HOME インフォ

2022.07.11

【イベント】アシックスがレースイベントを開催 関東地区は立大の上野監督が制覇!
【イベント】アシックスがレースイベントを開催 関東地区は立大の上野監督が制覇!


アシックスジャパンが主催し、一般ランナーが5000mのタイムを競うレースイベント「META:Time:Trials JAPAN Series(メタ・タイム・トライアル ジャパンシリーズ)」の関東地区予選会が7月10日、東京都江東区の夢の島競技場で開催された。

「META:Time:Trials JAPAN Series」は全国6地区で行われる予選会と、バーチャル部門を合わせた各大会の男女上位3人が決勝大会に進出できるトーナメント形式のイベント。「大人の挑戦が、いま始まる。」をコンセプトに、走力に自信のあるランナーが楽しく参加できる大会として立ち上げられた。

関東地区予選会は気温30度を超える暑さとなったが、全10組の5000mレース(記録は非公認)に322人が出場。女子マラソンで五輪2大会連続メダリストの有森裕子さんがゲストとして登場し、インフルエンサーがゲストランナーを務めて会場を盛り上げた。

五輪メダリストの有森裕子さんがゲストとして登場。時には伴走もしてランナーを激励した

会場ではアシックスのレーシングシューズ「METASPEED(メタスピード)」シリーズの試着も実施。なお、決勝大会は出場者全員が「METASPEED+(メタスピードプラス)」シリーズを着用する

組が進むごとに出場選手のレベルが上がり、18時20分スタートの最終10組には元実業団選手や箱根駅伝経験者など有力選手が集結。なかでも注目は2009年の日本選手権覇者で、同年のベルリン世界選手権にも出場した上野裕一郎選手(立大駅伝監督)。「いつもは(学生を)引っ張ることが多いので、たまには好きなように走りたかった」と序盤は集団の中でレースを進めたが、2000m過ぎに抜け出すと以降は独走。最後の400mは60秒、同200mは26秒でカバーして14分12秒2で悠々とトップを占めた。

14分12秒2でトップを占めた上野裕一郎選手

決勝大会へのキップ「3」を懸けた争いは最後の1周までもつれ込み、ラストスパートの勝負に。2位の滑和也選手が14分26秒3、3位の松井俊介選手が14分27秒0で“ファイナリスト”の座を確保し、4位の須河宏紀選手は14分27秒9と、わずか1秒の差が明暗を分けた。

決勝大会へのキップ「3」を懸けた勝負は最後の1周まで目が離せない展開となった。左から2位の滑和也選手、5位の辻川諒選手、3位の松井俊介選手、4位の須河宏紀選手

優勝した上野選手は「今も日本選手権を目指してはいますが、走ることは趣味の範疇でやっています。(今大会も)おもしろそうだと思ったのでエントリーしてみました。スケジュールの都合がつけば全国大会にも出たい」と、指導者になった今でも自身が走ることへの情熱は衰えていなかった。7月18日には大学生のペースメーカーとして関東学生網走夏季記録挑戦競技会の5000mに出場し、13分55秒をターゲットに引っ張る予定だという。指導する立大も「5000m13分台、10000m28分台がもっと出てくると思います」と育成は順調そうだ。

広告の下にコンテンツが続きます

女子は池本愛選手が17分07秒8で優勝し、合田なぎさ選手が17分10秒2で2位、瀧波美緒選手が17分17秒3で3位。レースは男女混合のため、タイム順に3位までを決定した。

ファイナリストとなった男女3選手。左から男子3位の松井選手、2位の滑選手、1位の上野選手、女子1位の池本愛選手、2位の合田なぎさ選手、3位の瀧波美緒選手

決勝大会は9月24日に都内で開催され、アシックスのランニングシューズ「METASPEED SKY+(メタスピードスカイプラス)」か「METASPEED EDGE+(メタスピードエッジプラス)」を使用することが出場の条件となる。ファイナリストには決勝大会用のシューズやウエアなどが提供された。

地区予選会は関東のほかに北海道、中国、関西が終了し、残るは7月24日の中部、7月31日の九州。バーチャル部門は7月31日まで受け付けており、それが終わるとファイナリスト42人が出そろう。決勝大会ではどんなレースが見られるだろうか。

