◇第101回関東インカレ(5月19日〜22日/東京・国立競技場)4日目
関東インカレ4日目に男子5000m決勝が行われ、3000m障害東京五輪7位の三浦龍司(順大)が圧巻の走りを見せた。
スタートから先頭を引っ張った三浦。「プラン通り、予選の走りを再現する」。終始、牽引するも、ラスト2周で法大の松永伶が奇襲とも言えるロングスパートを見せる。だが、三浦は「射程圏だったので」と焦ることなく差をとどめ、ラスト1周の鐘を合図にスパートを開始。「キレ味は大学に入って伸びたところ。自信があります」。残り250mで一気に抜き去ると、その後は影も踏ませず。13分42秒35で優勝を果たした。
さすがに最後は「あっぷあっぷで、腕もパンパンです。出し切りました」と苦笑いするも、そうは見えないほど、これぞ『世界』と言える圧倒的な力を見せた。今季は1500mでも3分36秒59の学生記録を打ち立ててている三浦。前回優勝の1500mは見送ったが、5000mでは初のタイトルをゲットした。「上級生として背中を見せられた。8点を持ち帰れてよかったです」と3度目の関東インカレを振り返った。
すでにオレゴン世界選手権の参加標準記録を突破済み。6月の日本選手権で3位以内に入れば代表に内定する。「追われる立場ですが、しっかり順位を取りたい」。進化し続ける三浦が、再び世界と対峙する準備に入る。

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