陸上競技の世界ナンバーワンを決める世界陸上競技選手権(以下、世界選手権)が7月15日から7月24日までの10日間、米国・オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで行われている。
Day3の午後セッションは男子110mハードルの準決勝からスタート。日本時間18日9時05分(以下文中の時間は日本時間)から、予選を突破した泉谷駿介(住友電工)と石川周平(富士通)が出場する。
昨年の東京五輪に続く準決勝進出を果たした泉谷は2組の8レーンに入った。同じ組には今季13秒00をマークしているテリー・カニンガム(米国)、東京五輪入賞のパスカル・マルティノ-・ラガルド(フランス)、アシエル・マルティネス(スペイン)と精鋭が揃う。自動的に決勝に進める2着以内に入るのは簡単ではないが、自己の持つ日本記録(13秒06)に近いタイムが出せれば、日本人初のファイナルにも手が届く。
予選で脚にハードルをぶつけながらも4着で通過した石川は1組に。グラント・ホロウェイ(米国)と同じ組に入ったが、まずは自己記録(13秒37)の更新を目指したい。
準決勝を突破した8人は11時30分からの決勝へ。ホロウェイ、今季世界最速の12秒84を出したデボン・アレン(米国)、東京五輪金のハンズル・パーチメント(ジャマイカ)が金メダルを争う。
10時03分から始まる男子400mハードル準決勝には黒川和樹(法大)が3組に登場。世界記録保持者のカールステン・ワルホルム(ノルウェー)と同じ組となった上、最内の1レーンと難しい組分けとなったが、前半から積極的に飛ばして、48秒台中盤が出せれば決勝も近づいてくる。
この他、トラックで女子100mの準決勝と決勝も行われる。東京五輪でメダルを独占したエライン・トンプソン・ヘラー、シェリー・アン・フレイザー・プライス、シェリカ・ジャクソンが、その再現を狙う。これまでトンプソン・ヘラーとフレイザー・プライスが世界大会で金メダルを獲得してきたが、6月のジャマイカ選手権ではジャクソンが快勝。新女王誕生の可能性も高まっている。
フィールドでは男子砲丸投と女子棒高跳で決勝があり、いずれも地元・米国勢に上位独占の期待がかかる。
男子砲丸投は昨年、世界選手権と同じヘイワード・フィールドで23m37の世界記録を樹立したライアン・クルーザーがV候補の筆頭。前回、大会新で優勝したジョー・コヴァクスも一発を狙っている。女子棒高跳は今季世界最高の4m82を跳んでいるサンディ・モリス、東京五輪に続く優勝を目指すケイト・ナジョットの一騎打ちの様相を呈している。
Day4の午前セッションは22時15分から女子マラソンがスタート。日本勢は一山麻緒(資生堂)が棄権となったが、松田瑞生(ダイハツ)と新谷仁美(積水化学)の国際経験豊富な2人が出場する。大会連覇を目指すルース・チェプンゲティチ(ケニア)をはじめ強力なアフリカ勢を相手に、上位入賞が目標となる。
このほか、18日から行われている女子七種競技の2日目の競技も行われる。

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.22
フランス発のランニング専門ブランド「KIPRUN」 いよいよ日本でも本格展開
-
2025.04.22
-
2025.04.22
-
2025.04.17
-
2025.04.19
-
2025.04.17
-
2025.04.20
-
2025.04.20
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
2025.03.23
女子は長野東が7年ぶりの地元V アンカー・田畑陽菜が薫英女学院を逆転/春の高校伊那駅伝
-
2025.04.01
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.22
駒大・大八木総監督の「Ggoat」が新チーム設立! 駒大OB中心に個人レースや駅伝出場へ 中高生の指導も開始
駒大総監督の大八木弘明氏が選手とともに世界を目指すアスリートプロジェクト「Ggoat Project」は4月21日、新たなチーム「Ggoat Running Team」を設立したと発表した。2月から活動を始めている。 新 […]
2025.04.22
フランス発のランニング専門ブランド「KIPRUN」 いよいよ日本でも本格展開
フランス発のランニング専門ブランド「KIPRUN」。2018年にその歴史が始まったが、瞬く間に世界中の話題を席巻した。2025年1月には千葉・幕張にもオフィシャルショップがオープンし、徐々に日本国内でもその名が知られるよ […]
2025.04.22
劇場長編アニメーション『ひゃくえむ。』 主演は松坂桃李さん&染谷将太さんに決定! 東京世界陸上開催中の9月19日から公開
人気漫画「チ。―地球の運動について―」で手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞するなど、注目を集める漫画家の魚豊さんの連載デビュー作「ひゃくえむ。」。その劇場版アニメの9月19日に公開されることが決まった。 また、物語に登場する […]
2025.04.22
コリルが2時間4分45秒でメジャーマラソン連勝!女子はロケディが2時間17分22秒の大会新V/ボストンマラソン
第129回ボストン・マラソンは4月21日に米国の当地で行われ、男子はジョン・コリル(ケニア)が大会歴代3位の2時間4分45秒で優勝した。女子でシャロン・ロケディ(ケニア)が2時間17分22秒の大会新で制した。 最初の5k […]
2025.04.22
Onが三浦龍司をアスリート契約締結「新しい競技人生のスタート」本職初戦で世界陸上「内定決めたい」
スイスのスポーツブランド「On(オン)」は4月22日、男子3000m障害で五輪2大会連続入賞の三浦龍司(SUBARU)とアスリート契約締結を発表した。同日、国立競技場で会見を開いた。 勢いに乗るスポーツメーカーと日本のエ […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)