自己記録の更新、そして勝利を目指すアスリートにとって欠かせないのが、日々のトレーニングと栄養、休養のサイクルだ。味の素株式会社は長年にわたる研究から得られたエビデンス(根拠)を基にアミノ酸サプリメント「アミノバイタル®」を開発し、今も改良を加えながら多くのアスリートを支えている。
では、アミノ酸とスポーツとの関係はどのようなものなのか。味の素アミノサイエンス事業本部スポーツニュートリション部マーケティンググループの谷山雅直氏に、スポーツにおけるアミノ酸の役割について解説していただいた。
アミノ酸はタンパク質の構成要素
BCAAは運動時のエネルギー源に
人間の身体は約20%がたんぱく質でできている。全身の約60%が水分になるため、残りの部分でたんぱく質が占める割合はとても大きい。たんぱく質は皮膚や筋肉、血液、髪の毛、内臓など身体のもととなる重要な成分で、そのたんぱく質を構成しているのがアミノ酸だ。
人間の身体はアミノ酸で成り立っている
たんぱく質は肉や魚などに多く含まれ、これを食事でとろうとすると消化・吸収されるまでには3~4時間ほどかかる。ところが、たんぱく質の最小単位であるアミノ酸は分解されることなく約30分という短時間で体内に取り込まれる。「日々ハードなトレーニングを行うアスリートは、一般の方と比べてもたんぱく質の分解が早くなると言われています。そこで、吸収スピードが早いアミノ酸を摂取するのがおすすめです」と味の素アミノサイエンス事業本部スポーツニュートリション部マーケティンググループの谷山雅直氏は説明する。
アミノ酸を補給することでスピーディーな消化吸収を実現
人間のたんぱく質を構成するアミノ酸はわずか20種類で、そのうち体内で合成ができない9種類は「必須アミノ酸」と呼ばれる。なかでもバリン、ロイシン、イソロイシンの3種類は分岐鎖アミノ酸(BCAA)といい、運動時のエネルギー源となる。このことから体内にBCAAをキープしておくことが大切なのだ。
「プロ」「ゴールド」「コネクト」
アミノバイタル® の活用法は?
アミノ酸は「必須アミノ酸」と「非必須アミノ酸」という2種類に分けられ、その組み合わせによって体内への吸収効率が変わってくる。味の素は最新の栄養科学に基づいた研究と、多くのトップ選手との連携を駆使して製品を開発しているのが大きな特徴だ。
顆粒スティックタイプの「アミノバイタル®プロ」(1本4.4g)は、BCAAを含む9種類の必須アミノ酸を3800㎎摂取できる。4000㎎の必須アミノ酸が含まれる「アミノバイタル®ゴールド」は、必須アミノ酸の「ロイシン」が高配合されており、ハードなトレーニング後のリカバーに適している。さらに、今年からは水分とアミノ酸を素早く吸収できる「アミノバイタル®BCAAチャージウォーター」がラインナップされた。
アミノバイタル®は男子十種競技の右代啓祐(国士舘クラブ)、男子400mハードルの安部孝駿(ヤマダホールディングス)といったトップ選手をはじめ、多くのアスリートが愛用しているが、「部活動に励む中高生ももっと活用してほしい」と谷山氏は考えている。
「もちろん一番大事なのは朝昼晩の食事をベースとしたバランスの良い食事であることに間違いはありませんが、成長期にある中高生や大学生アスリートは多くのエネルギーが必要になるので、3食の食事以外でも必要な栄養素を適切なタイミングでとることを目的とした補食を上手に活用してみてください。栄養について興味を持ち、必要に応じてアミノバイタル®を使用していただきたいと考えています」
アミノ酸の働きについて解説してくれた味の素アミノサイエンス事業本部スポーツニュートリション部マーケティンググループの谷山雅直氏
大事なのは〝使い分け〟だ。先に挙げた以外にも必須アミノ酸とホエイプロテインを配合した「アミノバイタル®アミノプロテイン」もある。さまざまなアミノ酸を活用することで、トレーニングの効率化がより進むことが期待できそうだ。
また、味の素は昨年から非必須アミノ酸をベースとした「アミノバイタル®CONNECT(コネクト)」を展開。東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて開発した特別仕様のアミノ酸を製品化したものだ。理想の動きをサポートするコンディショニングアミノ酸組成となっている。
アミノ酸を100年以上も研究している味の素が開発したアミノバイタル®にはたくさんの種類がある
アミノバイタル®は製品によってアミノ酸の種類や含有量が異なるが、それは科学的なエビデンスに基づき、目的ごとに最適なバランスで配合されているため。「アミノバイタル®は目的に応じた商品がありますので、使い分けていただければ」と谷山氏。
