HOME 特集

2022.04.21

【展望】田中希実が地元で1500m初戦、秦澄美鈴、アツオビンら兵庫RCの注目選手をチェック!
【展望】田中希実が地元で1500m初戦、秦澄美鈴、アツオビンら兵庫RCの注目選手をチェック!

日本グランプリシリーズ神戸大会の「第70回兵庫リレーカーニバル」は4月23日~24日の2日間、神戸市の神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で杭州アジア大会代表選考会を兼ねて行われる。世界陸連コンチネンタルツアー・チャレンジとして大会ランクは「D」に設定されている。

注目はアジア大会代表選考指定種目となっている男女1500mと男女砲丸投。なかでも、女子1500mには地元小野市出身の田中希実(豊田自動織機)がエントリーし、代表入りを狙いに行く。

屋外シーズンは4月9日の金栗記念選抜中長距離5000m(15分26秒53)からスタート。その後は翌日のシーズンイン岩国800m(2分06秒89)、4月16日~17日の兵庫県春季記録会では400m(59秒14)、800m(2分06秒26)とスピードに磨きをかけ、3月の世界室内選手権以来となる1500mに参戦する。世界室内では29年ぶり日本新の4分12秒31をマークしながらも、予選で敗退。東京五輪で8位入賞を果たしたこの種目の屋外初戦を、地元でどのように踏み出していくか。同じく東京五輪代表の卜部蘭(積水化学)、田中のチームメイト・後藤夢らもエントリーした。

近年盛り上がりを見せる男子1500mも見逃せない。日本記録(3分35秒42)保持者の河村一輝(トーエネック)、前日本記録(3分37秒05)保持者・荒井七海(Honda)、さらには高校記録(3分37秒18)を持つ佐藤圭汰( 駒大)が登録。加えて、一昨年の日本選手権覇者・館澤亨次(DeNA)が3月の豪州遠征を経て国内初戦を迎える。

男女砲丸投は日本のトッププッターがずらり。男子は昨年の日本選手権を制した武田歴次(栃木県スポーツ協会)もいるが、4月16日の日本学生個人選手権で日本歴代7位・学生歴代3位の18m42をマークしたアツオビン・ジェイソン(福岡大)の成長度は目を見張るものがある。さらなる好記録はなるか。女子は昨年の日本選手権覇者・大野史佳(埼玉大)が日本学生個人を15m02で制するなど順調にスタートを切った。

好勝負となりそうなのが女子走幅跳だ。兵庫登録の秦澄美鈴(シバタ工業)、兵庫県出身の髙良彩花(筑波大)、中野瞳(つくば分析センター)が地元でどんな空中戦と演じるか。特に秦は、3月の日本選手権室内で6m52をマークするなど、冬季に取り組んだウエイトトレーニングの成果で持ち味の踏み切りに力強さが加わった様子。オレゴン世界選手権の参加標準記録(6m82)を見据え、前回(6m65=日本歴代5位)と同様に自己新を出してさらに勢いをつけられるか。日本学生個人を制覇した髙良も、冷雨の条件下でV記録の6m20(-0.1)をはじめ6m台を連発するなど好調だ。

兵庫リレーの「看板種目」である10000mは、男子が外国勢に、ロードシーズンに活躍を見せた古賀淳紫(安川電機)らがどう食い下がるか。女子は2月に室内5000mで室内アジア新の15分23秒87をマークした矢田みくに(デンソー)が中心。田中も、1500m後の体調次第で出場の可能性がある。

広告の下にコンテンツが続きます

このほか、円盤投は男子が60mすろわーの堤雄司(ALSOK群馬)、湯上剛輝(トヨタ自動車)、幸長慎一(四国大アスリートクラブ)、女子円盤投も郡菜々佳(新潟アルビレックスRC)、齋藤真希(東女体大)、辻川美乃利(内田洋行AC)の「3強対決」が見逃せない。女子棒高跳も諸田実咲(栃木県スポーツ協会)、地元出身の那須眞由(KAGOTANI)らトップ選手がずらり顔をそろえた。

前回は男女とも日本最高記録が誕生した2000m障害、男女800mも好選手がそろう。駒大勢ら学生も多くエントリーした初日のアシックスチャレンジ男子10000mも含め、トラック、フィールドともに各種目で熱戦が繰り広げられそうだ。

