写真/Mochizuki Jiro(Agence SHOT)
女子20km競歩で2012年ロンドン五輪、13年モスクワ世界選手権を制したY.ラシュマノワ(ロシア)が禁止薬物を使用したとして、両大会の金メダルを剥奪されるほか、2年間の資格停止処分になったことを世界陸連の独立監視部門「インテグリティー・ユニット(AIU)」が21日に発表した。
ラシュマノワは17歳だった09年に世界ユース選手権の5000m競歩で優勝すると、翌年の世界ジュニア選手権10000mも制覇。12年のロンドン五輪20km競歩は1時間25分02秒の当時世界新記録でシニアのビッグタイトルを手にすると、翌年の世界選手権も勝って女子競歩の黄金時代を築いた。
14年にもドーピング違反で2年間の資格停止処分を受けていたが、復帰後の18年ロシア選手権20km競歩には1時間23分39秒、20年には50kmで3時間50分42秒と2種目で世界最高記録を樹立。ロシアは度重なるドーピング問題で世界陸連から処分を受けており、ともに世界記録としては認められていないが、いまだこれらの記録は更新されていない。
ラシュマノワは処分を受け入れ、21年3月9日にさかのぼって適用される。

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