長年にわたるアミノ酸研究から生まれたアミノバイタル®は、これからも多くのアスリートのパフォーマンスを支えていくことだろう。
夏を乗り切るためのアミノバイタル®
アミノバイタル®CONNECT(コネクト)
アミノバイタル®CONNECT
含まれるアミノ酸:アラニン、プロリン、アスパラギン酸、グリシン、グルタミン酸、セリン
●1本あたりのアミノ酸の量:4000㎎
●6種のアミノ酸ミックス4000㎎を配合したスペシャル品種。理想の動きを支えるコンディショニングをサポートする。
アミノバイタル®BCAAチャージウォーター
アミノバイタル®BCAAチャージウォーター
含まれるアミノ酸:BCAA、アルギニン、グルタミン
●1本あたりのアミノ酸の量:1500㎎
●水分と栄養素を体内に素早く吸収でき、運動時の水分補給におすすめ。
<関連リンク>
味の素ダイレクト(オンラインショップ)
アミノバイタル(ブランドサイト)
※この記事は『月刊陸上競技』2022年10月号に掲載しています
アミノ酸はタンパク質の構成要素 BCAAは運動時のエネルギー源に
人間の身体は約20%がたんぱく質でできている。全身の約60%が水分になるため、残りの部分でたんぱく質が占める割合はとても大きい。たんぱく質は皮膚や筋肉、血液、髪の毛、内臓など身体のもととなる重要な成分で、そのたんぱく質を構成しているのがアミノ酸だ。 人間の身体はアミノ酸で成り立っている たんぱく質は肉や魚などに多く含まれ、これを食事でとろうとすると消化・吸収されるまでには3~4時間ほどかかる。ところが、たんぱく質の最小単位であるアミノ酸は分解されることなく約30分という短時間で体内に取り込まれる。「日々ハードなトレーニングを行うアスリートは、一般の方と比べてもたんぱく質の分解が早くなると言われています。そこで、吸収スピードが早いアミノ酸を摂取するのがおすすめです」と味の素アミノサイエンス事業本部スポーツニュートリション部マーケティンググループの谷山雅直氏は説明する。アミノ酸を補給することでスピーディーな消化吸収を実現
人間のたんぱく質を構成するアミノ酸はわずか20種類で、そのうち体内で合成ができない9種類は「必須アミノ酸」と呼ばれる。なかでもバリン、ロイシン、イソロイシンの3種類は分岐鎖アミノ酸(BCAA)といい、運動時のエネルギー源となる。このことから体内にBCAAをキープしておくことが大切なのだ。「プロ」「ゴールド」「コネクト」 アミノバイタル® の活用法は?
アミノ酸は「必須アミノ酸」と「非必須アミノ酸」という2種類に分けられ、その組み合わせによって体内への吸収効率が変わってくる。味の素は最新の栄養科学に基づいた研究と、多くのトップ選手との連携を駆使して製品を開発しているのが大きな特徴だ。 顆粒スティックタイプの「アミノバイタル®プロ」(1本4.4g)は、BCAAを含む9種類の必須アミノ酸を3800㎎摂取できる。4000㎎の必須アミノ酸が含まれる「アミノバイタル®ゴールド」は、必須アミノ酸の「ロイシン」が高配合されており、ハードなトレーニング後のリカバーに適している。さらに、今年からは水分とアミノ酸を素早く吸収できる「アミノバイタル®BCAAチャージウォーター」がラインナップされた。 アミノバイタル®は男子十種競技の右代啓祐(国士舘クラブ)、男子400mハードルの安部孝駿(ヤマダホールディングス)といったトップ選手をはじめ、多くのアスリートが愛用しているが、「部活動に励む中高生ももっと活用してほしい」と谷山氏は考えている。 「もちろん一番大事なのは朝昼晩の食事をベースとしたバランスの良い食事であることに間違いはありませんが、成長期にある中高生や大学生アスリートは多くのエネルギーが必要になるので、3食の食事以外でも必要な栄養素を適切なタイミングでとることを目的とした補食を上手に活用してみてください。栄養について興味を持ち、必要に応じてアミノバイタル®を使用していただきたいと考えています」 アミノ酸の働きについて解説してくれた味の素アミノサイエンス事業本部スポーツニュートリション部マーケティンググループの谷山雅直氏 大事なのは〝使い分け〟だ。先に挙げた以外にも必須アミノ酸とホエイプロテインを配合した「アミノバイタル®アミノプロテイン」もある。さまざまなアミノ酸を活用することで、トレーニングの効率化がより進むことが期待できそうだ。 また、味の素は昨年から非必須アミノ酸をベースとした「アミノバイタル®CONNECT(コネクト)」を展開。