2022.06.06
インターハイの都府県大会が各地で開催され、近畿地区(滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山)の各大会が終了した。
大阪府大会(5月27日~29日)では林申雅(大塚3)が男子200m(21秒96/-3.5)と400m(47秒42)の2種目に優勝。向かい風をものともしない好記録で、近畿大会に駒を進めた。大塚は棒高跳でも北田瑠偉(3年)が5m22の府高校記録で制し、男子学校対抗でも108点で優勝。また、女子も総合優勝を果たすなど活躍が光った。3000m障害では林龍正(大阪3)が8分55秒53の府高校新で快勝。男子円盤投でも武井夢叶(咲くやこの花3)が49m16の大会新Vを飾った。
女子では尾崎真衣(大阪桐蔭3)が800m(2分10秒94)と1500m(4分24秒79)の2冠。1500mの記録は大会新記録の好記録だった。女子ハンマー投でも川島空(大体大浪商3)が53m06のビッグスローで優勝し、全国優勝へ名乗りを上げた。
京都府大会(6月3日~5日)の男子では、全国で3年連続10回目の総合優勝を目指す洛南が大暴れ。4×100mリレーは予選で40秒17の今季高校最高記録をマークすると、決勝でも40秒31で快勝。4×400mリレーでも大会記録となる3分11秒99で優勝した。三段跳は昨年の全国チャンピオンの宮尾真仁(3年)が高校歴代4位タイとなる15m84のビッグジャンプを披露したほか、3000m障害の柴田大地、原田颯大、西澤マハロの3年トリオが8分58秒台の好記録で表彰台を独占。学校対抗でも194点で圧勝した。
女子では児島柚月(西京3)が100m(11秒87/+0.4)、200m(24秒52/-2.6)、400m(55秒44)のスプリント3冠の快挙を達成。女子MVPにも選出された。400mハードルの瀧野未来(京都橘2)は60秒41の好記録で優勝を飾ったほか、砲丸投では11m93を放った野本菜々(花園)が1年生Vを果たした。総合は西京が京都橘を抑えて頂点に立っている。
兵庫県大会(5月27日~29日)は髙見陸亜(姫路3)が男子スプリントで大活躍。100m(10秒76/-0.2)と200m(21秒30/+0.4)で優勝し、200では大会記録を更新。アンカーを務めた4×400mリレーでも3分16秒38で、見事3冠を手にした。また、200mで2位に入った三宅陽立(長田)は1年生ながら21秒56(+0.4)の好記録をマークした。
走幅跳では吉田正道(姫路商3)が7m70(-0.1)の好ジャンプ。4回目以降の跳躍はすべて7m50を上回る強さで、全国制覇の弾みとした。5000mでは県高校記録を持つ長嶋幸宝(西脇工3)が13分59秒15で快勝。2位の前田和摩(報徳学園3)とともに大会記録を更新した。このほか、400mハードルの山田那央(小野3)が50秒99、円盤投の山口翔輝夜(社3)が52m41とそれぞれ大会新で優勝した。
女子も4種目で大会記録が更新される好況ぶり。100mハードルでは藤原かれん(園田学園3)が13秒77(-0.5)で圧勝。三段跳の栗屋友佳(滝川二3)がただひとり12m台となる12m51(+1.3)で優勝し、ハンマー投の押部唯愛(日ノ本3)は50m62、七種競技の中尾日香(長田3)も4876点と好記録で制している。学校対抗ではハイレベルな争いの中、男子が社、女子は園田学園が優勝した。
滋賀県大会(6月2日~4日)は男子110mハードルで嶋渡涼太(比叡山3)が準決勝で向かい風2.1mの中、14秒58の大会新記録を樹立。決勝でも14秒69で優勝。女子では北林穂波(立命館守山3)が100m(12秒08/+0.2)と200m(24秒75/+2.3)の2冠。西田有里(草津東2)も400m(56秒54)と800m(2分12秒00)と4×400mリレー(3分48秒62)の3種目Vを飾った。
フィールドを中心に得点を重ねた彦根翔西館が132点で男子総合V。女子は草津東が135点で栄冠をつかみ取っている。
奈良県大会(6月3日~5日)の男子では中長距離での活躍が目立った。400mを48秒88で制した廣田奏(添上3)はス大ピードを生かして、800mでも1分52秒25の会新で制覇。1500mでは2年生ながら松尾侍弦(奈良育英)が大会新の3分52秒86で優勝を果たした。奈良育英は4×100mリレーでも41秒00と大会記録を更新したほか、110mハードルの田原歩睦(3年)も14秒93で快勝している。学校対抗は添上と奈良育英の争いとなり139点で添上に軍配が上がった。
女子では2種目で大会記録が誕生。田中彩貴(智辯カレッジ3)が5000m競歩で24分15秒10で、三段跳では丸山優空(添上3)が11m94(+1.3)でそれぞれ優勝した。総合では添上が197点で圧倒的な強さを見せつけた。
和歌山県大会(6月3日~5日)は男子八種競技の前田和希(紀央館3)が短距離種目を中心に穴のないパフォーマンスを見せ、5589点のハイレベルな県高校記録で優勝。男子砲丸投では15m95の大会新で2年前の全中チャンピオンの桑添喬偉(和歌山北2)が優勝し、高いポテンシャルを見せつけた。
女子4×100mリレーでも和歌山北が47秒58の大会記録で優勝。3走を走った上野山真白(3年)は七種競技でも4760点で勝利し、2種目で大会記録を上回った。数々の大会記録を樹立した和歌山北は男女ともに学校対抗で優勝を果たしている。また、女子円盤投でも阪本海月華(紀央館3)が44m20の大会記録で制している。
インターハイ出場を争い行われる近畿大会は6月16日~19日に奈良県の鴻ノ池競技場にて開催される。

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.02.22
石井優吉がショートトラック800m1分46秒41の日本新!
