2022.05.01
日本グランプリシリーズの第37回静岡国際大会が5月3日、静岡・袋井市の小笠山総合運動公園スタジアム(エコパスタジアム)で行われる。
グランプリ種目のうち、9月の杭州アジア大会の代表選考対象となっているのが男女計8種目。対象種目は男子が200m、800m、走高跳、円盤投。女子は200m、800m、400mハードル、円盤投。
男子200mには、4月29日の織田記念100mを制した小池祐貴(住友電工)がエントリー。今季は4月2日に米国で20秒87(+0.3)をマークしている。国内200m初戦でどこまでタイムを短縮してくるか。また、地元・静岡出身で、3大会連続五輪出場の飯塚翔太(ミズノ)も参戦。木南記念優勝の染谷佳大(大和ハウス工業)や鈴木涼太(スズキ)や上山紘輝(住友電工)ら社会人ルーキーも出場する予定だ。
400mハードルは木南記念2日目(5月1日)でオレゴン世界選手権参加標準記録(48秒90)にピタリ到達した黒川和樹(法大)に加え、山内大夢(東邦銀行)、安部孝駿(ヤマダホールディングス)の東京五輪代表トリオがエントリー。黒川に続く参加標準記録突破者が現われるか。
また、走高跳には日本記録(2m35)保持者の戸邉直人(JAL)が名を連ねる。昨年の東京五輪では日本勢49年ぶりの決勝進出。3月中旬の世界室内選手権では2m15(12位)だったが、どこまで調子を上げてくるか。また、2m31の自己ベストを持つ真野友博(九電工)も充実している。
棒高跳では木南記念初日(4月30日)に5m60をクリアした山本聖途(トヨタ自動車)が出場予定。オレゴン世界選手権の参加標準記録(5m80)の突破を狙っている。その上の日本記録(5m83)まで見据えたいところだろう。竹川倖生(丸元産業)や江島雅紀(富士通)の跳躍にも注目だ。
400mは川端魁人(中京大クラブ)や中島佑気ジョセフ(東洋大)の争いか。800mは日本記録(1分45秒75)保持者の川元奨(スズキ)と源裕貴(NTN)に、日本歴代3位の記録(1分45秒85)を持つ金子魅玖人(中大)や、昨年の日本選手権王者・田母神一喜(スリーエフTC)、日本学生個人選手権Vの松本純弥(法大)も加わり、混戦となりそうだ。
円盤投は兵庫リレーカーニバルを制した日本記録(62m59)保持者の堤雄司(ALSOK群馬)と湯上剛輝(トヨタ自動車)、幸長慎一(四国大AC)の争いとなるだろう。
女子では、200mに東京五輪4×100mリレー代表の兒玉芽生(ミズノ)、齋藤愛美(大阪成蹊AC)、鶴田玲美(南九州ファミリーマート)、青山華依(甲南大)に、同種目の代表補欠だった壹岐あいこ(立命大)も参戦する見込み。また、今季300mや400mで好調の久保山晴菜(今村病院)が400mと合わせて2種目でエントリーしている。
800mには、東京五輪1500m代表の田中希実(豊田自動織機)と卜部蘭(積水化学)がエントリー。ただ、田中は5月1日の木南記念800mを右太もも違和感で棄権しており、中1日で出場するかに注目だ。日本歴代2位(2分00秒92)を持つ北村夢(エディオン)や、兵庫リレーカーニバルVの広田有紀(新潟アルビレックスRC)らも出場する。
400mハードルは木南記念を制したK.バーバー(米国)や2位の宇都宮絵莉(長谷川体育施設)、3位の山本亜美(立命大)が再び激突するだろう。
三段跳では、織田記念で日本歴代3位の13m56(+1.2)をマークした森本麻里子(内田建設AC)が再び自己記録を更新できるか。14m04の日本記録とは48cm差あるものの、日本歴代2位の13m65と射程圏内だ。また、歴代9位の13m35(+0.8)を跳んで2位だった髙島真織子(九電工)も名を連ねている。
円盤投には日本記録保持者の郡菜々佳(新潟アルビレックスRC)と齋藤真希(東女体大)がV争いの中心となるだろう。
トップ選手の多くが4月下旬から試合を重ねて静岡に乗り込んでくる。ここまでの収穫と課題を糧に、パフォーマンスに目が離せない。
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