東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて開発した特別仕様のアミノ酸を製品化したものだ。理想の動きをサポートするコンディショニングアミノ酸組成となっている。 アミノ酸を100年以上も研究している味の素が開発したアミノバイタル®にはたくさんの種類がある アミノバイタル®は製品によってアミノ酸の種類や含有量が異なるが、それは科学的なエビデンスに基づき、目的ごとに最適なバランスで配合されているため。「アミノバイタル®は目的に応じた商品がありますので、使い分けていただければ」と谷山氏。 長年にわたるアミノ酸研究から生まれたアミノバイタル®は、これからも多くのアスリートのパフォーマンスを支えていくことだろう。夏を乗り切るためのアミノバイタル®
アミノバイタル®CONNECT(コネクト) アミノバイタル®CONNECT 含まれるアミノ酸:アラニン、プロリン、アスパラギン酸、グリシン、グルタミン酸、セリン ●1本あたりのアミノ酸の量:4000㎎ ●6種のアミノ酸ミックス4000㎎を配合したスペシャル品種。理想の動きを支えるコンディショニングをサポートする。 アミノバイタル®BCAAチャージウォーター アミノバイタル®BCAAチャージウォーター 含まれるアミノ酸:BCAA、アルギニン、グルタミン ●1本あたりのアミノ酸の量:1500㎎ ●水分と栄養素を体内に素早く吸収でき、運動時の水分補給におすすめ。 <関連リンク> 味の素ダイレクト(オンラインショップ) アミノバイタル(ブランドサイト) ※この記事は『月刊陸上競技』2022年10月号に掲載していますRECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
-
2024.11.23
-
2024.11.23
2024.11.20
【箱根駅伝2025名鑑】早稲田大学
2024.11.17
不破聖衣来が香港で10kmレースに出場 9位でフィニッシュ
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
2024.11.01
吉田圭太が住友電工を退部 「充実した陸上人生を歩んでいきたい」競技は継続
2024.11.07
アシックスから軽量で反発性に優れたランニングシューズ「NOVABLAST 5」が登場!
-
2024.10.27
-
2024.11.10
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.11.23
パリ五輪マラソン6位の第一生命グループ・鈴木優花 1区登録に「殻を破りたい」/クイーンズ駅伝前日会見
11月24日に開催される第44回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城2024)を前に、有力チームの選手たちが前日会見に臨んだ。 今夏のパリ五輪マラソンで6位入賞を果たした第一生命グループ・鈴木優花は、「マラソ […]
2024.11.23
約1年ぶり復帰のJP日本郵政グループ・廣中璃梨佳「感謝の気持ちを胸に走りたい」/クイーンズ駅伝前日会見
11月24日に開催される第44回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城2024)を前に、有力チームの選手たちが前日会見に臨んだ。 前回2位のJP日本郵政グループからは廣中璃梨佳が登壇。廣中は昨年12月の日本選手 […]
2024.11.23
クイーンズ駅伝の区間オーダー発表!5区で積水化学・新谷仁美、日本郵政・鈴木亜由子、資生堂・一山麻緒が対決! 第一生命・鈴木優花は1区に
第44回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城2024/11月24日)の前日となる11月23日、区間エントリーが行われ、出場する24チームのオーダーが発表された。 前回2年ぶりの優勝を飾った積水化学は、3区(1 […]
2024.11.23
強豪が激突!明日は東海と近畿で開催 年末の都大路出場校がすべて決まる/地区高校駅伝
全国高校駅伝(12月22日/京都)の出場権を懸けた地区高校駅伝は明日11月24日、東海と近畿で行われる。今年の地区高校駅伝はこの2大会をもってすべて終了し、全国大会に出場する男女計116チームがすべて決まることになる。 […]
2024.11.23
編集部コラム「景色」船越
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会