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2020.01.22

【コラム番外編】編集部員が選ぶ駅伝シーズンMIP
【コラム番外編】編集部員が選ぶ駅伝シーズンMIP

【コラム番外編】
編集部員が独断で選ぶ
2019-20駅伝シーズン
「印象に残ったランナーたち」

 昨秋からスタートした駅伝シーズンは、1月に行われた男女の都道府県対抗駅伝で、ひとまず落ち着いきました。

 そこで、今回は月陸編集部員が、2019-20駅伝シーズンで「印象に残ったランナーたち」を〝独断〟で選びました。みなさんの心に刻まれた選手はどんな選手ですか?

編集部が選ぶ駅伝シーズン
男女MIPMost Impressive Plyer

男子
相澤 晃選手(東洋大4年)
出雲駅伝 3区区間賞(区間新
全日本大学駅伝 3区区間賞(区間新
箱根駅伝 2区区間賞(区間新
全国男子駅伝 7区区間賞

女子
廣中璃梨佳選手(日本郵政グループ)
全日本実業団女子駅伝 1区区間賞(区間新
全国女子駅伝 1区区間賞(区間新

 編集部満場一致で、MIPは相澤選手と廣中選手でした。2人とも駅伝で圧倒的なパフォーマンスを発揮し、区間賞、区間新を連発。まさに歴史を塗り替える活躍でした。

 その他、取材してきた編集部員が、それぞれに印象に残ったランナーを紹介します。

小野知大(旭化成)
全日本実業団駅伝 6区区間賞(区間新
(by小川雅生)

 全日本実業団駅伝で4連覇を飾った旭化成。そのキーマンとなったのが、6区・小野知大だった。トヨタ自動車を逆転し、独走態勢を築いたその激走は、アンカー・鎧坂哲哉が「感動的」と評するほど。

 中学時代に活躍から暗転、高校では低迷。だが、日本屈指の名門で再び成長カーブを描く。東京五輪イヤーに現れた20歳のホープ。次はどんな輝きを放つか。

浦野雄平(國學院大4)
出雲駅伝 3区3位(区間新
全日本大学駅伝 2区2位(区間新
箱根駅伝 5区3位(区間新
(by山本慎一郎)

 学生三大駅伝では2年の箱根以降、すべての大会で区間3位以内。トラックでも活躍し、今季は出雲、全日本、箱根と3大会連続で区間新だった。最後の箱根は5区で区間3位となり、チームも往路優勝を逃したものの、総合では3位を占めた。

 チームスローガンである「歴史を変える挑戦」を体現してきた浦野。その果敢なレーススタイルも含め、2019-20シーズンを盛り上げた立役者の1人だ。

小海 遥(仙台育英高2宮城)
全国高校駅伝 1区区間賞
全国女子駅伝 4区区間賞
(by井上 敦)

 チーム26年ぶりの男女優勝は、この選手の快走から始まった。全国高校駅伝の女子1区を制した小海遥選手(仙台育英高2宮城)。中継所直前まで2番手だったが、「最後は気持ちで」逆転した。全国都道府県対抗女子駅伝でも4区で区間賞を獲得し、宮城の2位に貢献した。

 新潟・新井中では全中の出場経験こそ無かったが、釜石慶太監督にロードの強さを見込まれて名門へ。個人的には4年ほど前に地元の大会でその走りを偶然見て、その後も評判は聞いていただけに、年末年始の快走は感慨深いものがあった。

五島莉乃(中大4)
全日本大学女子駅伝 1区区間賞
富士山女子駅伝 2区区間賞(区間新
(by向永拓史)

 9月の関東大学女子駅伝5区区間新、10月の全日本大学女子駅伝1区区間賞、12月末の富士山女子駅伝2区区間新と、女子学生長距離界で圧倒的な存在感を示した。中学時代から全国大会で入賞したが、石川・星稜高時代は、3年時の全国高校駅伝では1区48位(記念大会)。決して〝スペシャル〟な選手ではなかった。

