2022.06.17
◇インターハイ近畿大会(6月16日~19日/奈良市)
徳島インターハイ出場を懸けた近畿大会の初日、54秒台のベストを持つ3人が激突した女子400mは、昨秋のU18大会300m6位で京都府大会スプリント3冠(100m、200m、400m)の児島柚月(西京3)が、中尾柚希(園田学園3)の猛追を0秒11差で振り切り、今季高校最高の54秒12で頂点に立った。
「競り合いは予想していました。ラストは誰にも負けない自信があったので、向かい風がきつかった前半をリラックスしたなかでスピードに乗り先頭で最後の直線に入れたのが良かった」と笑顔で話す。
昨年の近畿大会は緊張からギリギリの6位通過だった児島。「昨年の経験を生かし、今回は自分の走りに集中しました。府大会でしっかり3種目3本走り切れたことが自信になっています」とメンタルおよび体力面の成長を勝因に挙げる。
全国でもライバルとなる園田学園勢を抑えてのVに、「全国のいいシミュレーションができました。コンディションの良くない中で自己ベストを更新することができたので、全国大会では53秒中盤の記録で優勝したいです」と力強く抱負を話した。児島は2、3日目に行われる100m、200mにも出場予定で、府大会に続く3冠を目指す。
54秒23だった兵庫県大会覇者の中尾、昨年のインターハイ5位で55秒00だった谷口璃奈(3年)の園田学園勢が2、3位に続き、7位までが56秒5を切るハイレベルな戦いとなった。
1位から8位までが0秒72の間にひしめく大混戦となった男子の400mは林申雅(大塚3大阪)が48秒10でV。男子ハンマー投は5投目に3m近くベストを更新する64m51投げた山口翔輝夜(社3兵庫)が制し、女子ハンマー投は先日のU20日本選手権で52m16の高2歴代6位をマークし7位に食い込んでいる嶋本美海(添上2奈良)が最終6投目に51m32を放って逆転勝ちを収めた。
向かい風のなか行われた女子走幅跳は、辻杏樹(草津東3滋賀)が5回目の5m74(-1.7)で5位から一気に順位を上げ、滋賀勢としてこの種目38年ぶりとなる優勝を果たした。
地区大会は全11地区で開催。各種目上位6名(競歩、女子棒高跳、三段跳、ハンマー投は上位4位、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)が全国大会に出場。インターハイは8月3日から7日まで徳島県で開催される。
◇近畿大会1日目の優勝者一覧
男子
400m 林申雅(大塚3大阪)48秒10
ハンマー投 山口翔輝夜(社3兵庫)64m51
女子
400m 児島柚月(西京3京都)54秒12
走幅跳 辻杏樹(草津東3滋賀)5m74(-1.7)
ハンマー投 嶋本美海(添上2奈良)51m32
文/花木 雫
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