HOME 国内

2022.09.24

多田修平が意地の100mV!「タイムは満足いかない」10秒29も復帰飾る/全日本実業団
多田修平が意地の100mV!「タイムは満足いかない」10秒29も復帰飾る/全日本実業団

◇第70回全日本実業団対抗選手権(9月23~25日/岐阜・長良川)2日目

全日本実業団対抗選手権2日目に行われた男子100m決勝。予選をぎりぎりで通過した多田修平(住友電工)が10秒29(+0.9)をマークして初優勝した。

これが日本を代表するスプリンターの底力であり、意地なのか。東京五輪代表の多田だが、6月の日本選手権で準決勝敗退。オレゴン世界選手権代表入りはならなかった。5月の肉離れの影響で、その後も右ふくらはぎも肉離れして「間に合うかどうかわからない状態」だったという。

7月末の記録会で10秒51(-0.1)。今大会は「試合で調子を上げていくタイプ。今の力を確認する」という位置づけで臨んで、予選は10秒41(-0.7)でプラスで拾われて決勝進出だった。

「切れ味を出すようなウォーミングアップ」をした決勝。低い姿勢からのスタートを決めると最後まで逃げ切った。「スタートもまずまずで後半もしっかり粘れました」と言い、「タイムは満足できませんが優勝できてよかったです」と、久しぶりの好走に多田らしい笑顔を見せる。

広告の下にコンテンツが続きます

若手のホープだった多田も26歳。「若い選手も増えて、ベテラン…中堅くらいになった。意地を見せたいという思いもありました」。17年から世界大会に出場していただけにオレゴン行きがかなわず「ぽっかり穴が開いた」という。世界選手権は「応援半分、悔しさ半分」。それでも腐らず、自分の走りを取り戻すことに集中した。

ブダペスト世界選手権の参加標準記録は10秒00。「それは決勝を目指す上で最低限。10秒00を最低目標に、9秒台、9秒95(日本記録)を目指して頑張ります」。次戦は国体の4×100mリレーで、坂井隆一郎(大阪ガス)と組むことに。ともに1走のスペシャリストだが「4走がいいですね」と笑う多田。この笑顔が戻れば、得意のロケットスタートもすぐに戻ってくる。

◇第70回全日本実業団対抗選手権(9月23~25日/岐阜・長良川)2日目 全日本実業団対抗選手権2日目に行われた男子100m決勝。予選をぎりぎりで通過した多田修平(住友電工)が10秒29(+0.9)をマークして初優勝した。 これが日本を代表するスプリンターの底力であり、意地なのか。東京五輪代表の多田だが、6月の日本選手権で準決勝敗退。オレゴン世界選手権代表入りはならなかった。5月の肉離れの影響で、その後も右ふくらはぎも肉離れして「間に合うかどうかわからない状態」だったという。 7月末の記録会で10秒51(-0.1)。今大会は「試合で調子を上げていくタイプ。今の力を確認する」という位置づけで臨んで、予選は10秒41(-0.7)でプラスで拾われて決勝進出だった。 「切れ味を出すようなウォーミングアップ」をした決勝。低い姿勢からのスタートを決めると最後まで逃げ切った。「スタートもまずまずで後半もしっかり粘れました」と言い、「タイムは満足できませんが優勝できてよかったです」と、久しぶりの好走に多田らしい笑顔を見せる。 若手のホープだった多田も26歳。「若い選手も増えて、ベテラン…中堅くらいになった。意地を見せたいという思いもありました」。17年から世界大会に出場していただけにオレゴン行きがかなわず「ぽっかり穴が開いた」という。世界選手権は「応援半分、悔しさ半分」。それでも腐らず、自分の走りを取り戻すことに集中した。 ブダペスト世界選手権の参加標準記録は10秒00。「それは決勝を目指す上で最低限。10秒00を最低目標に、9秒台、9秒95(日本記録)を目指して頑張ります」。次戦は国体の4×100mリレーで、坂井隆一郎(大阪ガス)と組むことに。ともに1走のスペシャリストだが「4走がいいですね」と笑う多田。この笑顔が戻れば、得意のロケットスタートもすぐに戻ってくる。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.25

箱根駅伝予選会のスタート時刻を変更「温暖化の影響による選手の安全確保」

関東学生陸上競技連盟は3月25日、箱根駅伝予選会のスタート時刻について、次回から変更すると発表した。 前回までは午前9時35分スタートだったが、第102回大会予選会から午前8時30分スタートと、約1時間前倒しする。 「温 […]

NEWS 100mH福部真子「引退しないといけないのかな…」菊池病の公表に葛藤も「あとで後悔したくない」元気な姿アピール

2025.03.25

100mH福部真子「引退しないといけないのかな…」菊池病の公表に葛藤も「あとで後悔したくない」元気な姿アピール

女子100mハードル日本記録保持者の福部真子(日本建設工業)がインタビューに応じ、昨年末に公表した「菊池病」と発覚した時の状況や、今の調子、復帰に向けた思いを聞いた。 「元気です!見てもらった通り!」。オンラインで画面越 […]

NEWS 大阪に約270人の高校生アスリートが集結! 「切磋琢磨していきたい」 3泊4日の全国高体連合宿スタート

2025.03.25

大阪に約270人の高校生アスリートが集結! 「切磋琢磨していきたい」 3泊4日の全国高体連合宿スタート

2024年度の日本陸連U-19強化研修合宿・全国高体連陸上競技専門部強化合宿が3月25日、大阪・ヤンマースタジアム長居で始まった。全国から選手約270人が参加し、20度を超える汗ばむ陽気の中で打ち解けながら練習に取り組ん […]

NEWS HOKAが「CLIFTON 10」発売に先駆けてイベント 鎧坂哲哉「クッション性とフィット感が良い」

2025.03.25

HOKAが「CLIFTON 10」発売に先駆けてイベント 鎧坂哲哉「クッション性とフィット感が良い」

デッカーズジャパンは3月25日、パフォーマンスフットウェア&アパレルブランド「HOKA」の人気シリーズの新作シューズ「CLIFTON 10(クリフトン 10)」の発売に先駆けてメディア向けの商品説明会・トークセッションを […]

NEWS 富士通加入の平林樹「世界一になる」鈴木康也は「マラソンで世界へ」

2025.03.25

富士通加入の平林樹「世界一になる」鈴木康也は「マラソンで世界へ」

富士通が3月25日、2025年度新加入選手の合同取材会見を開き、男子長距離の篠原倖太朗(駒大)、平林樹(城西大)、鈴木康也(麗澤大)、女子400mハードルの山本亜美(立命大)が登壇した。 城西大の主将を務めた平林は「こう […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top