陸上競技の世界ナンバーワンを決める世界陸上競技選手権(以下、世界選手権)が7月15日から7月24日までの10日間、米国・オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで行われている。
Day2の午後セッションで最初に登場する日本勢は日本時間17日10時00分(以下文中の時間は日本時間)からの男子100m準決勝だ。昨日の予選を突破したサニブラウン・アブデル・ハキーム(タンブルウィードTC)と坂井隆一郎(大阪ガス)が登場する。
予選でセカンドベストの9秒98(-0.3)を出したサニブラウンは1組に入り、同9秒89だったトレイボン・ブロメル(米国)、世界歴代2位タイの9秒69を持つヨハン・ブレイク(ジャマイカ)らと同組となった。予選で見せた抜群のスタートを再現できれば、日本人初となる決勝進出の可能性は十分ある。
坂井は2組目の1レーンに入り、予選トップタイムの9秒79を出したフレッド・カーリーや前回チャンピオンのクリスチャン・コールマンの米国勢、前回6位のザーネル・ヒューズ(英国)らと同組に。まずは自己記録(10秒02)を更新し、9秒台突入となればファイナルが見えてくる。
決勝は11時50分からで、200m、4×100mリレーとの3冠を目指すカーリーのほか、連覇が懸かるコールマンの走りに注目が集まる。
10時20分からの男子走幅跳決勝には、予選をトップ(8m18/+0.4)で通過した橋岡優輝(富士通)が2大会連続入賞と、初のメダル獲得に挑む。前回大会で日本人初入賞(8位)を達成した橋岡は、昨年の東京五輪でも6位とファイナルの舞台に立った。
今季ベストの8m27は決勝進出者の中では5番目タイ。自己記録(8m36)付近まで届けば、表彰台も不可能ではなさそうだ。
11時05分から女子1500m準決勝が行われ、東京五輪8位の田中希実(豊田自動織機)が決勝進出を懸けて登場する。予選では着順で通過できずにプラス通過。今大会は800mと5000mにも出場予定で過密日程となるが、得意種目で世界選手権初のファイナリストとなり、勢いをつけたいところだ。
Day3の午前セッションには日本選手8人が出場。22時15分からの男子マラソンには日本記録(2時間4分56秒)保持者の鈴木健吾(富士通)、星岳(コニカミノルタ)、西山雄介(トヨタ自動車)が初の世界選手権に挑む。日本勢は2013年モスクワ大会の中本健太郎(安川電機)以来入賞から遠ざかっているが、強力な海外勢に食らいついて8位以内を手にできるか。
18日3分05分からの男子400m予選は、2001年エドモントン大会以来となる日本人3人がフルエントリー。日本選手権優勝の佐藤風雅(那須環境技術センター)、川端魁人(中京大クラブ)、ウォルシュ・ジュリアン(富士通)が準決勝進出を目指す。
5時からの男子10000m決勝には田澤廉(駒大)と伊藤達彦(Honda)が出場。26分台を持つ世界との差は大きいが、少しでも食らいつき、世界選手権日本人最高の10位(森下広一、91年/早田俊幸、95年)、同最高記録の27分48秒55(渡辺康幸、95年)を更新したいところだ。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.11.22
WA加盟連盟賞に米国、インド、ポルトガルなどがノミネート 育成プログラム等を評価
-
2024.11.22
-
2024.11.22
-
2024.11.21
-
2024.11.21
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
2024.11.01
吉田圭太が住友電工を退部 「充実した陸上人生を歩んでいきたい」競技は継続
2024.11.07
アシックスから軽量で反発性に優れたランニングシューズ「NOVABLAST 5」が登場!
-
2024.10.27
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.11.22
マキシマム クッショニングを搭載した新作ランニングシューズ「ナイキ ボメロ 18」が登場!
ナイキは22日、全てのランナーに向け、マキシマム クッショニングとロードランニングの快適さに新しい基準をもたらす新作シューズ「ナイキ ボメロ 18」を発売することを発表した。 女性ランナーのニーズと詳細な意見を取り入れつ […]
2024.11.22
WA加盟連盟賞に米国、インド、ポルトガルなどがノミネート 育成プログラム等を評価
世界陸連(WA)は11月20日、ワールド・アスレティクス・アワード2024の「加盟国賞」の最終候補6カ国を発表した。この賞は年間を通して陸上競技の成長と知名度に貢献する功績をおさめた連盟を表彰するもので、各地域連盟から1 […]
2024.11.22
パリ五輪7位のクルガトが優勝!女子は地元米国・ヴェンダースがV/WAクロカンツアー
11月21日、米国テキサス州オースティンで世界陸連(WA)クロスカントリーツアー・ゴールドのクロス・チャンプスが開催され、男子(8.0km)はパリ五輪5000m7位E.クルガト(ケニア)が22分51秒で、女子(8.0km […]
2024.11.22
田中希実が来季『グランドスラム・トラック』参戦決定!マイケル・ジョンソン氏が新設
来春、開幕する陸上リーグ「グランドスラム・トラック」の“レーサー”として、女子中長距離の田中希実(New Balance)が契約したと発表された。 同大会は1990年代から2000年代に男子短距離で活躍したマイケル・ジョ […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会