2020.02.27
連載16区
「福岡クロカンで駅伝ロスを解消!」
月刊陸上競技さんのWEBサイトにて販売されている『EKIDEN GRAPHIC 2019-2020』は、みなさんはもうチェック済みでしょうか?
もちろん私は予約して先日手元に届きました! ページを開くと、そこには選手の走っている姿だけでなく、笑顔、時には悔し涙など、選手のさまざまな表情が写っていました。
また、掲載されているのは駅伝で活躍した選手だけではありません。トラックで活躍した選手や、惜しくも駅伝には出場できなかった選手など、本当に数多くの学生ランナーが取り上げられていました。
見応えがあり、とても心が温まります。1年間、選手を追い続けている月刊陸上競技さんだからこそ作れる1冊であり、何より、編集部の選手への愛と優しさが詰まっていました。まだチェックされていない方はぜひWEBサイトを見てみてくださいね。
※『EKIDEN GRAPHIC2019-2010』はこちらで購入できます!
浦野選手が有終の美
さて、先日2月22日(土)に「日本陸上競技選手権大会クロスカントリー競走(通称:福岡クロカン)が」開催されました。
今大会には実業団で活躍している選手のほか、富士山女子駅伝や箱根駅伝を経験している学生界トップランナーたちも出場しました。大学生の中には、この大会が学生ラストレースとなる選手もいます。
またTBSさんにて地上波で放送されるこということもあり、多くの陸上ファンから注目が集まっている大会です。
注目のシニア男子(10km)では、國學院大學・浦野雄平選手(4年)が初優勝。箱根駅伝ではチームを総合3位に導いた國學院大學のエースは、クロカンでも輝かしい成績を残しました。
日本選手権クロカンは浦野選手が優勝!
スタジオ解説を担当されていた青山学院大学の原晋監督は、「箱根駅伝が終わっても、モチベーションを保ち続け、練習を積むのは大変難しいこと」とおっしゃっていました。箱根駅伝後にクロカンに気持ちを切り替え、きっちり練習を積み上げてきた浦野選手の努力は想像を超えるものだと思います。得意の上りを生かし、レースでは先頭を引っ張る姿は学生陸上界のエースそのものでした。
浦野選手は箱根駅伝後に自身のTwitterでこんなことをつぶやいていました。
「3大駅伝全て区間新だったけど区間賞取れなかった件について……」
三大駅伝ですべて区間新を取るのは本当に素晴らしいことです。けれど区間トップを取れなかったことが、どこか悔しさとして残っていることがうかがえます。
そんな浦野選手が優勝されたのはとてもうれしかったですし、学生ラストレースとなった今大会で、1位を勝ち取る姿は感動そのものでした。まさに有終の美ですね。トップをつかんだ浦野選手を見ることができて私も本当にパワーを貰えました。
実業団へ行っても応援したいと強く思う選手の1人です。これからも注目していきたいと思います。
ちなみに、実は私、國學院大學さんに、実はプリンを差し入れしているんです。なぜかは、インターネットやTwitterで理由を検索してみてください!(笑)
あることがきっかけで國學院大學さんにプリンを差し入れしたら、みなさんで写真を撮ってくれました
田村兄弟のことと、プチ情報
続く2位に入ったのは住友電工・田村和希選手、3位は黒崎播磨・田村友佑選手。陸上界が誇る田村兄弟が昨年に引き続き入賞となりました。
前回大会では兄である和希選手が、何度も後ろを振り返り、弟の友佑選手がきちんと自分の後ろについてきているか確認している姿がとても印象的でしたね。SNSでも仲の良さが垣間見えます。
浦野選手を挟んで、前にいるのが弟の友佑選手、後ろが和希選手
今年は田村兄弟がどんなレース展開を繰り広げるのか注目が集まりました。途中、友佑選手が先頭に立ち集団を引っ張るなど、果敢にレースを動かしていきます。その後、浦野選手がトップに立ち、兄の和希選手が2位に浮上。しかし友佑選手は離されることなく、お兄さんについて行っている姿が見られました。
今年も田村兄弟の強さは健在でしたね。SNSでは「クロカンと言ったら田村兄弟!!」なんていうコメントもありました。
ここで少し西村プチ情報を。
今回の福岡クロカンで現地リポーター/インタビューを担当された元陸上部の井口謙さん(RKBアナウンサー)。実は和希選手と同じ山口県出身、同い年なのです。(実は浦野選手のインタビュー写真に手が写っています!)
それを今回知った和希選手は、井口さんが大人っぽく、自分と同い年ということに大変驚かれたようです。それが浦野選手に敗れたことより若干ショックだったとのこと(笑)。弟思いの優しいお兄さんは少しお茶目な一面があるようですね。
田村兄弟には和希選手、友佑選手に続き、三男の友伸選手もいます。友伸選手も陸上をやっていて、現在高校3年生。しかも! 福岡クロカンのU20(20歳未満)の部に出場しているんです!
今年の春からは友佑選手と同じ黒崎播磨へ就職し、実業団ランナーとして競技に励んでいくようです。そのため、ひょっとしたら来年の福岡クロカンでは三兄弟そろったレースが見られるかもしれません。密かに楽しみにしています。
他にも、日本体育大学・池田耀平選手(3年)や、SUBARUの梶谷瑠哉選手(青山学院大学出身)、帝京大学・島貫温太選手(4年)が入賞するなど、箱根駅伝を沸かせたランナーたちが活躍を見せていました。
ちなみに……4位の池田選手は、「アジフライを素手で食べるんですよ!」とチームメイトの廻谷賢選手(4年)からのタレコミ情報がありましたので、ここで共有しておきますね(笑)。
今年の福岡クロカンも大いに盛り上がりを見せる大会となりましたが、一方で、コロナウイルスの流行により、陸上関連も含めてたくさんのイベントや大会が中止となっています。少し寂しい気持ちがありますが、もちろん参加される方や観戦される方の健康面や安全面が第一なので、やむを得ないことです。
私も体調には十分に気をつけていきますので、みなさんも気をつけてください。
※Twitterのハッシュタグ「♯西村菜那子の陸上日記」で感想や質問、コラムの内容など随時募集中!
前回の記事はこちら
![]() NGT48 西村菜那子(にしむら・ななこ) 1997年8月11日生/O型/長野県出身 特技:クラシックバレエ、歴代の箱根駅伝の優勝校を暗記 趣味:陸上観戦、サッカー観戦 2015年にNGT48第1期生オーディションに合格。両親の影響で幼い頃から駅伝を好きになる。アイドルとしての活動を続ける中で、自身のSNSを通して陸上競技に関する情報を発信。駅伝関連のメディア出演も多数。 西村菜那子モバイルサイト ●Information リリースや出演など最新情報はNGT48公式HPまで AKB48の57thシングル「タイトル未定」劇場盤(2020年3月18日発売)発売記念大握手会の詳細が決定! 詳しくはこちらまで! |

連載16区 「福岡クロカンで駅伝ロスを解消!」
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田村兄弟のことと、プチ情報
続く2位に入ったのは住友電工・田村和希選手、3位は黒崎播磨・田村友佑選手。陸上界が誇る田村兄弟が昨年に引き続き入賞となりました。 前回大会では兄である和希選手が、何度も後ろを振り返り、弟の友佑選手がきちんと自分の後ろについてきているか確認している姿がとても印象的でしたね。SNSでも仲の良さが垣間見えます。
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