2022.06.20
◇全日本大学駅伝関東学連推薦校選考会(6/19 神奈川・相模原市)
エントリー選手上位8人の10000m合計タイムが16番目と、レース前は厳しい展開が予想された神奈川大が終始、安定感が光ったレース運びを見せた。
1組目は昨年の全国高校駅伝4区で区間賞を獲得した期待のルーキー・宮本陽叶(京都・洛南出)が終盤2位争いから一気に抜け出し、そのまま2着に入ると、有村祐亮(4年)も7着に入り、総合2位と好発進。続く2組目も島崎昇汰(4年、5着)と尾方馨斗(3年、9着)がそろってトップ10入りを果たすと、3組目で小林篤貴(3年)が2着、宇津野篤(3年)が5位と好走し、最終組を前に総合トップに踊り出た。
留学生9人ら各校のエースが集まる最終組でも山崎諒介(4年)が28分58秒74の自己新をマークし9着(日本人5番手)を占める好走。巻田理空(3年)も中盤以降ペースを落とす苦しい展開のなか、懸命の粘りで24着と大崩れすることなく、総合2位の東洋大に18秒50の差をつけた。
他大学が主力を欠くなか、「故障もなく予定通りの布陣をそろえられたことが今回の結果につながった」と大後栄治監督。「自信を持って送り出した」ルーキーが流れを作り、最上級生でエース格の山崎が各校のエースと堂々と渡り合う会心のレース。「トップ通過はおまけ。まだまだこれからです」と謙遜したが、11月の本戦での戦いに向けて自信が持てる内容だったに違いない。
文/田中 葵
※記事を一部修正しました
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