HOME 国内

2022.08.20

やり投・新井涼平 復活の82m99!同学年のディーンを抑えV「久々に投げられてうれしい」/福井ナイトゲームズ
やり投・新井涼平 復活の82m99!同学年のディーンを抑えV「久々に投げられてうれしい」/福井ナイトゲームズ

◇Athlete Night Games in FUKUI2022(8月20日/福井県営9.98スタジアム)

今年で4回目の開催となった、Athlete Night Games in FUKUI2022の男子やり投で、新井涼平(スズキ)が今季ランキングトップとなる82m99を投げて優勝した。

やり投はナショナルレコードチャレンジと題して大会初実施。雷雨の影響で1時間遅れてのスタートとなった。

そんな悪条件の中で、会場もどよめく投てきを披露した新井。1、2回目は惜しくもファウルとなったが、3回目に魅せた。

「がっつりハマった感覚はなかった」と言うものの、高く上がったやりは曇り空を吹き飛ばすように鋭く伸びて突き刺さる。「80mを久しぶりに超えることができてうれしい」と笑顔を見せた。続く4回目も80m94をスロー。2019年以来となる82m超えで復活を印象づけた。

新井は2016年リオ五輪ファイナリスト(11位)で、世界選手権には2015年の決勝進出を含め、17、19年と3大会連続出場。自己記録は日本歴代2位の86m 83を持つ第一人者だ。しかし、近年は首のケガなどの影響で結果を残せずにいた。さらに最近は「練習をやり過ぎてしまった」ことで体調不良に陥り、「普段の2割くらいまで」練習量を落としたという。

広告の下にコンテンツが続きます

それでも、ここまで記録を出して戻ってきた新井。「いつも支えてくださっている家族やスタッフの方々のお陰です」と周りからの応援も励みとなった。

今大会は、観客が選手の待機テントまで入って間近で応援。「お客さんが近くて、熱量を感じた。良い経験になりました」といつもと違った雰囲気も楽しんだ。

オレゴン世界選手権には同学年のディーン元気(ミズノ)と、小椋健司(栃木県スポ協)が出場。「2人の影響も大きいです」とライバルたちの存在にも刺激を受けている。「ブダペスト世界選手権に出場して、予選からしっかり投げられるようになりたい」と再び世界の舞台へ立つために。福井から復活の狼煙を上げた。

◇世界選手権9位のディーンは79m80

オレゴン世界選手権で9位に入ったディーン元気(ミズノ)は1回目に79m80をスローして2位だった。「イレギュラーな中でこれだけ投げられたのでまだ良かったです」と悪条件の中での結果にも充実の表情。「新井が投げてくれて、また日本でハイレベルな戦いができるのでうれしい」と語った。

◇Athlete Night Games in FUKUI2022(8月20日/福井県営9.98スタジアム) 今年で4回目の開催となった、Athlete Night Games in FUKUI2022の男子やり投で、新井涼平(スズキ)が今季ランキングトップとなる82m99を投げて優勝した。 やり投はナショナルレコードチャレンジと題して大会初実施。雷雨の影響で1時間遅れてのスタートとなった。 そんな悪条件の中で、会場もどよめく投てきを披露した新井。1、2回目は惜しくもファウルとなったが、3回目に魅せた。 「がっつりハマった感覚はなかった」と言うものの、高く上がったやりは曇り空を吹き飛ばすように鋭く伸びて突き刺さる。「80mを久しぶりに超えることができてうれしい」と笑顔を見せた。続く4回目も80m94をスロー。2019年以来となる82m超えで復活を印象づけた。 新井は2016年リオ五輪ファイナリスト(11位)で、世界選手権には2015年の決勝進出を含め、17、19年と3大会連続出場。自己記録は日本歴代2位の86m 83を持つ第一人者だ。しかし、近年は首のケガなどの影響で結果を残せずにいた。さらに最近は「練習をやり過ぎてしまった」ことで体調不良に陥り、「普段の2割くらいまで」練習量を落としたという。 それでも、ここまで記録を出して戻ってきた新井。「いつも支えてくださっている家族やスタッフの方々のお陰です」と周りからの応援も励みとなった。 今大会は、観客が選手の待機テントまで入って間近で応援。「お客さんが近くて、熱量を感じた。良い経験になりました」といつもと違った雰囲気も楽しんだ。 オレゴン世界選手権には同学年のディーン元気(ミズノ)と、小椋健司(栃木県スポ協)が出場。「2人の影響も大きいです」とライバルたちの存在にも刺激を受けている。「ブダペスト世界選手権に出場して、予選からしっかり投げられるようになりたい」と再び世界の舞台へ立つために。福井から復活の狼煙を上げた。 ◇世界選手権9位のディーンは79m80 オレゴン世界選手権で9位に入ったディーン元気(ミズノ)は1回目に79m80をスローして2位だった。「イレギュラーな中でこれだけ投げられたのでまだ良かったです」と悪条件の中での結果にも充実の表情。「新井が投げてくれて、また日本でハイレベルな戦いができるのでうれしい」と語った。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.28

【世界陸上プレイバック】五輪ボイコットきっかけに創設!クラトフヴィロヴァが女子400mと800mで今も大会記録に残る2冠 日本は室伏重信ら出場も入賞ゼロ

今年、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪大会を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。これま […]

NEWS 【高校生FOCUS】女子三段跳・山﨑りりや(鳴門渦潮高)日本高校女子初の13m到達、大学で学生記録挑戦

2025.03.28

【高校生FOCUS】女子三段跳・山﨑りりや(鳴門渦潮高)日本高校女子初の13m到達、大学で学生記録挑戦

FOCUS! 高校生INTERVIEW 山﨑りりや Yamasaki Ririya 鳴門渦潮高3徳島 高校アスリートをフォーカスするコーナー。年度末を迎えますが、振り返ってみれば、2024年度は高校生による日本記録樹立を […]

NEWS 3泊4日の全国高体連合宿終了! 「高め合える仲間がいっぱいできた」 来年度は宮崎で開催予定

2025.03.28

3泊4日の全国高体連合宿終了! 「高め合える仲間がいっぱいできた」 来年度は宮崎で開催予定

大阪・ヤンマースタジアム長居を主会場に行われた2024年度の日本陸連U-19強化研修合宿・全国高体連陸上競技専門部強化合宿が3月28日、3泊4日の全日程を終えた。全国から集まった選手たちは交流を深め、試合での再会を誓った […]

NEWS 資格停止中の競歩・池田向希がCASに不服申し立て「一日も早く競技 を再開」

2025.03.28

資格停止中の競歩・池田向希がCASに不服申し立て「一日も早く競技 を再開」

旭化成は3月28日、所属選手である競歩の池田向希が受けたアンチ・ドーピング規則違反による4年間の資格停止処分について、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に不服申し立てを行ったと発表した。 男子20km競歩で東京五輪銀メダリスト […]

NEWS 【男子円盤投】福宮佳潤(東京高1) 50m73=高1歴代2位&4人目の50mオーバー

2025.03.28

【男子円盤投】福宮佳潤(東京高1) 50m73=高1歴代2位&4人目の50mオーバー

3月28日、東京都多摩市の国士大多摩陸上競技場で第7回国士大競技会が行われ、高校用規格の男子円盤投(1.75kg)において福宮佳潤(東京高1)が50m73をマークした。この記録は高校1年生の歴代ランキングで2位。高1で史 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top