2025.02.22
JMCランキング暫定1位の西山雄介がコンディション不良により欠場/大阪マラソン
2025.02.22
【男子ハンマー投】アツオビン・アンドリュウ(花園高3) 61m59=一般規格高校歴代2位
-
2025.02.22
-
2025.02.22
-
2025.02.21
-
2025.02.21
2025.02.17
日本郵政グループ女子陸上部 「駅伝日本一」へのチームづくりとコンディショニング
2025.02.16
男子は須磨学園が逆転勝ち! 女子は全国Vの長野東が強さ見せる/西脇多可高校新人駅伝
-
2025.02.16
-
2025.02.16
-
2025.02.22
-
2025.02.16
-
2025.02.16
2025.02.02
【大会結果】第77回香川丸亀国際ハーフマラソン(2025年2月2日)
2025.02.02
大迫傑は1時間1分28秒でフィニッシュ 3月2日の東京マラソンに出場予定/丸亀ハーフ
-
2025.02.14
-
2025.02.09
-
2025.02.02
-
2025.01.26
-
2025.01.31
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.02.22
石井優吉がショートトラック800m1分46秒41の日本新!
2月21日、米国ペンシルベニア州カレッジステーションでペンシルベニア州立大の学内学内競技会が同校の室内競技場(1周200m)で行われ、男子800mで石井優吉(ペンシルベニア州立大)が1分46秒41のショートラック日本記録 […]
2025.02.22
JMCランキング暫定1位の西山雄介がコンディション不良により欠場/大阪マラソン
◇大阪マラソン2025(2月24日/大阪・大阪府庁前スタート・大阪城公園フィニッシュ) 大阪マラソンの主催者は2月22日、招待選手の西山雄介(トヨタ自動車)がコンディション不良により欠場することを発表した。 西山は22年 […]
2025.02.22
【男子ハンマー投】アツオビン・アンドリュウ(花園高3) 61m59=一般規格高校歴代2位
2月22日、京都市の京産大総合グラウンド競技場で第11回京都陸協記録会が行われ、一般規格の男子ハンマー投でアツオビン・アンドリュウ(花園高3京都)が高校歴代2位となる61m59をマークした。 アツオビンは昨年のU20日本 […]
2025.02.22
円盤投・堤雄司が自己2番目の61m76でV 女子100mH青木益未は13秒04 福田翔太、郡菜々佳も優勝/WAコンチネンタルツアー
世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ブロンズラベルのインターナショナル・トラック・ミート2025が2月22日、ニュージーランドのクライストチャーチで行われ、男子円盤投で堤雄司(ALSOK群馬)が61m76のセカンドベス […]
2025.02.22
「インターハイでも勝ちたい」高校2年の栗村凌がU20男子を制す 女子は真柴愛里が貫禄/日本選手権クロカン
◇第40回U20日本選手権クロスカントリー(2月22日/福岡・海の中道海浜公園) U20日本選手権クロスカントリーが行われ、男子(8km)では栗村凌(学法石川高2福島)が23分20秒で優勝を果たした。 今年も全国から有力 […]
Latest Issue
最新号

2025年3月号 (2月14日発売)
別府大分毎日マラソン
落合 晃×久保 凛
太田智樹、葛西潤
追跡箱根駅伝&高校駅伝