関東地区予選会には300人を超える参加者が集まった

アシックスジャパンが主催し、一般ランナーが5000mのタイムを競うレースイベント「META:Time:Trials JAPAN Series(メタ・タイム・トライアル ジャパンシリーズ)」の関東地区予選会が7月10日、東京都江東区の夢の島競技場で開催された。 「META:Time:Trials JAPAN Series」は全国6地区で行われる予選会と、バーチャル部門を合わせた各大会の男女上位3人が決勝大会に進出できるトーナメント形式のイベント。「大人の挑戦が、いま始まる。」をコンセプトに、走力に自信のあるランナーが楽しく参加できる大会として立ち上げられた。 関東地区予選会は気温30度を超える暑さとなったが、全10組の5000mレース(記録は非公認)に322人が出場。女子マラソンで五輪2大会連続メダリストの有森裕子さんがゲストとして登場し、インフルエンサーがゲストランナーを務めて会場を盛り上げた。 五輪メダリストの有森裕子さんがゲストとして登場。時には伴走もしてランナーを激励した 会場ではアシックスのレーシングシューズ「METASPEED(メタスピード)」シリーズの試着も実施。なお、決勝大会は出場者全員が「METASPEED+(メタスピードプラス)」シリーズを着用する 組が進むごとに出場選手のレベルが上がり、18時20分スタートの最終10組には元実業団選手や箱根駅伝経験者など有力選手が集結。なかでも注目は2009年の日本選手権覇者で、同年のベルリン世界選手権にも出場した上野裕一郎選手(立大駅伝監督)。「いつもは(学生を)引っ張ることが多いので、たまには好きなように走りたかった」と序盤は集団の中でレースを進めたが、2000m過ぎに抜け出すと以降は独走。最後の400mは60秒、同200mは26秒でカバーして14分12秒2で悠々とトップを占めた。 14分12秒2でトップを占めた上野裕一郎選手 決勝大会へのキップ「3」を懸けた争いは最後の1周までもつれ込み、ラストスパートの勝負に。2位の滑和也選手が14分26秒3、3位の松井俊介選手が14分27秒0で“ファイナリスト”の座を確保し、4位の須河宏紀選手は14分27秒9と、わずか1秒の差が明暗を分けた。 決勝大会へのキップ「3」を懸けた勝負は最後の1周まで目が離せない展開となった。左から2位の滑和也選手、5位の辻川諒選手、3位の松井俊介選手、4位の須河宏紀選手 優勝した上野選手は「今も日本選手権を目指してはいますが、走ることは趣味の範疇でやっています。(今大会も)おもしろそうだと思ったのでエントリーしてみました。スケジュールの都合がつけば全国大会にも出たい」と、指導者になった今でも自身が走ることへの情熱は衰えていなかった。7月18日には大学生のペースメーカーとして関東学生網走夏季記録挑戦競技会の5000mに出場し、13分55秒をターゲットに引っ張る予定だという。指導する立大も「5000m13分台、10000m28分台がもっと出てくると思います」と育成は順調そうだ。 女子は池本愛選手が17分07秒8で優勝し、合田なぎさ選手が17分10秒2で2位、瀧波美緒選手が17分17秒3で3位。レースは男女混合のため、タイム順に3位までを決定した。 ファイナリストとなった男女3選手。左から男子3位の松井選手、2位の滑選手、1位の上野選手、女子1位の池本愛選手、2位の合田なぎさ選手、3位の瀧波美緒選手 決勝大会は9月24日に都内で開催され、アシックスのランニングシューズ「METASPEED SKY+(メタスピードスカイプラス)」か「METASPEED EDGE+(メタスピードエッジプラス)」を使用することが出場の条件となる。ファイナリストには決勝大会用のシューズやウエアなどが提供された。 地区予選会は関東のほかに北海道、中国、関西が終了し、残るは7月24日の中部、7月31日の九州。バーチャル部門は7月31日まで受け付けており、それが終わるとファイナリスト42人が出そろう。決勝大会ではどんなレースが見られるだろうか。 関東地区予選会には300人を超える参加者が集まった

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.26

日本陸連が暑熱環境下の大会について対応検討 今年は日本選手権、インターハイなど「WBGT31度」目安に「踏み込んだ対策を」

日本陸連は3月26日に行われた理事会で、暑熱環境下における大会運営に対しての考えを示した。 日本陸連の田﨑博道専務理事は、最近の気候変動の大きさに触れたうえで、特に夏の競技会について「暑熱環境下で競技をすることの危険性は […]

NEWS 東京世界陸上へ吉田祐也、佐藤早也伽ら「日本のマラソン界で一番元気のある選手」選考レースの結果重視で選出

2025.03.26

東京世界陸上へ吉田祐也、佐藤早也伽ら「日本のマラソン界で一番元気のある選手」選考レースの結果重視で選出

日本陸連は3月26日に理事会が開催され、東京世界選手権マラソン代表5名を発表した。 男子は選考レースの成績から吉田祐也(GMOインターネットグループ)と近藤亮太(三菱重工)が選出。女子は安藤友香(しまむら)、小林香菜(大 […]

NEWS 日本選手権の大会要項と競技実施日が発表! 男子100mは初日に予選、準決勝 2日目に決勝 女子やり投は1日目に実施

2025.03.26

日本選手権の大会要項と競技実施日が発表! 男子100mは初日に予選、準決勝 2日目に決勝 女子やり投は1日目に実施

日本陸連は3月26日、第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場)の大会要項ならびに競技実施日を発表した。 今年の日本選手権は9月に行われる東京世界選手権の選考会を兼ねて実施される。昨年まではU20日本選手権 […]

NEWS 東京世界陸上マラソン代表が発表!男子は吉田祐也、近藤亮太、女子は安藤友香、佐藤早也伽、小林香菜の5名 小山直城は資格取得後に

2025.03.26

東京世界陸上マラソン代表が発表!男子は吉田祐也、近藤亮太、女子は安藤友香、佐藤早也伽、小林香菜の5名 小山直城は資格取得後に

日本陸連は3月26日に理事会を開催し、東京世界選手権マラソン代表を発表した。 男子は吉田祐也(GMOインターネットグループ)、近藤亮太(三菱重工)の2名。女子は安藤友香(しまむら)、佐藤早也伽(積水化学)、小林香菜(大塚 […]

NEWS 日本選手権まであと100日 キービジュアル第1弾公開! 9月の東京世界陸上代表選考会

2025.03.26

日本選手権まであと100日 キービジュアル第1弾公開! 9月の東京世界陸上代表選考会

日本陸連は3月26日、第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場)まであと100日を迎えて、キービジュアルの第1弾を公開した。 日本選手権の国立競技場の開催は、2005年以来20年ぶりで、今秋の東京世界選手権 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top