HOME 国内、大学

2022.09.10

1万m日本人トップは2年連続関西勢 関大・亀田仁一路が4位「関西で結果を出す道を見せたい」/日本IC
1万m日本人トップは2年連続関西勢 関大・亀田仁一路が4位「関西で結果を出す道を見せたい」/日本IC


◇日本インカレ(京都・たけびしスタジアム京都:西京極)1日目

男子10000mはフィリップ・ムルワ(創価大)が28分36秒70で優勝し、関大3年生の亀田仁一路が28分49秒45で日本人トップの4位。この種目では昨年の上田颯汰(関学大)に続いて、2年連続で関西勢が日本人最上位という結果になった。

「昨年は上田さんが3年生で日本人トップだったので、僕も意識して走りました」と亀田。6000m手前で箱根駅伝9区区間記録保持者の中村唯翔(青学大)に先行されながらも、伊豫田達弥(順大)と競り合いながら、中村の射程圏内でレースを進める。

亀田が動いたのは8000m付近。「ラスト5周からならば、自分のレースに持ち込める」と伊豫田を振り切ると、8500m付近で中村に追いついた。その後はラストのスパート勝負に備える。「ラスト150mであれば、絶対に勝てるという思いを持っていました」と一気にスパート。最後の直線で中村を突き放し、ガッツポーズでフィニッシュラインを駆け抜けた。

兵庫・姫路商高時代の5000mの自己ベストは14分25秒76。関東の大学からの誘いもあったそうだが、「目標は5000mで12分台を出すこと。関西で結果を出して、こういう道もあるんだというところを見せたい」と、大きな目標を掲げて関大に入学した。

多くの高校長距離選手が目指す箱根駅伝ではない、別の道を選択。その中でも着実に力をつけ、昨年は5000mで13分台、10000mで28分台に突入した。さらに、全日本大学駅伝では日本学連選抜の1区を務め、区間賞の12秒遅れの6位で中継している。

広告の下にコンテンツが続きます

「日本インカレで(日本人)1位を取ることは通過点。来年は学生に留まらず、本当の日本人のトップを目指したい」と見据える目標は高い。日本インカレの後は、チームとして20年ぶりの出場となる出雲駅伝(10月10日)に向けて調整していくという。

28分51秒55で5位の中村は、「レース前の目標は8位入賞でした。完全に合わせていない中でのレースだったので、合格点だと思います」と手応えを感じている様子。青学大は副主将の横田俊吾も29分02秒22で7位入賞を果たしており、駅伝シーズンに向けて順調に歩んでいるようだ。

文/馬場 遼

◇日本インカレ(京都・たけびしスタジアム京都:西京極)1日目 男子10000mはフィリップ・ムルワ(創価大)が28分36秒70で優勝し、関大3年生の亀田仁一路が28分49秒45で日本人トップの4位。この種目では昨年の上田颯汰(関学大)に続いて、2年連続で関西勢が日本人最上位という結果になった。 「昨年は上田さんが3年生で日本人トップだったので、僕も意識して走りました」と亀田。6000m手前で箱根駅伝9区区間記録保持者の中村唯翔(青学大)に先行されながらも、伊豫田達弥(順大)と競り合いながら、中村の射程圏内でレースを進める。 亀田が動いたのは8000m付近。「ラスト5周からならば、自分のレースに持ち込める」と伊豫田を振り切ると、8500m付近で中村に追いついた。その後はラストのスパート勝負に備える。「ラスト150mであれば、絶対に勝てるという思いを持っていました」と一気にスパート。最後の直線で中村を突き放し、ガッツポーズでフィニッシュラインを駆け抜けた。 兵庫・姫路商高時代の5000mの自己ベストは14分25秒76。関東の大学からの誘いもあったそうだが、「目標は5000mで12分台を出すこと。関西で結果を出して、こういう道もあるんだというところを見せたい」と、大きな目標を掲げて関大に入学した。 多くの高校長距離選手が目指す箱根駅伝ではない、別の道を選択。その中でも着実に力をつけ、昨年は5000mで13分台、10000mで28分台に突入した。さらに、全日本大学駅伝では日本学連選抜の1区を務め、区間賞の12秒遅れの6位で中継している。 「日本インカレで(日本人)1位を取ることは通過点。来年は学生に留まらず、本当の日本人のトップを目指したい」と見据える目標は高い。日本インカレの後は、チームとして20年ぶりの出場となる出雲駅伝(10月10日)に向けて調整していくという。 28分51秒55で5位の中村は、「レース前の目標は8位入賞でした。完全に合わせていない中でのレースだったので、合格点だと思います」と手応えを感じている様子。青学大は副主将の横田俊吾も29分02秒22で7位入賞を果たしており、駅伝シーズンに向けて順調に歩んでいるようだ。 文/馬場 遼

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.02.22

三浦龍司が圧巻スパートで優勝 井川龍人は2年連続2位/日本選手権クロカン

◇第108回日本選手権クロスカントリー(2月22日/福岡・海の中道海浜公園) 来年1月の世界クロスカントリー選手権(米国・タラハシー)の代表選考を兼ねた第108回日本選手権クロスカントリーが行われ、男子(10km)はパリ […]

NEWS 【大会結果】第108回日本選手権クロスカントリー(2025年2月22日)

2025.02.22

【大会結果】第108回日本選手権クロスカントリー(2025年2月22日)

【大会結果】第108回日本選手権クロスカントリー(2025年2月22日/福岡・海の中道海浜公園) ●男子10km 1位 三浦龍司(SUBARU)   28分24秒 2位 井川龍人(旭化成)   28分25秒 3位 塩尻和 […]

NEWS 今年も福岡でクロカン日本一決定戦! 日本選手権&U20日本選手権クロカンに有力選手が多数出場

2025.02.22

今年も福岡でクロカン日本一決定戦! 日本選手権&U20日本選手権クロカンに有力選手が多数出場

第108回日本選手権クロスカントリー、第40回U20日本選手権クロスカントリーは今日2月22日、福岡・海の中道海浜公園の1周2kmのコースを舞台に行われる。 日本選手権は男子が10km、女子が8kmで争われ、男子にはパリ […]

NEWS 編集部コラム「奥が深い」

2025.02.21

編集部コラム「奥が深い」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]

NEWS ひらまつ病院にニューイヤー駅伝3年連続出走の三田眞司が加入 「チームの最高順位に貢献」

2025.02.21

ひらまつ病院にニューイヤー駅伝3年連続出走の三田眞司が加入 「チームの最高順位に貢献」

ひらまつ病院は2月16日付で、サンベルクスに所属していた三田眞司が加入したと発表した。 29歳の三田は神奈川県出身。光明学園相模原高では3年時に全国都道府県対抗男子駅伝4区9位と力走。国士大では3年時に全日本大学駅伝で3 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年3月号 (2月14日発売)

2025年3月号 (2月14日発売)

別府大分毎日マラソン
落合 晃×久保 凛
太田智樹、葛西潤
追跡箱根駅伝&高校駅伝

page top