HOME 国内

2022.08.06

110mH高山峻野が13秒10!完全復活の日本歴代2位「この記録はたまたま」/実業団学生対抗
110mH高山峻野が13秒10!完全復活の日本歴代2位「この記録はたまたま」/実業団学生対抗

第62回実業団・学生対抗陸上が8月6日、神奈川・レモンガススタジアム平塚で行われた。

男子110mハードルで好記録が誕生。前日本記録保持者の高山峻野(ゼンリン)が13秒10(+0.6)をマークして優勝。日本歴代2位の快走だった。

強く、速い高山が戻ってきた。「13秒3台が出ればと思っていた」という高山は、スタートから「自分の飛び出したができた」と鋭い出足を見せると、「中盤で脚が回っていたのでベスト(13秒25)は出るかな」と加速していく。だが、マークした記録は想像のはるか上を行く13秒10。泉谷駿介(順大)の日本記録にあと0.04秒に迫り、今季の世界リストでも8位に入るものだった。

昨年は日本選手権前に患ったぎっくり背中の影響で、東京五輪も予選敗退。その後も度重なるケガに悩まされた。冬季は「パワーを戻す」ことに注力したが、今度はシーズンイン直前に食あたりなど不運も続く。日本選手権でも5位となり、オレゴン世界選手権の出場はならなかった。

それでも日本選手権後の布勢スプリントでは13秒3台を2度マークするなど復調。今回のこの記録で、未発表ながら来年のブダペスト世界選手権の参加標準記録をクリアすることが予想される。ただ、この記録にも「この記録はたまたま」と高山節で答え、「またしっかりトレーニングしたい」と笑顔。活況続くスプリントハードルに、頼もしい男が帰ってきた。

第62回実業団・学生対抗陸上が8月6日、神奈川・レモンガススタジアム平塚で行われた。 男子110mハードルで好記録が誕生。前日本記録保持者の高山峻野(ゼンリン)が13秒10(+0.6)をマークして優勝。日本歴代2位の快走だった。 強く、速い高山が戻ってきた。「13秒3台が出ればと思っていた」という高山は、スタートから「自分の飛び出したができた」と鋭い出足を見せると、「中盤で脚が回っていたのでベスト(13秒25)は出るかな」と加速していく。だが、マークした記録は想像のはるか上を行く13秒10。泉谷駿介(順大)の日本記録にあと0.04秒に迫り、今季の世界リストでも8位に入るものだった。 昨年は日本選手権前に患ったぎっくり背中の影響で、東京五輪も予選敗退。その後も度重なるケガに悩まされた。冬季は「パワーを戻す」ことに注力したが、今度はシーズンイン直前に食あたりなど不運も続く。日本選手権でも5位となり、オレゴン世界選手権の出場はならなかった。 それでも日本選手権後の布勢スプリントでは13秒3台を2度マークするなど復調。今回のこの記録で、未発表ながら来年のブダペスト世界選手権の参加標準記録をクリアすることが予想される。ただ、この記録にも「この記録はたまたま」と高山節で答え、「またしっかりトレーニングしたい」と笑顔。活況続くスプリントハードルに、頼もしい男が帰ってきた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.01.18

都道府県男子駅伝オーダー発表!3区に塩尻和也と鶴川正也 7区は鈴木健吾、黒田朝日 4連覇狙う長野は3区吉岡大翔

◇天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝(1月19日/広島・平和記念公園前発着:7区間48.0km) 天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝前日の1月18日、オーダーリストが発表された。 エントリーされていた2人の日本記 […]

NEWS 西脇多可新人高校駅伝の出場校決定!男子は佐久長聖、大牟田、九州学院、洛南 女子は長野東、薫英女学院など有力校が登録

2025.01.17

西脇多可新人高校駅伝の出場校決定!男子は佐久長聖、大牟田、九州学院、洛南 女子は長野東、薫英女学院など有力校が登録

1月17日、西脇多可新人高校駅伝の実行委員会が、2月16日に行われる第17回大会の出場チームを発表した。 西脇多可新人高校駅伝は、兵庫県西脇市から多可町を結ぶ「北はりま田園ハーフマラソンコース(21.0795km)」で行 […]

NEWS 編集部コラム「年末年始の風物詩」

2025.01.17

編集部コラム「年末年始の風物詩」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]

NEWS 中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝

2025.01.17

中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝

◇天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝(1月19日/広島・平和記念公園前発着:7区間48.0km) 中学生から高校生、社会人・大学生のランナーがふるさとのチームでタスキをつなぐ全国都道府県男子駅伝が1月19日に行われる […]

NEWS 栁田大輝、坂井隆一郎らが日本選手権室内出場キャンセル 日本室内大阪はスタートリスト発表

2025.01.17

栁田大輝、坂井隆一郎らが日本選手権室内出場キャンセル 日本室内大阪はスタートリスト発表

日本陸連は2月1日から2日に行われる、日本選手権室内のエントリー状況と、併催の日本室内大阪のスタートリストを発表した。 日本選手権室内では12月にエントリーが発表されていた選手のうち、男子60mに出場予定だったパリ五輪代 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年2月号 (1月14日発売)

2025年2月号 (1月14日発売)

駅伝総特集!
箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
高校駅伝、中学駅伝
富士山女子駅伝

page top