 中大に入学し、髙橋賢作前監督の下では、土台作りと瞬発力強化のために砲丸投やハードルを1日中したり、冬には雪山を猛ダッシュしたり、階段ダッシュを繰り返したり。その基礎の上に、4年目には中大OGの鈴木智香子コーチの指導でさらにレベルアップ。まさに努力で才能を開花させた選手だ。卒業後は資生堂へ。世界への飛躍を誓っている。

荒尾波瑠(曽根中3福岡)
全中駅伝男子 6区区間賞
(by大久保雅文)

 他の駅伝大会とは異なり、連続で出場するチームが決して多くない全国中学駅伝。その中で、6年連続で出場した男子の曽根(福岡)の荒尾波瑠(3年)は1年時から3年連連続でアンカーを務めた。しかも、1年時から区間3位と好走し、前回も区間2位とチームの連続銅メダルに貢献していた。

 3年目の今回は30位と後方でタスキを受けたにもかかわらず、快足を飛ばして一気に14人抜きを達成。区間賞を獲得し、実力を十分に発揮した。レース後の「高校でも陸上を続けるつもりですが、高校では中学より高いレベルになります。ゼロからのスタートになるので、気持ちを新たにしてがんばります」という、おごらない姿勢に感銘を受けた。

伊藤達彦(東京国際大4)
全日本大学駅伝 2区区間賞(区間新
箱根駅伝 2区区間2位タイ
全国男子駅伝 7区区間5位
(by松永貴允)

 今季の学生長距離界は、東京国際大の大躍進が印象的だった。創部9年目にして全日本大学駅伝4位、箱根駅伝5位と両大会で初めてシード権を獲得。その立役者となったのが、4年生エースの伊藤達彦だ。
 箱根駅伝2区で見せた相澤晃(東洋大)とのデッドヒートが記憶に新しいが、ユニバーシアードのハーフマラソン銅メダル、箱根駅伝予選会日本人トップ(5位)、全日本大学駅伝2区で13人抜きの区間賞(区間新)と、その走りは「エース」と呼ぶにふさわしい激走だった。