兵庫リレーカーニバル 公式サイトはこちら

日本グランプリシリーズ神戸大会の「第70回兵庫リレーカーニバル」は4月23日~24日の2日間、神戸市の神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で杭州アジア大会代表選考会を兼ねて行われる。世界陸連コンチネンタルツアー・チャレンジとして大会ランクは「D」に設定されている。 注目はアジア大会代表選考指定種目となっている男女1500mと男女砲丸投。なかでも、女子1500mには地元小野市出身の田中希実(豊田自動織機)がエントリーし、代表入りを狙いに行く。 屋外シーズンは4月9日の金栗記念選抜中長距離5000m(15分26秒53)からスタート。その後は翌日のシーズンイン岩国800m(2分06秒89)、4月16日~17日の兵庫県春季記録会では400m(59秒14)、800m(2分06秒26)とスピードに磨きをかけ、3月の世界室内選手権以来となる1500mに参戦する。世界室内では29年ぶり日本新の4分12秒31をマークしながらも、予選で敗退。東京五輪で8位入賞を果たしたこの種目の屋外初戦を、地元でどのように踏み出していくか。同じく東京五輪代表の卜部蘭(積水化学)、田中のチームメイト・後藤夢らもエントリーした。 近年盛り上がりを見せる男子1500mも見逃せない。日本記録(3分35秒42)保持者の河村一輝(トーエネック)、前日本記録(3分37秒05)保持者・荒井七海(Honda)、さらには高校記録(3分37秒18)を持つ佐藤圭汰( 駒大)が登録。加えて、一昨年の日本選手権覇者・館澤亨次(DeNA)が3月の豪州遠征を経て国内初戦を迎える。 男女砲丸投は日本のトッププッターがずらり。男子は昨年の日本選手権を制した武田歴次(栃木県スポーツ協会)もいるが、4月16日の日本学生個人選手権で日本歴代7位・学生歴代3位の18m42をマークしたアツオビン・ジェイソン(福岡大)の成長度は目を見張るものがある。さらなる好記録はなるか。女子は昨年の日本選手権覇者・大野史佳(埼玉大)が日本学生個人を15m02で制するなど順調にスタートを切った。 好勝負となりそうなのが女子走幅跳だ。兵庫登録の秦澄美鈴(シバタ工業)、兵庫県出身の髙良彩花(筑波大)、中野瞳(つくば分析センター)が地元でどんな空中戦と演じるか。特に秦は、3月の日本選手権室内で6m52をマークするなど、冬季に取り組んだウエイトトレーニングの成果で持ち味の踏み切りに力強さが加わった様子。オレゴン世界選手権の参加標準記録(6m82)を見据え、前回(6m65=日本歴代5位)と同様に自己新を出してさらに勢いをつけられるか。日本学生個人を制覇した髙良も、冷雨の条件下でV記録の6m20(-0.1)をはじめ6m台を連発するなど好調だ。 兵庫リレーの「看板種目」である10000mは、男子が外国勢に、ロードシーズンに活躍を見せた古賀淳紫(安川電機)らがどう食い下がるか。女子は2月に室内5000mで室内アジア新の15分23秒87をマークした矢田みくに(デンソー)が中心。田中も、1500m後の体調次第で出場の可能性がある。 このほか、円盤投は男子が60mすろわーの堤雄司(ALSOK群馬)、湯上剛輝(トヨタ自動車)、幸長慎一(四国大アスリートクラブ)、女子円盤投も郡菜々佳(新潟アルビレックスRC)、齋藤真希(東女体大)、辻川美乃利(内田洋行AC)の「3強対決」が見逃せない。女子棒高跳も諸田実咲(栃木県スポーツ協会)、地元出身の那須眞由(KAGOTANI)らトップ選手がずらり顔をそろえた。 前回は男女とも日本最高記録が誕生した2000m障害、男女800mも好選手がそろう。駒大勢ら学生も多くエントリーした初日のアシックスチャレンジ男子10000mも含め、トラック、フィールドともに各種目で熱戦が繰り広げられそうだ。 兵庫リレーカーニバル 公式サイトはこちら

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.11.25

JP日本郵政グループが“本命”積水化学の連覇を阻む チームが考える「勝てた理由」/クイーンズ駅伝

◇第44回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月24日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) ともに、長く日本の女子長距離界を牽引してきた33歳の鈴木亜由子(JP […]

NEWS 最長3区は資生堂・五島莉乃が区間賞!2区で積水化学・山本有真が区間新!廣中が復活、細田が5区区間賞/クイーンズ駅伝

2024.11.25

最長3区は資生堂・五島莉乃が区間賞!2区で積水化学・山本有真が区間新!廣中が復活、細田が5区区間賞/クイーンズ駅伝

◇第44回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月24日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) クイーンズ駅伝が行われ、JP日本郵政グループが2時間13分54秒で4 […]

NEWS 積水化学「1強」の力示すも連覇ならず「想定以上の走りができなかった」/クイーンズ駅伝

2024.11.25

積水化学「1強」の力示すも連覇ならず「想定以上の走りができなかった」/クイーンズ駅伝

◇第44回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月24日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) クイーンズ駅伝が行われ、JP日本郵政グループが2時間13分54秒で4 […]

NEWS 歴史的熱戦!JP日本郵政Gが積水化学に競り勝つ!しまむらが初の3位 パナソニック4位、エディオン2年ぶりシード/クイーンズ駅伝

2024.11.25

歴史的熱戦!JP日本郵政Gが積水化学に競り勝つ!しまむらが初の3位 パナソニック4位、エディオン2年ぶりシード/クイーンズ駅伝

◇第44回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月24日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) クイーンズ駅伝が行われ、JP日本郵政グループが2時間13分54秒で4 […]

NEWS 小江戸川越ハーフで東洋大勢がワン・ツー 吉田周が2年連続1時間2分台で連覇 2位は西村真周

2024.11.24

小江戸川越ハーフで東洋大勢がワン・ツー 吉田周が2年連続1時間2分台で連覇 2位は西村真周

小江戸川越ハーフマラソンが11月24日、埼玉県川越市の川越水上公園発着で行われ、男子の招待ハーフでは吉田周(東洋大4年)が1時間2分54秒(速報値)で2年連続優勝を果たした。 吉田は前回大会を1時間2分43秒の自己ベスト […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年12月号 (11月14日発売)

2024年12月号 (11月14日発売)

全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会

page top