2022.07.08
日本グランプリシリーズの南部記念が7月10日に北海道・札幌市で開催される。すでにオレゴン世界陸上の代表に内定している選手たちもエントリー。また、秋シーズンや来年のブダペスト世界陸上に向けた大事な一戦ともなる。
(※エントリーリストを元に掲載)
世界陸上代表としては200mの上山紘輝(住友電工)、110mハードルの石川周平(富士通)、走高跳の赤松諒一(アワーズ)、女子100mハードルの福部真子(日本建設工業)がエントリーしている。ただし、11日に出国する選手も多いため出場については未定だが、出場する選手は最終調整としてどんな仕上がりが見られるか注目だ。
その他の有力選手、好記録が期待される種目についてピックアップする。
110mハードルでは地元・北海道の高橋佑輔(北海道ハイテクAC)が出場。今季は13秒47まで記録を短縮している。また、100mのスピードが武器の樋口陸人(スズキ)、13秒48がベストの大室秀樹(大塚製薬)らがエントリー。代表勢に続いて13秒台前半を見据えたレースとなる。
走高跳には赤松のほかに、長谷川直人(新潟アルビレックスRC)、大田和弘(日本体育施設)という2m20以上のベストを持つ2人が出場。昨年のインターハイ王者・チュクネレ・ジョエル優人(八千代松陰高3千葉)も登録している。
男子棒高跳の注目は澤慎吾(きらぼし銀行)。自己ベストは5m61を持つ。元々インターハイ王者で期待されてきた逸材。日大の先輩である澤野大地コーチも5m80を跳ぶ能力があると高評価で、来年以降の世界大会を見据えてビッグジャンプを見せるか。他にも来間弘樹(ストライダーズAC)や5m50を持つ大崎洋介(日体大)、尾崎駿翔(ROOTS TOKYO)などと好記録争いとなりそうだ。
男子ハンマー投は今季ハイレベル。柏村亮太(ヤマダホールディングス)は日本選手権で日本歴代4位の72m77で優勝した。また、同2位の古旗崇裕(BUAC)も日本歴代8位の71m34をマークしている。日本人4人目の73m超えが見られるか。
女子100mには日本選手権優勝の君嶋愛梨沙(土木管理総合)、青山華依(甲南大)がエントリー。2人はオレゴン世界陸上の4×100mリレー代表だ。他にも齋藤愛美(大阪成蹊AC)や地元・北海道の石堂陽菜(環太平洋大)らが出場する。
また、非公認レースとしてオレゴン世界陸上日本代表の4×100mリレーが実施される。本番に向けて最終トライアルだ。
女子100mハードルには12秒台に入った日本代表・福部のほか、13秒1台を持つ田中佑美(富士通)、中島ひとみ(長谷川体育施設)に注目。北海道勢も多数出場で、学生勢の玉置菜々子(国士大)、芝田愛花(環太平洋大)や、村岡柊有(北海道ハイテクAC)、納村琉愛(北海道栄高3)などで好記録誕生の予感が漂う。
女子棒高跳は日本選手権優勝の高橋渚(メイスンワーク)が出場。棒高跳も那須眞由(KAGOTANI)や諸田実咲(栃木スポ協)、竜田夏苗(ニッパツ)らで日本記録4m40の更新を見据えた戦いとなる。
大会の様子は当日YouTubeでライブ配信される予定。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.03.28
-
2025.03.28
-
2025.03.28
2025.03.23
女子は長野東が7年ぶりの地元V アンカー・田畑陽菜が薫英女学院を逆転/春の高校伊那駅伝
-
2025.03.25
2025.03.02
初挑戦の青学大・太田蒼生は途中棄権 果敢に先頭集団に挑戦/東京マラソン
2025.03.02
太田蒼生は低体温症と低血糖で途中棄権 「世界のレベルを知れて良い経験」/東京マラソン
-
2025.03.23
-
2025.03.19
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.03.28
【世界陸上プレイバック】五輪ボイコットきっかけに創設!クラトフヴィロヴァが女子400mと800mで今も大会記録に残る2冠 日本は室伏重信ら出場も入賞ゼロ
今年、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪大会を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。これま […]
2025.03.28
【高校生FOCUS】女子三段跳・山﨑りりや(鳴門渦潮高)日本高校女子初の13m到達、大学で学生記録挑戦
FOCUS! 高校生INTERVIEW 山﨑りりや Yamasaki Ririya 鳴門渦潮高3徳島 高校アスリートをフォーカスするコーナー。年度末を迎えますが、振り返ってみれば、2024年度は高校生による日本記録樹立を […]
2025.03.28
3泊4日の全国高体連合宿終了! 「高め合える仲間がいっぱいできた」 来年度は宮崎で開催予定
大阪・ヤンマースタジアム長居を主会場に行われた2024年度の日本陸連U-19強化研修合宿・全国高体連陸上競技専門部強化合宿が3月28日、3泊4日の全日程を終えた。全国から集まった選手たちは交流を深め、試合での再会を誓った […]
2025.03.28
資格停止中の競歩・池田向希がCASに不服申し立て「一日も早く競技 を再開」
旭化成は3月28日、所属選手である競歩の池田向希が受けたアンチ・ドーピング規則違反による4年間の資格停止処分について、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に不服申し立てを行ったと発表した。 男子20km競歩で東京五輪銀メダリスト […]
2025.03.28
【男子円盤投】福宮佳潤(東京高1) 50m73=高1歴代2位&4人目の50mオーバー
3月28日、東京都多摩市の国士大多摩陸上競技場で第7回国士大競技会が行われ、高校用規格の男子円盤投(1.75kg)において福宮佳潤(東京高1)が50m73をマークした。この記録は高校1年生の歴代ランキングで2位。高1で史 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報