【コラム番外編】 編集部員が独断で選ぶ 2019-20駅伝シーズン 「印象に残ったランナーたち」  昨秋からスタートした駅伝シーズンは、1月に行われた男女の都道府県対抗駅伝で、ひとまず落ち着いきました。  そこで、今回は月陸編集部員が、2019-20駅伝シーズンで「印象に残ったランナーたち」を〝独断〟で選びました。みなさんの心に刻まれた選手はどんな選手ですか? 編集部が選ぶ駅伝シーズン 男女MIPMost Impressive Plyer男子 相澤 晃選手(東洋大4年) 出雲駅伝 3区区間賞(区間新全日本大学駅伝 3区区間賞(区間新箱根駅伝 2区区間賞(区間新全国男子駅伝 7区区間賞 女子 廣中璃梨佳選手(日本郵政グループ) 全日本実業団女子駅伝 1区区間賞(区間新全国女子駅伝 1区区間賞(区間新  編集部満場一致で、MIPは相澤選手と廣中選手でした。2人とも駅伝で圧倒的なパフォーマンスを発揮し、区間賞、区間新を連発。まさに歴史を塗り替える活躍でした。  その他、取材してきた編集部員が、それぞれに印象に残ったランナーを紹介します。 小野知大(旭化成) 全日本実業団駅伝 6区区間賞(区間新) (by小川雅生)  全日本実業団駅伝で4連覇を飾った旭化成。そのキーマンとなったのが、6区・小野知大だった。トヨタ自動車を逆転し、独走態勢を築いたその激走は、アンカー・鎧坂哲哉が「感動的」と評するほど。  中学時代に活躍から暗転、高校では低迷。だが、日本屈指の名門で再び成長カーブを描く。東京五輪イヤーに現れた20歳のホープ。次はどんな輝きを放つか。 浦野雄平(國學院大4) 出雲駅伝 3区3位(区間新) 全日本大学駅伝 2区2位(区間新) 箱根駅伝 5区3位(区間新) (by山本慎一郎)  学生三大駅伝では2年の箱根以降、すべての大会で区間3位以内。トラックでも活躍し、今季は出雲、全日本、箱根と3大会連続で区間新だった。最後の箱根は5区で区間3位となり、チームも往路優勝を逃したものの、総合では3位を占めた。  チームスローガンである「歴史を変える挑戦」を体現してきた浦野。その果敢なレーススタイルも含め、2019-20シーズンを盛り上げた立役者の1人だ。 小海 遥(仙台育英高2宮城) 全国高校駅伝 1区区間賞 全国女子駅伝 4区区間賞 (by井上 敦)  チーム26年ぶりの男女優勝は、この選手の快走から始まった。全国高校駅伝の女子1区を制した小海遥選手(仙台育英高2宮城)。中継所直前まで2番手だったが、「最後は気持ちで」逆転した。全国都道府県対抗女子駅伝でも4区で区間賞を獲得し、宮城の2位に貢献した。  新潟・新井中では全中の出場経験こそ無かったが、釜石慶太監督にロードの強さを見込まれて名門へ。個人的には4年ほど前に地元の大会でその走りを偶然見て、その後も評判は聞いていただけに、年末年始の快走は感慨深いものがあった。 五島莉乃(中大4) 全日本大学女子駅伝 1区区間賞 富士山女子駅伝 2区区間賞(区間新) (by向永拓史)  9月の関東大学女子駅伝5区区間新、10月の全日本大学女子駅伝1区区間賞、12月末の富士山女子駅伝2区区間新と、女子学生長距離界で圧倒的な存在感を示した。中学時代から全国大会で入賞したが、石川・星稜高時代は、3年時の全国高校駅伝では1区48位(記念大会)。決して〝スペシャル〟な選手ではなかった。  中大に入学し、髙橋賢作前監督の下では、土台作りと瞬発力強化のために砲丸投やハードルを1日中したり、冬には雪山を猛ダッシュしたり、階段ダッシュを繰り返したり。その基礎の上に、4年目には中大OGの鈴木智香子コーチの指導でさらにレベルアップ。まさに努力で才能を開花させた選手だ。卒業後は資生堂へ。世界への飛躍を誓っている。 荒尾波瑠(曽根中3福岡) 全中駅伝男子 6区区間賞 (by大久保雅文)  他の駅伝大会とは異なり、連続で出場するチームが決して多くない全国中学駅伝。その中で、6年連続で出場した男子の曽根(福岡)の荒尾波瑠(3年)は1年時から3年連連続でアンカーを務めた。しかも、1年時から区間3位と好走し、前回も区間2位とチームの連続銅メダルに貢献していた。  3年目の今回は30位と後方でタスキを受けたにもかかわらず、快足を飛ばして一気に14人抜きを達成。区間賞を獲得し、実力を十分に発揮した。レース後の「高校でも陸上を続けるつもりですが、高校では中学より高いレベルになります。ゼロからのスタートになるので、気持ちを新たにしてがんばります」という、おごらない姿勢に感銘を受けた。 伊藤達彦(東京国際大4) 全日本大学駅伝 2区区間賞(区間新箱根駅伝 2区区間2位タイ 全国男子駅伝 7区区間5位 (by松永貴允)  今季の学生長距離界は、東京国際大の大躍進が印象的だった。創部9年目にして全日本大学駅伝4位、箱根駅伝5位と両大会で初めてシード権を獲得。その立役者となったのが、4年生エースの伊藤達彦だ。  箱根駅伝2区で見せた相澤晃(東洋大)とのデッドヒートが記憶に新しいが、ユニバーシアードのハーフマラソン銅メダル、箱根駅伝予選会日本人トップ(5位)、全日本大学駅伝2区で13人抜きの区間賞(区間新)と、その走りは「エース」と呼ぶにふさわしい激走だった。

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