新潟アルビレックスRCは4月18日、新潟市内で女子円盤投の日本記録(59m03)保持者の郡菜々佳と、新任コーチとなった2008年北京五輪代表・松宮隆行氏の加入記者会見を開いた。
大阪府出身の郡は、東大阪大敬愛高3年時の15年インターハイで砲丸投と円盤投の2冠を達成。同年の和歌山国体では砲丸投で15m70の高校新記録をマークした。16年に九州共立大へ進学すると、U20世界選手権には砲丸投と円盤投に出場。17年にはアジア選手権に出場して砲丸投4位、円盤投8位の成績を残している。
19年3月に円盤投で12年ぶりの日本新記録を打ち立て、4月のアジア選手権では4位。秋に行われたドーハ世界選手権には、日本選手として12年ぶり3人目の出場を果たした。日本選手権では砲丸投で計4回優勝(17年、18年、19年、21年)。この春に九州共立大大学院を修了し、4月からアルビRCに所属している。砲丸投の自己ベストは16m57(日本歴代4位)。
松宮コーチは秋田・花輪高からコニカ(現・コニカミノルタ)に入社すると、全日本実業団対抗駅伝で区間賞を5回獲得し、チームの全8回の優勝に貢献した。トラックでは2006年~08年には日本選手権の5000mと10000mの2種目で3連覇を達成。07年大阪世界選手権(5000m)、08年北京五輪(5000mと10000m)に出場した。記録では、30kmで03年に1時間28分36秒、05年には1時間28分00秒といずれも当時の世界最高記録をマーク。07年には5000mで13分13秒20と当時の日本記録を打ち立てた。15年には愛知製鋼に選手兼コーチとして移籍。昨年3月限りで現役を退いた後はコーチを務めていた。
この春に新潟医療福祉大大学院へ進学。その傍ら、アルビRCにコーチとして籍を置き、新潟医療福祉大陸上競技部へ派遣されるかたちで、大島めぐみコーチ(00年シドニー、04年アテネ両五輪代表)の下、同大学女子長距離のアシスタントコーチとして指導に関わる。
記者会見で郡は「世界の舞台で活躍することが目標です。日本人にとって円盤投・砲丸投は世界から遠い種目ですが、その現状を打破する第一人者になりたいです」と意気込み、松宮コーチは「大学院で学びながら自身の経験との答え合わせをしていきたいです。指導者としてもオリンピックに出られるようにがんばりたい」と語った。
女子400mハードル日本記録(55秒34)保持者の久保倉里美ヘッドコーチは「今季は3年後のパリに向けての初めの一歩として位置づけていきたい」と話していた。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.03.28
-
2025.03.28
-
2025.03.28
2025.03.23
女子は長野東が7年ぶりの地元V アンカー・田畑陽菜が薫英女学院を逆転/春の高校伊那駅伝
-
2025.03.25
2025.03.02
初挑戦の青学大・太田蒼生は途中棄権 果敢に先頭集団に挑戦/東京マラソン
2025.03.02
太田蒼生は低体温症と低血糖で途中棄権 「世界のレベルを知れて良い経験」/東京マラソン
-
2025.03.23
-
2025.03.19
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.03.28
【世界陸上プレイバック】五輪ボイコットきっかけに創設!クラトフヴィロヴァが女子400mと800mで今も大会記録に残る2冠 日本は室伏重信ら出場も入賞ゼロ
今年、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪大会を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。これま […]
2025.03.28
【高校生FOCUS】女子三段跳・山﨑りりや(鳴門渦潮高)日本高校女子初の13m到達、大学で学生記録挑戦
FOCUS! 高校生INTERVIEW 山﨑りりや Yamasaki Ririya 鳴門渦潮高3徳島 高校アスリートをフォーカスするコーナー。年度末を迎えますが、振り返ってみれば、2024年度は高校生による日本記録樹立を […]
2025.03.28
3泊4日の全国高体連合宿終了! 「高め合える仲間がいっぱいできた」 来年度は宮崎で開催予定
大阪・ヤンマースタジアム長居を主会場に行われた2024年度の日本陸連U-19強化研修合宿・全国高体連陸上競技専門部強化合宿が3月28日、3泊4日の全日程を終えた。全国から集まった選手たちは交流を深め、試合での再会を誓った […]
2025.03.28
資格停止中の競歩・池田向希がCASに不服申し立て「一日も早く競技 を再開」
旭化成は3月28日、所属選手である競歩の池田向希が受けたアンチ・ドーピング規則違反による4年間の資格停止処分について、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に不服申し立てを行ったと発表した。 男子20km競歩で東京五輪銀メダリスト […]
2025.03.28
【男子円盤投】福宮佳潤(東京高1) 50m73=高1歴代2位&4人目の50mオーバー
3月28日、東京都多摩市の国士大多摩陸上競技場で第7回国士大競技会が行われ、高校用規格の男子円盤投(1.75kg)において福宮佳潤(東京高1)が50m73をマークした。この記録は高校1年生の歴代ランキングで2位。高1で史 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報