースを落としたが、主催者が発表するフィニッシュ予測タイムは世界記録を上回るタイムを示していた。 キプチョゲの走りにアンダムラク・ベリフ(エチオピア)だけがついて行ったが、それも26kmまで。以降はキプチョゲの一人旅となり、40kmを1時間54分53秒で通過すると、2位には4分以上の大差をつけていた。両手を広げて笑顔でフィニッシュ。ベルリンでは4度目の優勝となった。 五輪で2度の金メダルを獲得し、18年に世界記録を樹立。また、19年には非公認ながら2時間切りを目指すイベントで1時間59分40秒と人類初の“サブ2”を達成するなど、これまでさまざまな偉業を成し遂げてきた王者キプチョゲ。昨年末のインタビューでは「引退はまったく考えていない」と話し、「ここまでくればオリンピックの3連覇に挑戦することは当然の流れ。この先、何が起こるかは誰にも予測できませんが、人間の能力は無限だと思っています。近道はありません。一歩一歩、地味な努力の積み重ねが大事です」と答えていた。 今年3月の東京マラソンでは2時間2分40秒と日本国内最高タイムで優勝。今年11月に38歳を迎えるが、その勢いは衰える事を知らない。 また、女子でも好記録が誕生。ティギスト・アセファ(エチオピア)が世界歴代3位の2時間15分37秒で優勝。青森山田高を卒業し、日本のスターツに所属するローズメリー・ワンジル(ケニア)が初マラソンながら2時間18分00で2位に入った。 ■男子マラソン世界10傑 2.01.09 E.キプチョゲ(ケニア)    2022. 9.25 2.01.41 K.ベケレ(エチオピア)    2019. 9.29 2.02.48 B.レゲセ(エチオピア)    2019. 9.29 2.02.55 M.ゲレメウ(エチオピア)   2019. 4.28 2.02.57 D.キメット(ケニア)     2014. 9.28 2.02.57 T.エキル(ケニア)      2021. 5.16 2.03.00 E.チェベト(ケニア)     2020.12. 6 2.03.04 L.チェロノ(ケニア)     2020.12. 6 2.03.13 E.ムタイ(ケニア)      2014. 9.28 2.03.13 W.キプサング(ケニア)    2016. 9.25 2.03.13 A.キプルト(ケニア)     2022. 3. 6 ●マラソン 2.14.04 B.コスゲイ(ケニア)           2019.10.13 2.15.25 P.ラドクリフ(英国)           2003. 4.13 2.15.37 T.アセファ(エチオピア)         2022. 9.25 2.17.01 M.ケイタニー(ケニア)          2017. 4.23 2.17.08 R.チェプンゲティチ(ケニア)       2019. 1.25 2.17.16 P.ジェプチルチル(ケニア)        2020.12. 6 2.17.23 Y.イェフアラウ(エチオピア)       2022. 4.24 2.17.41 W.デゲファ(エチオピア)         2019. 1.25 2.17.43 J.ジェプコスゲイ(ケニア)        2021.10. 3 2.17.45 L.チェムタイ・サルペーター(イスラエル) 2020. 3. 1 2.17.56 T.ディババ(エチオピア)         2017. 4.23

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.25

箱根駅伝予選会のスタート時刻を変更「温暖化の影響による選手の安全確保」

関東学生陸上競技連盟は3月25日、箱根駅伝予選会のスタート時刻について、次回から変更すると発表した。 前回までは午前9時35分スタートだったが、第102回大会予選会から午前8時30分スタートと、約1時間前倒しする。 「温 […]

NEWS 100mH福部真子「引退しないといけないのかな…」菊池病の公表に葛藤も「あとで後悔したくない」元気な姿アピール

2025.03.25

100mH福部真子「引退しないといけないのかな…」菊池病の公表に葛藤も「あとで後悔したくない」元気な姿アピール

女子100mハードル日本記録保持者の福部真子(日本建設工業)がインタビューに応じ、昨年末に公表した「菊池病」と発覚した時の状況や、今の調子、復帰に向けた思いを聞いた。 「元気です!見てもらった通り!」。オンラインで画面越 […]

NEWS 大阪に約270人の高校生アスリートが集結! 「切磋琢磨していきたい」 3泊4日の全国高体連合宿スタート

2025.03.25

大阪に約270人の高校生アスリートが集結! 「切磋琢磨していきたい」 3泊4日の全国高体連合宿スタート

2024年度の日本陸連U-19強化研修合宿・全国高体連陸上競技専門部強化合宿が3月25日、大阪・ヤンマースタジアム長居で始まった。全国から選手約270人が参加し、20度を超える汗ばむ陽気の中で打ち解けながら練習に取り組ん […]

NEWS HOKAが「CLIFTON 10」発売に先駆けてイベント 鎧坂哲哉「クッション性とフィット感が良い」

2025.03.25

HOKAが「CLIFTON 10」発売に先駆けてイベント 鎧坂哲哉「クッション性とフィット感が良い」

デッカーズジャパンは3月25日、パフォーマンスフットウェア&アパレルブランド「HOKA」の人気シリーズの新作シューズ「CLIFTON 10(クリフトン 10)」の発売に先駆けてメディア向けの商品説明会・トークセッションを […]

NEWS 富士通加入の平林樹「世界一になる」鈴木康也は「マラソンで世界へ」

2025.03.25

富士通加入の平林樹「世界一になる」鈴木康也は「マラソンで世界へ」

富士通が3月25日、2025年度新加入選手の合同取材会見を開き、男子長距離の篠原倖太朗(駒大)、平林樹(城西大)、鈴木康也(麗澤大)、女子400mハードルの山本亜美(立命大)が登壇した。 城西大の主将を務めた平林は「こう […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top